きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

795. 2024年春場所中日を勝手に語る

新入幕の尊富士が全勝で中日折り返し。
大の里は連敗せず1敗を守った。

大関陣もある意味安泰と言って良いか。
残念ながら霧島は改めて厳しいと言わざるを得ない状況、相撲内容である。

本日注目の『琴ノ若ー若元春』の一番は新大関琴ノ若に軍配が上がった。

琴ノ若としては組みたくないという気持ちがあったのだろう。
終始突き放しにいって若元春を寄せ付けなかった。

突き放してから四つに組む、もしくは差し手争いになると思っていたため意外な展開だった。

若元春としては思った以上に突き放してくるため面を食らった部分もあったか。

琴ノ若としては先場所敗れた相手に完勝し、気分良く後半戦へ突入出来るだろう。

貴景勝は王鵬を下して6勝目。
正直本日は安易な左突き落としにいって呼び込むのではないかと思っていた。
しかしそれも取り越し苦労であり、貴景勝らしく何度も頭で当たって王鵬を圧倒した。

これぞ貴景勝の相撲だが、首の状態もあるため、毎日この相撲が取れるわけではないといったところか。
とにもかくにもまずはあと2つだろう。

豊昇龍は隆の勝に立ち合い押し込まれたが、土俵際で残して反撃に転じた。

ある程度余裕はあったと思うが、盤石とは言い難い内容である。
それでも白星に結び付けているのは地力がある証拠か。

ここ2日間連敗していた小結阿炎が宇良を下して連敗を止めた。
宇良に何もさせず阿炎の間合いで相撲を取ることが出来た。

連敗中にやっかいな相手と割が組まれたが、慌てることなく対処できたのは大きいだろう。

全勝尊富士は実力者竜電を下した。
昨日ここに勝つようならば面白いと記載したが、本当に面白い存在なってきた。

相撲が長引けば竜電は力を発揮するため、その場合竜電有利の展開になると思っていた。
しかし尊富士はここまで7日間と同様、速攻相撲で竜電に相撲を取らせなかった。

実力者相手にこの相撲が取れるのは素晴らしい。
先場所の大の里同様、平幕下位で尊富士に太刀打ち出来る力士はいないのだろう。

役力士との対戦でどれだけ力を発揮出来るのか楽しみである。

昨日敗れて初黒星を喫した大の里は玉鷲を下して7勝目を挙げた。

立ち合い踏み込み良く、玉鷲の突きに大きく後退することはなかった。
そして本日は土俵際にも気を付けて攻め切る事が出来た。

先場所同様、前半戦は7勝1敗の成績だが、先場所と番付は大きく異なるため、今場所の方が充実していると言っても差し支えないだろう。

あとはこれを役力士相手に通用するかどうか。
先場所は役力士戦3連敗だったため、今場所どうなるのか見ものである。

明日の注目の割は
『若元春ー大の里』
『阿炎ー尊富士』
この2番である。

現在場所を引っ張る平幕2名が役力士と割が組まれた。
組むタイミングとしては悪くないだろう。

まず『若元春ー大の里』だが、注目すべきは『若元春が大の里の当たりを止められるか?』だろう。

先場所照ノ富士、豊昇龍、琴ノ若は全員大の里の当たりを止めることに成功した。
大の里は一応右四つ得意との事だが、いわゆる上手を引いて胸を合わせるといった相撲を見たことがない。

現状当たりを止められてからのその後の対応が乏しいという事である。

若元春としては当たりを止めて左四つに組むことが出来るかどうか。
一方大の里は当たり、出足で圧倒する事が出来るかどうかである。

もう一番『阿炎ー尊富士』の一番は『どちらが先手を取るか?』が注目だろう。

阿炎のもろ手突きが炸裂すれば一方的に攻めるもしくは引いてすぐに尊富士がばったり手をつくというパターンもあるだろう。

一方尊富士が踏み込み良く、中に入るような展開になればこれまで通り速攻相撲になるだろう。

予想としてはどちらが勝つにしても早い相撲になるのではないだろうか。

阿炎は小結だった昨年名古屋場所で新入幕の伯桜鵬相手に敗れた苦い経験がある。
相手は違えど勢いのある新入幕には負けたくない気持ちは強いのではないだろうか。
そう何度も新入幕に敗れるわけにはいかないだろう。

明日から後半戦へ突入するが、霧島が残念なことを除けば大関陣は落ち着きを取り戻しつつある。

とはいえ貴景勝の明日の相手は苦手の翔猿だし、豊昇龍も本当の意味での安定感という点ではやや乏しい。
そういう意味では琴ノ若の守りの強さが後半戦強さを発揮してくるかもしれない。

とにもかくにも明日の尊富士と大の里が役力士にぶつかっていく相撲は楽しみである。