きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

790. 2024年春場所3日目を勝手に語る

3日目の土俵も上位陣安泰ならず。
問題は霧島である。

本日宇良に敗れて泥沼の3連敗。
立ち合いもろ手突きからすぐにいなし、攻めの流れとしては悪くないように感じた。

しかし宇良のしぶとさに焦ってしまったか最後は足が出ずに突き落とされた。

昨日『噛み合っていない』と記載したが、噛み合っていないからこそ勝ちたいという思いが強くなりすぎてしまい、焦りが生じてしまったか。

霧島にとって大関昇進以降初めての試練の場所と言えるか。
早くきっかけを掴みたいところである。

その他上位陣は安泰。

本日注目の『照ノ富士ー朝乃山』の一番は横綱の貫禄勝ちといったところか。

それでも朝乃山としては過去一番自分の相撲を取り切って善戦したと言えるのではないだろう。

朝乃山は立ち合い頭から当たって右四つに組んだ。
立ち合いを見て私自身は『それでいい』と感じた。

昨日も記載したが、過去にはもろ手突きにいったり、もろ差し狙いにいったこともあるが、付け焼き刃が通用するような相手ではないため、最善の立ち合いを選択したと思った。

右四つに組んで両者下手を引き、上手は引けない状態がしばらく続いていた。

朝乃山がおっつけながら下から上手を狙い、そして上手を引くことに成功した。

上手を引くタイミングはほぼ同じだったが、照ノ富士の上手は一枚で伸びており、この瞬間は朝乃山の方がやや有利と呼べる展開だった。

しかしこの程度で慌てる横綱ではない。
すぐに上手を引き直し、最後は胸を合わせて照ノ富士が白星を掴んだ。

やはり右四つの完成度は照ノ富士の方が上であり、終わってみれば照ノ富士だった。
それでも上記の通り、朝乃山は自分の相撲を取り切って善戦したということに価値があると思う。

まだまだ力量差はあれど、ほんの一歩でも近付くことが出来た、そんな一番に感じた。

照ノ富士は初日敗れたがその後2連勝とした。
本日の相手が朝乃山ということもあるかもしれないが、冷静に相撲を取ることが出来ている様子である。
この流れで白星を積み重ねていきたいところだろう。

大関琴ノ若が錦木を下して連敗を免れた。
本日ももろ差し狙いであり、もろ差しの形を作ることは出来なかったが、冷静に対処することが出来た。

先場所の相撲と比較するとややバタついているように見えなくもないのだが、とりあえず連敗しなかったことが何よりか。

角番貴景勝は苦手阿炎の翌日に苦手明生との対戦だったが辛勝。

立ち合い当たり負けし、その後回転の良い突っ張りを見せるもあまり効いておらず、いなされてバランスを崩したが、土俵際逆転のすくい投げを決めた。

貴景勝投技を決めると身体が動いているのではないかとプラスの要素も感じる部分があるが、それ以上に気掛かりなのが立ち合い当たれていないことである。
立ち合い当たれていないし、馬力も影を潜めている。

苦手相手に連敗しなかったことが何よりだし、白星を積み重ねることで相撲内容も上向きになる傾向のある力士ではあるため、この先に期待か。

豊昇龍が熱海富士を下して連勝。
熱海富士が立ち合いから左前ミツを引いて良い形を作ったが、豊昇龍がすぐに下手投げで振り、その後も先に技を仕掛けて体勢を入れ替えた。

豊昇龍らしい動きのある相撲であるため、この先も動きの良さに期待したいところである。

関脇に目を向けると、若元春が元気良く3連勝。
本日は隆の勝相手に左は差せなかったが、それでも構わず圧力をかけて前に出る相撲で完勝した。

連日平幕力士との力の差を見せつけているが、上位戦が楽しみである。

そしてどうにもならないのが大栄翔である。
本日も阿炎相手に一方的に攻められて完敗。

霧島の場合『噛み合っていない』印象だが、大栄翔の場合『完全に歯車が狂っている』印象を受ける。

大栄翔らしさが欠片も見当たらない。
7場所連続三役在位、6場所連続関脇在位だが、今場所はかなり苦しい場所になりそうである。

一方小結阿炎が3連勝スタート。
全て自身より上の番付から白星を掴んでいるが、ここまでは阿炎らしい相撲が続いている。

最近は琴ノ若相手に突っ張りが通用せず圧力負けすることが多いため、私個人としては琴ノ若戦が楽しみである。

平幕下位に目を向けると新入幕尊富士が初日から3連勝。
しかし本日の狼雅戦は少々ガッカリした。

先場所尊富士は新十両の場所にて13勝2敗の好成績で見事十両優勝を果たした。
2敗の内訳は狼雅と北の若であり、幕内と十両の境目の力士相手に落とす結果となった。

そのため本当の意味での尊富士の力量はまだまだ不明なところは多い。
昨日実力者遠藤を下したとはいえ、ここ数場所の遠藤の相撲を見ていると幕内から陥落しても不思議ではないほど衰退してきている。

そのため先場所敗れた狼雅相手にどのような相撲を取るのか楽しみにしていたのだが、左変化気味に動く立ち合いを選択した。

尊富士の力量を測る上でも良い相手だったが、狼雅に勝つための作戦がこれしかなかったというならば残念でしかない。

若手が縮こまった相撲を取ってほしくないところである。

明日の注目の割は
照ノ富士ー明生』
この一番である。

照ノ富士横綱昇進以降では2勝3敗と負け越している相手である。

もろ差しを許す展開が多く、うまく腕を極めてしまえば良いが、雑な相撲だと厳しい展開に陥るかもしれない。

ここ2日間は落ち着いて相撲を取ることが出来ているが、やや苦手な相手にも冷静に立ち回ることが出来るかどうか。

霧島の状態は気掛かりだが、照ノ富士、豊昇龍は落ち着きを取り戻したか。

琴ノ若は上記の通り先場所と比較するとややバタついているように感じるがどうか。

貴景勝も白星先行とはいえ、本来の相撲ではないためまだまだわからない。

若元春、阿炎もさすがにこのままいくとは思えない。

はてさてどうなるものか。