きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

794. 2024年春場所7日目を勝手に語る

照ノ富士が休場。
特に驚きはなく、むしろ1日遅いとすら感じている。

昨日も記載したように進退に関しても向き合う時期と言える。
まずはしっかり休養してほしいが、今後復活はあるのだろうか。
勝てなくなれば引退。それが横綱の宿命ではある。

土俵に目を向けると、平幕全勝の2名に明暗が分かれ、尊富士が単独先頭に立つ展開となった。

その尊富士は身体の大きい湘南乃海を意に介さず攻め切った。

正直尊富士の力量がわからず、いつの間にか単独先頭に立ってしまったという印象である。

もちろんここまで7日間の相撲は素晴らしい(狼雅戦だけは酷評したが)。

しかし先場所までは幕内の土俵経験が全く無い力士であるし、狼雅、北の若といった『十両と幕内の境界線の力士』に敗れている。

先場所から今場所までの間で特段変わったのかと言われたらよくわからないし、そもそも上述したように尊富士の力量がわからない。

それでもここまで幕内下位では圧倒的な強さを示していることは間違いない。

先場所の大の里同様、幕内中位〜下位の力士では歯が立たないほどの力量なのか。
それとも中位の力士ならば何とかなるレベルなのだろうか。

明日の竜電は現在番付こそ下位だが実力者だし、型にはまれば力を発揮する力士である。
ここも圧倒するようならばかなり面白い存在である。
まぁ本音を言えば昨日記載したように髙安、御嶽海、正代といったところと組んでほしいというのがあるが。

本日敗れて初黒星を喫した大の里。
幕内昇進以降、平幕相手に唯一敗れている阿武咲だったが、今場所も苦杯を舐めた。

先場所と異なる点は、阿武咲に攻められなかったこと。
ここは評価できる部分だが、攻め方があまりにも雑だった。

さすがにあれは身体の大きさに身を任せ過ぎである。
まだ入幕2場所目のため徐々に修正していけば良いと思うが、対戦相手も研究して慣れてきた頃には本日みたいな負け方が増えるのかもしれない。

本日の黒星が今場所だけに限らず今後の大の里にどのような影響を及ぼすだろうか。

役力士に目を向けると、阿炎が敗れて役力士では1敗力士も消滅した。

『豊昇龍ー阿炎』の一番だが、豊昇龍としては今場所最高の相撲を取ったのではないだろうか。

阿炎としては先手を取りたかっただろうが、豊昇龍の立ち合いの踏み込み良く、むしろ豊昇龍が先手を取って圧倒した。
阿炎戦は過去の対戦からも自信を持っているといったところか。

これくらい良い踏み込みが出来れば、前ミツ引いて速攻という相撲ももっと取ることが出来ると思うのだが。

とにもかくにも優勝争いのためにはもはや1つも落としたくない状況のため、この白星は大きいだろう。

過去の対戦という点から見ると、霧島は過去1勝9敗と苦手にしている隆の勝に完敗。

ここ2日間連勝していたが本来の霧島の姿には程遠く、本日も立ち合いの当たりで圧倒されてしまった。
今場所の霧島は軽いしバタついている。

これで2勝5敗となり、関脇以上との対戦を残してこの成績はかなり厳しい状況である。
内容面の問題はあれど一応連勝としていた中での再度黒星となり、霧島にとってはやはり試練の場所である。

角番貴景勝が錦木を下して5勝目。
当たって押し込んでからの十八番の左突き落としであった。
そこまで押し込んでいるようには見えなかったが、タイミングが良かったか。

決して万全ではない中、何だかんだここまでは5勝2敗の成績である。
苦しい場面は何度も経験しているため、経験で闘っている部分も大きいと思うが、とにかくあと3つといったところか。

大関琴ノ若が明生を下して5勝目。
もろ差しを狙っていたが中に入ったのは明生だった。
それでも小手投げでねじ伏せることが出来た。

危なげはないが、何度も記載するようになぜもろ差し狙いに固執するのかよくわからない部分はある。

まぁとりあえず置いていかれず白星を積み重ねたのは良かった。

関脇は若元春は宇良を下して5勝目。
貴景勝が宇良相手にうまく相撲を取るが、若元春も宇良相手にうまく相撲を取っている。

宇良に相撲を取らせず自分の間合いで相撲を取ることが出来ている。
勝っている相撲は危なげない相撲が続いている。

大栄翔が朝乃山に敗れて黒星先行。
朝乃山が幕内復帰以降、負け無しだったが本日は腕が伸びなかった。

一方朝乃山は失望させる土俵際逆転の連敗の後に苦手から白星を掴んだ。
本日も土俵際は危なかったが、大栄翔の突きを封じたのが勝因だろう。

元々朝乃山が大関昇進を果たした要因として、苦手の押し相撲への対策が出来たことが挙げられる。
特に大栄翔戦が顕著であったが幕内復帰以降、再度大栄翔には勝てなくなってしまった。

本日大栄翔に勝ったことで今後の朝乃山に影響を及ぼすのだろうか。

明日の注目の割は
琴ノ若ー若元春』
この一番である。

琴ノ若は先場所守りの強さをいかんなく発揮したが、それでも若元春に敗れてしまった。

ケンカ四つの両者だが、どちらが差し勝つか。
琴ノ若としてははじめからもろ差し狙いにいくのだろうか。
若元春としては突き放してから左を差しを狙うと思うがはてさて。

新入幕の尊富士が単独先頭に立ち、上位陣とは星の差2つという展開になった。
1敗も平幕大の里1名であり『平幕優勝か?』という声もちらほら聞こえるが、まだ場所は半分以上残されている。

だからといって上位陣も安定しているとは言えないため、本当に予想が難しいところである。

明日で中日折り返しだが、どのような展開で後半戦に突入するのだろうか。