きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

719. 2023年秋場所14日目を勝手に語る

申し訳ありませんが、酔っ払っているため拙い文章になっていると思います、ご容赦ください。

先頭3敗の貴景勝、熱海富士に明暗が分かれた。

貴景勝は豊昇龍との大関同士の一番。
今場所の両者の状態、特にここ数日の充実度を見れば俄然貴景勝が有利だっただろう。

さらに過去の対戦成績でも貴景勝が有利である。

しかし豊昇龍としても新大関の場所で負け越すわけにはいかないという気持ちは強かっただろう。

元々豊昇龍は思い切った事をする力士である。
この場面で変化をしてもおかしくない。

それでも豊昇龍は真っ直ぐ当たっていった。
離れる展開になり、こうなれば貴景勝得意の間合いである。

貴景勝が押し切る展開かと思ったが、豊昇龍には身体能力の高さがある。

土俵際で右上手を引いて逆転の上手投げを決めた。

仮に豊昇龍が13日目終了時点で8勝5敗ならばこの展開にはならなかったかもしれない。

勝ち越しに後が無い状況だからこそ、いつも以上に集中していたのではないだろうか。

貴景勝としては決して悪い相撲ではなかったと思う。
しかし本日熱海富士が3敗を死守した時点で、何がなんでも負けるわけにはいかなかった。

極論ここまで来たら内容云々より結果が求められていただろう。

ここ数日大関としての責任を全うしており、結果的に役力士としておんぶに抱っこ状態になっていた。

そして昨日熱海富士を下して自力優勝の芽が出た。

そのため残り2日も落とさず白星を積み重ねてほしいと思っていただけに残念な結果ではある。

千秋楽は自身の取り組みの前に優勝が決定している可能性もある。

仮にそうなったとしても最後まで大関としての責任を全うしてほしいと願っている。

再び単独先頭に立った熱海富士。
阿炎の立ち合い変化に泳いだが、想定内ではあったのだろう。

凌いでからは得意の右四つに組み、実力者を圧倒した。

ここ2日間、大栄翔、貴景勝相手に連敗していたが、完敗というわけではなく、熱海富士の力は十分発揮出来ていた。

単純に現状は2人に及ばないだけで、熱海富士自身の相撲内容には何ら問題はなかった。

本日の阿炎は力量で言えばこの2日間の力士達には劣っていると言えるだろう。

力を出し切れば十分勝てる相手であり、そして実際力を出し切り白星を手にした。

しかも冷静さも保っているから言うことがない。

むしろ阿炎の方が5敗で優勝圏内にいたとはいえ、優勝を意識しすぎたと言えるだろう。

今場所何回も変化を見せているため、入幕2場所目にすら見透かされている状態である。

これで熱海富士は優勝に王手をかけた。
千秋楽の相手も一筋縄では行かないが、変わらず攻めの姿勢を貫くだけだろう。

4敗力士は大栄翔と北青鵬が4敗を守った。

大栄翔は今年に入ってから辛酸をなめさせ続けられている霧島相手だった。

本日ももろ差しの体勢を許し、絶体絶命の展開だったが、これぞ執念というものだろうか。

あの体勢でよく圧力をかけて突き落としを決められたものである。

大栄翔にとっては実力以上の力を発揮できた日だったのではないだろうか。

とにもかくにも優勝争いには残ることが出来た。
自力優勝は消滅しているが、大栄翔としては大逆転を信じて執念で白星を掴み取ることが出来た。

北青鵬は剣翔を意に介さず4敗を守った。

結果として役力士と割を組まれることなくここまでやってきた。

昨日も記載したが、これが割を組む上で難しいところではある。

千秋楽は豊昇龍と割が組まれたが、最も優勝への重圧を感じていないのは間違いなく北青鵬だろう。

明日の注目の割は
『朝乃山ー熱海富士』
この一番である。

この一番によって4敗力士の展開も大きく変わる。

両者右の相四つだが、地力では朝乃山の方が上だろう。

しかし右四つの完成度で言えば、朝乃山も決して高いとは言えない。

私自身このブログで何度も記載しているが、朝乃山の右四つの完成度は決して高いとは言えないため、照ノ富士には全敗を喫している。

そのため熱海富士が金峰山戦のように左前ミツを浅く引く展開になれば十分勝機はある。

朝乃山としてはこの先、三役復帰、そして大関復帰を目指していくことになると思うが、今場所は二桁の道も閉ざされた。

昨日はかつて同格だった御嶽海を圧倒したが、本日はかつて同格だった正代相手に逆に圧倒された。

正直ここで躓いているようでは大関復帰は夢のまた夢だと思う。

それに加え、若手の熱海富士にまで敗れるわけにはいかない。

朝乃山としてもこの先を占う重要な一番になるだろう。

熱海富士としては無心でぶつかっていけるかどうか。

私自身、貴景勝が3敗のまま優勝してほしいという気持ちが強かったが、残念ながらその思いは叶わなかった。

一つ安堵しているのは5敗の優勝が消滅したというところだろうか。

熱海富士がこのまま逃げ切っても良い。
仮に熱海富士が敗れるようならば、2~3名の決定戦に突入するが、その場合は役力士に締めてほしいという思いはある。

そうなれば必然的に貴景勝、大栄翔となるわけだが、とりあえずいつも通りの願いだが熱戦を期待したい。

千秋楽は翌日の事を気にしなくて良い日だから、全力士が全力で臨む姿を観たい。

最後に三賞予想だが
・敢闘賞:熱海富士、北青鵬(条件)
・殊勲賞:大栄翔(条件)
・技能賞:翠富士
このように予想する。

正直熱海富士以外は確定と言えないレベルではないだろうか。

北青鵬は千秋楽に豊昇龍と割が組まれたため、千秋楽まで優勝争いをしたことで条件付きになる可能性はある。

大栄翔に関しては実力者のため、名が挙がらない可能性も高い。
『勝てば』もしくは『優勝すれば』の可能性があるか。

私個人としては時折みられる『優勝すれば』の条件は好まないのだが。

翠富士は十八番の肩透かしが良く見られ、星も挙がっているため技能賞の可能性があるか。

若手の最速優勝なるのか。
それとも決定戦突入か。
千秋楽楽しみである。