きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

451. 2022年初場所14日目を勝手に語る

照ノ富士、御嶽海の両雄が、千秋楽を前に明暗が分かれた。

御嶽海が9日目以来、単独トップに立って千秋楽を迎える形となった。

まず白星を積み重ねた御嶽海だが、先場所不覚を取っている宝富士を全く問題にしなかった。

一瞬あまりにも遮二無二に出過ぎかと思われたが、宝富士が突き落としに来たところを残し、その後は落ち着いていた。

右おっつけから右を深く差し、相手を後ろ向きにさせ、内容面では圧倒していたと言っても過言ではないだろう。

宝富士も今場所腰の重さを活かして相撲を取っていたが、御嶽海がその長所を潰すように圧倒した。

一瞬膝が入ってしまったのか取り組み後に気にする素振りも見られたが、そんなことも言っていられないだろう。

一方横綱照ノ富士が先場所同様、割崩しにより14日目に組まれた阿炎に不覚を取った。

昨日先場所のように攻め込まれる展開となれば苦しいのではないかと予想していたが、その通りの展開になってしまった。

立ち合いは左前ミツ狙いだったが引くことが出来ず、阿炎に右からいなされて体勢を崩されてしまった。

やはり膝が悲鳴を上げていたのか、本来の照ノ富士の守りの強さを発揮することが出来なかった。

昨日も隆の勝をうまく捌いたが、やはりまともにいっては厳しいということの裏返しだったのかもしれない。

一方阿炎は会心の相撲である。
先場所はあと一歩という展開だったが、今場所はその一歩を踏み出すことが出来た。

先場所と照ノ富士の状態は異なるかもしれないが、阿炎が力をつけていることは間違いないだろう。

展開次第では優勝の可能性も残されているため、明日も阿炎らしい思い切りの良い相撲を取ってほしいところ。

優勝争いは3敗まで可能性があり、上記3名以外にちゃっかり(?)琴ノ若も残った。

隆の勝に攻められ、結果としては逆転の上手投げだったが、立ち合い踏み込み負けはしておらず、懐の深さを活かしてある程度余裕があったのではないだろうか。

今場所14日間通して優勝争いという観点からすればノーマークであり、自力優勝は出来ない状況であるため、千秋楽は実力者阿炎相手にどれだけ力を発揮出来るか見物である。

明日の注目の割は
照ノ富士ー御嶽海』
もちろんこの一番である。

御嶽海としては勝って大関昇進と優勝の両手に花としたいところである。

昨日も記載したが、優勝に関しては御嶽海有利と予想しているのだが、その一方で御嶽海が照ノ富士に勝てるイメージがあまり思い浮かばない。

今場所の御嶽海は誰が見ても強いことはわかる。
ここまで12勝の中身を見ても拾った白星はなく、全て自分の相撲を取り切っている。

しかしここ最近照ノ富士には7連敗中であり、全て同じ取り組みの再生を繰り返しているかのように、両前ミツをガッチリ引かれて何も出来ず寄り切られている。

本日照ノ富士の膝は思わしくないことがわかり、一方御嶽海は会心の相撲を取っている。

それでも御嶽海が勝つイメージが沸かないのは上記の7連敗もそうだが、どこかで弱い御嶽海が出るのではないかという思いもあるのかもしれない。

中盤戦辺りから何度か記載していたが、期待せず見守るのが一番だろう。

御嶽海が敗れた瞬間、照ノ富士、御嶽海、阿炎or琴ノ若の3人による巴戦が確定するわけだが、私個人としては御嶽海に締めてもらいたいという思いは強い。

本割で決めてしまえば大関昇進に関して誰も文句を言うものなど存在しないだろう。

最後に三賞予想をするが
・敢闘賞:御嶽海(優勝)、阿炎(優勝)、琴ノ若(条件)
・殊勲賞:阿炎
・技能賞:御嶽海

ここ最近は優勝したら2つ受賞させる形が多いため、御嶽海、阿炎は優勝したら敢闘賞の条件付きと予想。

仮に琴ノ若が優勝した場合、役力士との対戦が優勝決定戦を除いて隆の勝のみのため、1つの受賞と予想。
そしておそらく勝てばの条件付きになるのではないだろうか。

阿武咲、豊昇龍、石浦辺りが二桁に乗せており、特に阿武咲は御嶽海、阿炎にも勝っているが、上記力士の活躍と比較すればやや見劣りしてしまうため除外。

難しいところが玉鷲であり、照ノ富士が優勝すれば殊勲賞という条件付きでは可能性があるかもしれない。

照ノ富士の連勝を止め、優勝争いの展開を面白くさせた功績は大きいが、終盤戦の連敗が痛手となるか。

照ノ富士、御嶽海、阿炎の3名を中心に展開していた初場所もいよいよ明日で千秋楽。

先場所の千秋楽は正直眠たくなるほど呆気ない相撲が続いていたため、全力士が最後1日何も気にせず思い切りの良い相撲で沸かせてほしいと願っている。