きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

450. 2022年初場所13日目を勝手に語る

2敗同士注目の割である『御嶽海ー阿炎』。

昨日だけの相撲で判断するならば阿炎有利かと思われたが、御嶽海がしっかり切り替えて臨み、完璧な相撲で阿炎を下した。

元々阿炎が謹慎前に対戦していた頃は、阿炎の突っ張りを御嶽海があてがって攻めるというのが大半だった。

しかしあの頃よりも阿炎の突き押しの威力は格段に向上しているためどうなるかと思っていたが、以前と同様の内容で御嶽海が完勝した。

昨日阿武咲の引きにばったり落ちた御嶽海だが、本日は立ち合いしっかり踏み込み、阿炎の突っ張りをあてがいながら圧力をかけ、阿炎が引いてきたところしっかり足を運んでいった。

この相撲が取れるならば昨日も違う展開になっただろうが、昨日はやはり弱い御嶽海が出てしまったというところか。

しかし先場所もそうだが、連敗せず次の日には切り替えて強い相撲を取ることが出来ている辺り、御嶽海の成長が見てとれるのではないだろうか。

初日から5連勝スタートの後、終わってみれば一桁勝ち越しだった頃の御嶽海ではない。

残り2日間。
大関昇進のためにも優勝のためにも負けられない。

そして一方の阿炎も立ち合いの当たり、その後の突っ張りも良かったが、単純にそれ以上に御嶽海が強かった。

引いてしまう形となったが、それだけ御嶽海の圧力が凄まじかったということだ。

阿炎は来場所以降、再度常に上位圏内で相撲を取り続ける力士になると思うが、本日の御嶽海戦を見るとまだ壁があるように感じた。

元々謹慎前も小結で9勝する力はあり、番付運に泣かされていた実力者ではあった(相撲ファンの間では『最強小結』とまで呼ばれている)。

しかし当時の阿炎を見ていて、期待を持てる力士だけど関脇止まりという印象を受けていた。

強くなって戻ってきたことは間違いない。でもまだ壁がある。

壁を越えたとき、関脇以上の番付が見え始めて来るのではないだろうか。

とにもかくにも本日の両者の対戦は短い一番だったが、見応えのある一番だった。

昨日膝の不安も露呈する形となった横綱照ノ富士は、時折見せる相手の腕を手繰る相撲で難なく白星を掴んだ。

昨日の内容があまりにも照ノ富士らしくなかったため、本日もまともに行くことが出来なかったのかと悪い考え、予想もしてしまうのだが、ここまで来たら重要なのは白星である。

とにもかくにも御嶽海に遅れを取るわけにはいかないだろう。

残り2日間は気力も試されるのではないだろうか。

明日の注目の割は
照ノ富士ー阿炎』
この一番に尽きるだろう。

先場所同様14日目に割崩しが行われて割が組まれた。

阿炎としてはイメージは先場所のような相撲だろう。
あと一押しをどのようにすれば良いのかが鍵である。

一方照ノ富士は、先場所のような展開になると苦しいのではないだろうか。

本日は白星に結び付けたが、正直膝は限界に近いと思われる。

しっかり組みにいきたいところだが、阿炎がもろ手突きで先手を取ってくるだろうから、如何にして対処するか注目である。

そして最後に当たり前のように割を崩され、本日負け越しを喫した大関正代。

ここで勝ち越しに結び付けたら割崩しの恩恵を受けたことになるが、それすらも出来なかった。

また本来ならばただでさえ少ない上位戦の割崩しが行われていることを恥だと思わなければならない。

今場所は何一つ良いところがなかった。
相撲内容を見つめ直す時期なのかもしれない。

優勝争いは数字上3敗力士にも十分可能性はあるのだが、それでも再び照ノ富士、御嶽海の2名に絞られたと言っていいだろう。

そして明日の両者のそれぞれの対戦相手を考えると、御嶽海の方が有利なのではないかと私自身は思っている。

とはいえ仮に14日目を終了して御嶽海が星の差1つでリードしていたとしても、千秋楽照ノ富士に勝てる姿があまり思い浮かばない。

優勝するためには必ず1回は照ノ富士に勝たなければならない。

大関昇進、優勝のために照ノ富士が最大の関門だが、何気に明日対戦する宝富士には先場所不覚を取っている。

ファンは先の展開を予想してしまうが、力士にとっては1日1番か。

どういう展開で千秋楽を迎えるのか楽しみである。