きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

495. 2022年夏場所4日目を勝手に語る

昨日と真逆で3大関安泰。
そして今場所初めて上位陣安泰となった。

まず本日注目の割である『照ノ富士琴ノ若』。

琴ノ若の力が横綱相手にどれだけ通用するのか。
これが最大の焦点であったが、さすが横綱という内容だった。

琴ノ若としては立ち合いから突き放して流れを掴みたかったのだろうが、照ノ富士の踏み込みが素晴らしかった。

結果として琴ノ若は突き放す事が出来ず、照ノ富士がすぐに右を差し、前に圧力をかけながら左上手も引いて十分だった。

琴ノ若としては先場所の活躍、そして今場所3大関を下して波に乗っているだけに呆気ない一番に見えるかもしれないが、私自身はとりあえずこれで十分だと思っている。

小細工せず挑んだ結果、まだ横綱の壁は分厚かったということだ。

まだまだ改善点はあるだろうし、強くなる要素も多く秘めている。

明日以降も思いきりの良い相撲を取ってほしいところである。

そして横綱として存在感を見せた照ノ富士だが、日を追うごとに良くなっている印象である。

膝も曲がっており、足を運ぶことも出来ている。

昨日も記載したが、問題は押し相撲と割を組まれたときか。

明日は押し相撲といっても合い口の良い北勝富士のため大丈夫だと思うがはてさて。

冒頭の通り3大関安泰だったが、内容は三者三様か。

御嶽海は合い口の悪い霧馬山相手に当たりを止められ、前ミツ良いところを引かれて絶体絶命とも言える展開だったが、腰の重さを活かして白星に結びつけた。

連敗を止めたことが何よりだが、ここ数日馬力が影を潜めているような内容であるため気掛かりである。

何とか修正していきたいところだろうが、御嶽海にとって大関2場所目は厳しい場所になるかもしれない。

正代が今場所の初白星を挙げた。
立ち合いで高安の体当たりに下がる展開となったが、正代も立ち合いは踏み込むことが出来ていたため、体を入れ替えることに成功した。

相手がお得意様の高安ということである程度余裕を持っていたかもしれない。

初日から記載しているが、白星は挙がっていなくても、良くも悪くもいつも通りの相撲を取り続けていたため、何だかんだで勝ち越しには結び付けてくるだろう。

そして貴景勝がようやくらしい相撲で白星を挙げた。

完全に押し切る相撲ではなかったが、立ち合いの当たり、突き放しは比較的良かった。

しっかり圧力をかけられているからこそ、得意の突き落としも決まったのだろう。

この力士は白星をきっかけに変わることが多いため、ここから白星を積み重ねていきたいところである。

関脇に目を向けると、若隆景が大栄翔相手に完敗。

若隆景は下からおっつけて攻めていこうという意識はあっただろうが、大栄翔の立ち合いの当たり、出足に屈してしまった。

大栄翔を褒めるべき一番であることに間違いはないのだが、若隆景としては弱点を晒すような内容になってしまったか。

先場所もそうだったが、先手を取られてしまい後手に回ってしまうと、軽量なだけに厳しい展開に陥ってしまう。

この辺りが上を目指す中での課題となるのだろう。

これで2勝2敗となり、先はまだまだ長いとはいえ、やはり2場所連続二桁は容易ではないといったところか。

一方大栄翔は完璧な相撲内容だった。
しっかり左右の回転を効かせて突っ張っているときの大栄翔は本当に強い。

この相撲内容が続けば、優勝経験もあるだけにかなり面白い存在になってくるだろう。

阿炎が遠藤を下して3勝目。
遠藤もうまく下から跳ね上げて攻めようとしていたが、阿炎が動き勝ったような内容だった。

若隆景の方が注目を集めているが、先場所が始まる前までは阿炎の方が評価としては高かっただろう。

悔しい思いもしている分、今場所期するものがあるか。

4連勝が平幕力士3名だが、その中で目を引くのが一山本か。

幕内の土俵に馴染んできたという印象を受け、のびのびと相撲を取っているように感じる。

本日も実力者妙義龍相手に堂々とした相撲内容だった。

優勝争いという観点からすれば言い方を悪くすればかすりもしないと思うが、私と同じ北海道出身ということで何だかんだ気になる存在ではある。

この流れで白星を重ねてほしいところである。

明日の注目の割は
『阿炎ー大栄翔』
この一番である。

両者三役でここまで3勝1敗としており、勝った方が勢い付く可能性が高いのではないだろうか。

ここまでの単純な相撲内容ならば大栄翔の方が上だと思うが、阿炎が動き勝る展開になるかもしれない。

土俵際が一つ鍵となる一番になるのではないだろうか。

明日で序盤戦も終了である。
初日心配された照ノ富士が落ち着きを取り戻しているが、まだ安心は出来ない。

そして大関陣も本日安泰とはいえ、現状誰一人白星を先行させていない。

全く優勝争いの予想がつかない夏場所

はてさて…