きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

307. 2021年春場所4日目を勝手に語る

大相撲春場所も4日目を終了し、各々の調子もかなり把握できる頃でもある。

まず今場所の焦点である照ノ富士の取り組みだが、昨日懸念していた通りの内容になってしまったが、何とか凌いで白星へ結び付けた。

立ち合いも昨日と異なり腰高であり、さらには右もはじめから抱え込みにいくような形だった。

明生としては願ったり叶ったりであり、もろ差しの絶好の形を作ることに成功した。

照ノ富士としては小手に振って何とか凌ぎ、そのまま力強いという名の強引な小手投げで仕留めた。

照ノ富士だからこそ可能である相撲であるが、絶対に避けなければならない最悪の相撲内容である。

まだ序盤戦のため、膝にある程度余裕があるのだろうが、疲労が蓄積する後半戦では確実に怪我へ繋がる内容である。

照ノ富士としては本日の一番は反省しかないだろう。

今場所は昨日の相撲以外立ち合いがあまり良くないか。
その中でも白星に結び付けている辺り、状態もかなり戻ってきているのだろうが、明日以降しっかり修正していきたいところである。

大関陣の全員安泰が中々見られない。

本日敗れた正代だが、比較的お得意様である北勝富士に不覚を取った。

確かに北勝富士は上位を苦しめている実力者であるが、正代からするとそこまで苦としない相手のため痛い黒星である。

立ち合い全く踏み込めておらず、その場で立っているだけである。

それでも左を覗かせて攻めていたが、何故叩いて呼び込んでしまったのか。

立ち合いで先手が取れていない分、余裕がないということだろう。

立ち合いを修正していかない限り、今場所は苦戦を強いられるだろう。

貴景勝は昨日の敗戦を引きずることなく、自分の相撲を取り切って完勝。

小細工のない比較的押しやすい宝富士ということもあり、迷いのない相撲だった。

押し相撲はちょっとしたさじ加減により調子の善し悪しに影響するため、連敗しなかったことが何よりだろう。

このまま自分の相撲を貫いて白星を積み重ねていきたいところである。

朝乃山は本日も立ち合い踏み込めず防戦一方の内容。
土俵際で何とか白星を掴むことに成功した。

今場所はとにかく立ち合い腰高であり、さらには軽い。
しかも本日は張り差しを選択したが、いつもやらないことをやってもうまくいくわけがない。

連日中身のない内容だが、それでも現状1敗なのだからとりあえず良しとするべきなのだろうか。

とはいえこの内容ならば今場所も照ノ富士に勝てるイメージは沸かないし、残念ながら期待することはできない。

何とかきっかけを掴みたいところだが、明日で序盤戦も終了するため、のんきにしている場合ではない。

関脇・小結に目を向けると隆の勝、高安、御嶽海が3勝1敗とした。

隆の勝は本日も攻め込まれる内容だったが、右を覗かせてからは力強さを発揮した。

高安は大栄翔に攻め込まれたが土俵際逆転で勝利した。
今場所は力強さも見せており、さらにはこういう相撲をモノにするあたり不気味な存在になるかもしれない。

御嶽海は若隆景相手に完勝。
昨日苦手の隆の勝に敗れ、さらに若隆景は昨日貴景勝相手に素晴らしい相撲を取ったため、御嶽海の悪い癖が顔を覗かせるかと思ったのだが、目の覚めるような相撲だった。

3名ともにこのまま白星を積み重ね、大関陣+照ノ富士を脅かしたいところである。

好調な関脇・小結が多い中、1人苦しんでいるのが先場所の覇者 大栄翔である。

本日は今場所の相撲の中で最も攻め込む場面が見られたが、ここまで白星がない焦りもあったのだろうか土俵際はやや上体だけになってしまった。

先場所は足も良く出ており、左右ともに突っ張りの腕も良く伸びていたが、今場所は立ち合いしっくりきておらず、さらにその後突っ張ることもできていないため、流れの悪い相撲となっている。

貴景勝のところでも記載したが、押し相撲はちょっとしたさじ加減により変化が生じるため、今場所は歯車が狂っている様子である。

何とかきっかけを掴みたいところだが、厳しい序盤戦となっている。

明日の注目の割は
貴景勝北勝富士
照ノ富士ー阿武咲』
この2番である。

貴景勝大関昇進以降、3勝5敗と苦手にしている北勝富士である。

正直貴景勝が余計なことを考えず、押しに徹することが出来ればそこまで苦労する相手ではないと思うのだが、安易ないなしに頼って墓穴を掘ることも多い。

貴景勝としてはここまで3つ白星を挙げている内容のように愚直に圧していくことが重要だろう。

上記の通り、安易ないなし、突き落としは避けたいところである。

照ノ富士は『第二関門』と呼べる相手である。
本日のような立ち合いをしてしまえば、阿武咲に一気に持っていかれる可能性が高い。

昨年秋場所、先場所と苦杯をなめている相手であるため、立ち合いは細心の注意を払いたいところである。

逸ノ城が敗れ、全勝は照ノ富士、妙義龍の2名だけとなった。

まだ序盤戦すら終了していないが、現状照ノ富士が有利な展開である。

二桁勝ちそうな力士はある程度予想出来ても、優勝争い出来るほど大勝する力士となると照ノ富士以外予想しづらい。

貴景勝、隆の勝、高安、御嶽海がどこまで食らいついていけるかどうか注目である。
また本日敗れたとはいえ、逸ノ城も食らいついていってほしいところである。

明日で序盤戦が終了する。
どのような展開で中盤戦へ突入するだろうか。