きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

250. 2020年11月場所3日目を勝手に語る

朝乃山休場。

昼頃このニュースを目にしたが、驚きを隠せなかった。

昨日ぶん投げられた一番ではなく、初日の取り組みで負傷したとのことである。

確かに取り組み後、右腕を気にする場面は見受けられたが、まさか休場する程とは。

昨日の一番に関しては怪我云々ではなく、単純な力負けであると感じているが、多からず少なからず影響したか。

どちらにせよ残念な休場である。

これにより残された2大関がより一層気を引き閉めなければならない立場となった。

その両大関はともに辛勝。

まず貴景勝だが、第2の関門である3日目を突破した。

とはいえ霧馬山に右四つへ組まれ、さらには十分な上手も許してしまった。

組まれた瞬間、私は『終わった』と感じたが、そこから諦めず左からの逆転の突き落としを決めた。

貴景勝本来の相撲内容とは程遠く、決して褒められた内容ではないが、勝利への信念は感じさせられた。

どんな力士でも15日間完璧な相撲を取るというのは難しいことである。

こういう危ない相撲をモノにするというのは、今後大きな影響を与える可能性も高い。

貴景勝にとって関門である2日目、3日目を突破し、内容は修正しながらこのまま白星を重ねていってほしいところである。

一方霧馬山だが、絶好の形を作りながら逆転を食ってしまった。

霧馬山には期待を寄せているのだが、今場所ここまでの大関戦3連敗は何一つ良いところなく敗れてしまった。

本日もそうだが、どこか楽して勝とうという気持ちが働くため、立ち合い変化を選択してしまうのではないだろうか。

もっと立ち合いの踏み込みを磨き、前ミツを引く相撲を自分のものにしてほしいところである。

大関正代は高安との熱戦を制して辛くも3連勝。

立ち合いはいつも通り踏み込み、流れの中でいなして高安の体勢を崩し、それで勝負ありと思ったが、そこからの高安の粘り、攻めが素晴らしかった。

立ち合い右前ミツ狙いだったが、当たりの強さは正代に負けておらず、少しずつ復調している様子である。

それとは逆に正代はやはり先場所同様、立ち合いで圧倒できなかった後の対応が課題である。

本日は何とか凌いで勝つことができたが、15日間この相撲では身が持たないだろう。

もろ差しに拘らず、攻めの姿勢を貫くのは良いことだが、圧力をかけながらも左差しを意識することは重要だろう。

早くも逆転勝ちを2番見せており、身体は動いている様子だが、まだここ数場所の正代とは程遠い内容である。

修正していってほしいところだが、左足を負傷したのかどうか気掛かりである。

そして頭部を強打したことも気掛かりであるが…

連勝スタートを切っている照ノ富士は、先場所苦杯を嘗めている阿武咲を下して3連勝。

立ち合い右からやや引っ張り込むような動きを見せてどうかと思ったが、阿武咲の当たりを止めることに成功したため、結果的は危なげない相撲だった。

とはいえ照ノ富士が少しでも引っ張り込む動きを見せると、怪我をしてしまうのではないかという不安が常につきまとう。

可能な限り避けていきたいところだが、上背の無い力士に対してはある程度仕方ない部分もあるか。

とにかく強引な相撲だけは避けたいところである。

両関脇は本日も揃って白星とはならず。

御嶽海は比較的取りやすい輝相手に磐石な相撲で連敗を逃れた。

しっかり当たり、中にさえ入れば恐れるものはないだろう。
その内容で完勝した。

新関脇隆の勝は、立ち合いの当たりは悪くないが、右喉輪に拘り過ぎた。

本来ならば右を差して攻めたいところだったが、右の喉輪でそのまま攻め切ろうとしたのが敗因だった。

懐の深い隠岐の海相手には無理のある攻めだった。

一方隠岐の海はしれっと(?)3連勝とした。

番付を下げている影響もあるだろうが、年齢を重ねても同格の力士にはまだまだ負けない力を見せている。

この先その他上位相手にも力を発揮できるかどうか。

先場所は負け越したが、その中でも何気に先場所の覇者正代から白星を挙げているためノーマークに出来ない存在である。

平幕下位では、期待力士の一人である豊昇龍が3連勝とした。

この3日間磐石とは言い難いが、技のキレ、身体能力の高さはピカイチである。

悪く言えば『型がない』ため、現状絶対的な強さがない。

もろ差し速攻、前ミツ引いての速攻が身に付けば面白いのだが、今後に期待である。

明日の注目の割は
『正代ー大栄翔』
この一番である。

正代にとってはやや苦手としている相手であり、初日や本日のような内容ならば、一気に持っていかれる可能性も高い。

大栄翔は本日敗れたが、突っ張りの腕は良く伸びており、比較的好調な様子である。

正代としては気を引き閉めて臨んでほしいところである。

朝乃山が休場となり、今後の展開はガラリと変わるだろう。

正代の怪我も気掛かりだが、序盤戦はまだまだ荒れそうである。