きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

202. 2020年七月場所4日目を勝手に語る

私が期待を寄せている隆の勝が初めて第一人者に挑んだ4日目。

隆の勝側から見ると、かなり善戦した内容であった。

立ち合いでもう少し踏み込むことが出来たら違う結果になったかもしれない。

立ち合いは白鵬が鋭く踏み込み、当たり、低さともに白鵬が勝っており、隆の勝は後手に回る形となった。

しかし隆の勝は白鵬に左上手を許さず、右を差した瞬間一気に走った。

白鵬としては立ち合いで踏み込んだ分、残す余裕があった。

隆の勝としてはほぼ満点に近い内容だろう。

さすがは第一人者 白鵬といったところか。
危ない相撲をモノにして4連勝とした。

大関 朝乃山は難敵である大栄翔相手に攻め込まれたが、逆転して4連勝。

大栄翔の突っ張りに対し、廻しに拘らず攻め返していったが、今場所の大栄翔の突っ張りはいつも以上に威力があった。

朝乃山も引くとまではいかないが、それに近い動きをとって土俵際へ後退してしまったが、土俵際落ち着いて捌くことが出来た。

余裕はあまりなかっただろうが、足腰が大きく崩れることはなかった。

今場所はとにかく足腰がぶれることなくどっしりとしている。

15日間全て良い相撲を取るということはかなり困難であるため、本日のように危ない相撲も勝ちに結び付ける辺り、今場所の好調さが窺える。

角番の貴景勝は連敗せず。

とはいえ押しの威力、圧力を全く感じさせない内容だった。

相手が手繰る巧さも持ち合わせている遠藤だから考えていったという可能性もあるが、土俵際の体の寄せ方も少々甘いように感じる。

今場所は角番であるため、白星が何よりの薬だが、今後相撲内容の修正は必要になってくるだろう。

両関脇はともに持ち味を発揮して白星。

御嶽海は一瞬引いたが、その後の右ハズ押しは強烈だった。

まだ本調子とは言い難いが、それでも初日から4連勝としている辺り実力者の証明か。

今場所は朝乃山に注目がいっている分、のびのび相撲を取ることは出来るだろう。

正代はしぶとい霧馬山を圧倒した。

もろ差しに拘らず、差したら攻めるという意識が強く出ており、圧力も十分だった。

先場所初めて三役で勝ち越しを果たして自信を深めたのか、ここまで3勝1敗としている辺り、地力をつけている印象である。

平幕下位に目を向けると、琴勝峰が元大関 高安相手に持ち味を発揮して初日から4連勝とした。

立ち合いは高安の左差しを読んで右おっつけにいき、その後攻められたが、うまく回り込み、さらにその後攻め込んでから叩き込んだ。

組んでもよし、離れてもよしのオールラウンダーであることは認識していたが、相手の良さを殺していく強さも持ち合わせているようである。

体格も十分であるため、今場所台風の目になる可能性を十分秘めているだろう。

再入幕の照ノ富士千代翔馬にもろ差しを許したが、持ち前の怪力を活かして4連勝。

とはいえ本日の相撲は避けたい内容である。

こういう強引な相撲が怪我を招く恐れが高い。

大関時代もこういう相撲が多く、また下手を引いて守りの強さを発揮していたため、膝に負担をかけてしまった。

本日も冷静と言えば聞こえは良いが、出来れば避けていきたい相撲内容である。

それでもしっかり初日から4連勝とする辺り、地力の違いを感じさせる。

明日の注目の割は
白鵬ー阿武咲』
この一番である。

阿武咲は久々に上位圏内で相撲を取っているがまだ白星なく、また相撲内容も決して良いとは言えない。

しかし先場所も期待していなかった中で白鵬相手に完勝した。

先場所の事もあり、元々期待の若手だっただけに興味を持てる割だが、白鵬からすると同じ轍を踏むとは考えにくい。

立ち合いで阿武咲の当たりを止めた後、叩いてあっさり勝負が決まるという予想も出来るのだが、阿武咲としてはそういう展開になった場合、しっかり叩きについていきたいところである。

明日で早くも序盤戦が終了する。

好調不調力士の差が比較的激しいように感じる今場所。

序盤戦無傷は何名になるだろうか。