きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

179. 2020年春場所9日目を勝手に語る

昨日失望した2名は、うまく気持ちを切り替えることができたのか、両者ともに良い内容で白星。

まず大関取りの朝乃山は、このところ連敗している正代相手に右を差し勝つ事ができた。

立ち合いの踏み込みも悪くなく、右を差し勝ち、最後突き落としで振られたが、上手も引いていたため多少余裕があった様子だった。

細かいことを言えば、攻める際やや腰高な点であるが、期待しているからこそ完璧を求め、粗探しをしてしまうのかもしれない。

連敗しなかったことが何よりか。

横綱戦を前に2敗を喫しているが、正代、遠藤、大栄翔といった苦手力士を下しているため、今場所は収穫もある。

だからこそ昨日の黒星が悔やまれるが、切り替えて臨むしかない。

横綱戦まで星を落とさずにいきたいところ。

2日連続横綱に手も足も出なかった御嶽海は、初日~6日目の相撲を彷彿とさせる内容で学生時代からのライバル北勝富士を下して連敗を止めた。

相手が横綱のため連敗が勿体ないという言葉の使い方は誤っているかもしれないが、やはり昨日の相撲は悔やまれる。

しかし朝乃山同様、切り替えていくしかないだろう。

横綱はともに白星。

白鵬は竜電相手に組むことが出来なかったが、とったりで崩し、冷静に対処して全勝キープ。

6日目当たりからエンジンがかかってきており、ちょっとやそっとじゃ止められそうにない状況になってきた。

さすがは百戦錬磨、場所中に流れを作るのがうまい力士である。

鶴竜は阿炎に攻められたが、先手を取っていた分余裕があった。

鶴竜の相撲も厳しさを増してきている。

白鵬とは星の差が2つになっているが、千秋楽に対戦するのは確定しているため、腐らず付いていきたいところ。

一人大関貴景勝が精彩を欠き4敗目。

本日も大振りの張り手をみせるなど、とにかく我慢が足りない。

脇も甘いし、相撲が崩壊しつつある。

独特な間合いから我慢して下から何度も押し上げる、タイミングの良い突き落とし、いなしが持ち味だが、上記の通り我慢が足りないため、突き落としも効果を成さない。

貴景勝としては試練の後半戦になりそうである。

平幕の2名が1敗を守った。

まず隆の勝だが、2場所ほど前から相撲内容に変化が見られ、右差し速攻が魅力になってきている。

今場所も持ち味を存分に発揮できている。

最近の傾向からすると、優勝争いに顔を覗かせていても余程の事がない限り割を崩すことはないため、それをうまいこと利用して大勝出来るかどうか。

それはもう一人の1敗碧山にも言えることである。

3年前に13勝を果たしたときも大きな割崩しはなく、千秋楽に小結と対戦するくらいだった。

この力士は下位ならば大勝する可能性を秘めているため、白鵬の展開次第ではチャンスがあるかもしれない。

まぁとりあえず『インチキ優勝』さえなければどうでもいいと言えばどうでもいい。

両者ともに狙うは三賞だろう。

明日の注目の取り組みは
『朝乃山ー炎鵬』
『遠藤ー御嶽海』
この2番である。

朝乃山は大関昇進のためにも、これ以上取りこぼしは出来ないが、先場所敗れている相手である。

正直炎鵬に負けるようでは場所後大関昇進の話題も終焉を迎えると思う。

炎鵬を馬鹿にしているわけではないが、星の挙がっていない小兵力士に敗れるというのはそれだけ印象を悪くしてしまうだろう。

朝乃山としては考えすぎないことだ。

炎鵬戦攻略の参考としては、今場所で言えば正代と遠藤だろう。

正代のように思い切って大きな相撲を取るか、遠藤のように常に正面へ置いて圧力をかけることだ。

とにかく恐れないことだ。

御嶽海は合い口が良いとも悪いとも言えない遠藤である。

とにかく前ミツを引かれないことだ。

立ち合いで当たり勝って馬力で圧倒することが一番だろう。

現状トップの白鵬を星の差1つで追っている力士が2名いるとはいえ、平幕2名に期待するのは酷である。

やはり星の差が2つあるとはいえ、期待されるのは鶴竜、朝乃山、御嶽海だろう。

その内御嶽海は直接対決を終えてしまったため、やはり朝乃山に期待を寄せてしまう。

何とか横綱戦まで白星を積み重ねてほしいところ。

明日で中盤戦も終了する。

どのような形で終盤戦へ突入するのか。