きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

206. 2020年七月場所7日目を勝手に語る

御嶽海が不戦勝により白星を積み重ねた。

この2日間内容が上向きになりつつあったところに、この不戦勝がどのような影響を及ぼすのか。

吉と出るのか凶と出るのか。

明日は関脇同士正代との対戦のため注目である。

白鵬、朝乃山は危なげなく7連勝。

白鵬ー霧馬山は注目していた一方、今場所の白鵬の立ち合いの厳しさを考えると呆気ない勝負になるとも予想していた。

そしてその通りの一番になってしまった。

白鵬は立ち合い張り差しを選択したが、それ自体は特に効果なく、踏み込みスピードだけで圧倒したような内容だった。

霧馬山としては立ち合いで少しでも踏み込みたいところだったが、立ち遅れに近い形で棒立ちのまま立ち合ってしまった。

まだまだ第一人者との力量差は歴然たるものだったということだ。

それにしても今場所の白鵬は、とにかく立ち合いに集中している。

自分のペースで立っている影響が大きいだろうが、この先立ち合いに工夫を凝らす力士が出てくるかどうか。

朝乃山は立ち合いの踏み込み、前に出る圧力で宝富士を圧倒した。

最終的に右四つに組んではいないものの、相手の引きにも難なくついていき、常時相手を正面に置いて相撲を取っていたため問題なかった。

4日目、5日目とやや苦戦を強いられたが、この2日間は踏み込み、圧力ともに完璧である。

関脇正代は碧山に攻められっぱなしだったが、うまく回り込んで1敗を守った。

中身の無い内容だが、一応身体は動いている様子である。

自分の型で白星を積み重ねることができれば面白いのだが、この先どうなるか。

平幕下位に目を向けると、昨日初黒星を喫した新入幕琴勝峰は、攻める姿勢を貫いて連敗せず。

突き放してから自分の流れで四つに組み、圧力をかけながら最後は下手投げで仕留めた。

昨日の照ノ富士戦も本日のような流れならば面白かったかもしれないが、過ぎたことは仕方ないため、切り替えて臨めたことが何よりだろう。

新入幕らしくこの先も思い切って相撲を取ってほしいところである。

再入幕照ノ富士は豪快な相撲と言えば聞こえは良いが、4日目同様避けたい内容である。

大型力士の場合、もろ差しを許してしまうとどうしても極める形を取ることが多くなってしまう。

なまじそれで勝ててしまうものだから、この形の方が楽とさえ思っている可能性も高い。

膝に爆弾を抱えているため、完全復活を目指すためには出来れば避けたい内容である。

角番の貴景勝に触れていなかったが、連敗せず5勝目。

あまり中身の無い内容だが、角番脱出のためにはとにかく白星を積み重ねるしかないだろう。

明日の注目の割は
『正代ー御嶽海』
関脇同士の一番である。

両者序盤戦は磐石と言い難い内容であり、しかしその中でも白星を積み重ねてきた実力者同士である。

御嶽海は調子が上向きの中、本日の不戦勝が良い休養となったのか、それともリズムを崩されたか。

一方正代は、動きの良さと左腕一本での勝利が目立つ。

両者得意の四つは左四つであるが、タイプは全くもって異なる。

御嶽海としてはおっつけ、ハズ押し、さらに言えばもろ差しで攻めていきたいところであり、正代は御嶽海の当たりを止めて形を作りたいところである。

いずれにせよ『正代の左』が重要になるのではないだろうか。

御嶽海としては左を覗かれるだけでも、すくい投げには注意しなければならない。

正代としてはとにかく御嶽海の当たりを止めて、左を差さなければ勝負にならない。

成績上好調の両関脇だが、制するのはどちらか。

明日で早くも中日を迎える。
星の潰し合いも始まるため目が離せない。