きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

145. 2020年初場所初日を勝手に語る

本日から新年の幕開けとなる大相撲初場所が初日を迎えた。

今場所も15日間、勝手に語っていこうと思う。

まず横綱に目を向けると、明暗が分かれる形となった。

第一人者 白鵬は、先場所敗れた大栄翔相手に右から張って左四つに組み止めた。

得意の右四つとは逆の四つだったが、白鵬としては組み止めてしまえば勝てるという自信があったのだろう。

大栄翔としては張り手でずらされたため、突っ張ることが出来なかった。

張ってくるにしても左から張ってくると予想していたかもしれないが、いずれにせよ白鵬が先場所の雪辱を果たした。

もう一人の横綱である休場明けの鶴竜が初日早々黒星。

最終的に引いてしまったことも問題だが、立ち合いもやや高く、遠藤に踏み込み+圧力負けしていた。

遠藤が良かったと言えばそれまでかもしれないが、本日の内容だけみると鶴竜は相撲勘が鈍っているように感じる。

序盤戦でこれ以上躓くわけにはいかないため、とにかく気持ちを切り替えていくしかないだろう。

大関陣も明暗が分かれる結果となった。

『明』である貴景勝はお得意様の妙義龍を冷静に捌いた。

立ち合いある程度様子を見て当たり、突き放してから左突き落とし、そして再び押し上げていった。

初日としては良いスタートを切ったと言えるが、問題は『安易な叩き、突き落とし』だろう。

そこを狙っている力士は多いため、どんな形であろうとまずは立ち合いしっかり当たって圧力をかける必要があるだろう。

そして『暗』である角番豪栄道は、先場所負傷した足首が癒えていないのか、北勝富士の引きにばったり手をついた。

昨日の初日展望で、勝ち越しは難しくないという記載をしたが、本日の内容だけみると非常に良くない。

まずは左前ミツを引く自分の相撲で初日を上げ、そこから流れを掴みたいところである。

両関脇も明暗が分かれた。

まず大関復帰を目指す高安だが、玉鷲相手に完敗だった。

立ち合いはかち上げを選択したが、腰高のためまるで通じず、その後右から突き放そうとするもバランスを崩して押し出された。

当然のごとく腰高は改善されておらず、立ち合い強く当たることばかりに意識が向いているため、その後の展開が雑である。

昨日も記載しているが、過去に特例復帰を果たした力士は全員『初日から2連勝以上』のため、早くもデータ上では完全陥落が決まった形である。

まだ初日のため切り替えていけるかどうか。

いずれにせよ序盤戦で流れを作らなければ復帰は困難だろう。

注目の新関脇朝乃山は、出世争いのライバルである御嶽海を降し、幸先の良いスタートを切った。

立ち合い当たり負けせず、その後押されて後退したが相手の引きをうまく残した。

その後土俵際まで攻め込んだが、深追いせず自分の形に持ち込んで冷静に寄り切った。

本人は立ち合いに納得していないようだが、初日に苦手を降したという点は大きいだろう。

まだ先は長いので、修正は徐々にしていけば良いと思う。

明日の注目の取り組みは
鶴竜ー阿炎』
『朝乃山ー玉鷲
この2番である。

鶴竜としては初日早々敗れ、その翌日に思いきりの良い相手のため中々苦しいだろう。

とにかく悪手である引き・叩きをみせず、相手に合わせず相撲を取ることが重要だろう。

朝乃山は2日連続で同格の苦手が相手である。

安易に右を差そうとせず、本日のように立ち合いしっかり当たり、我慢して自分の形を作ることが重要だろう。

まだ初日であるが、早くも場所が動いているようにも感じる初日であった。

序盤戦、まだまだ波乱は起こりそうである。