本日で序盤5日間終了。
昨日注目の取り組みとして
『貴景勝ー玉鷲』
『御嶽海ー北勝富士』
以上2番を挙げていた。
そして貴景勝、御嶽海は負けてはならないという旨の記載をしたが、逆に玉鷲、北勝富士が意地を見せる形となった。
まず貴景勝ー玉鷲だが、玉鷲側からすると立ち合いから攻め込まれたが、絶対に引かないという強い意思が感じられた。
貴景勝が僅かに腕を払うような引きを見せたところ、リーチを活かして逆襲した。
貴景勝としては序盤で2敗となり、痛恨の黒星と言える。
過去には序盤で2敗しても昇進した力士はそれなりに存在する(これら記録に関しては別途記載しようと思う)。
先場所も4勝2敗から11勝まで白星を伸ばした。
とにかく切り替えて中盤戦以降に挑みたいところ。
立ち合いの当たりは御嶽海が勝り相手に引かせたが、北勝富士はうまく回り込んで凌いだ。
そこから御嶽海は我慢できず2度叩いてしまい、墓穴を掘った。
御嶽海の序盤2敗はいずれも我慢が足りない結果となっている。
内容が良いだけに勿体無く感じてしまう。
まだ白鵬、豪栄道との対戦は残っているため、中盤戦以降も存在感を示してほしいところ。
昨日同様、上位陣は安泰。
白鵬は昨日同様、ある程度の余裕は感じるが、隙は多く感じる。
離れた展開から張り手、叩きを見せる動き。
近年の白鵬の『負けパターン』とも言える。
白星を積み重ねるあたりは流石の一言だが、万全な内容とは言い難い。
明日は今場所全敗の錦木だが、先場所は取り直しにもなって苦戦した相手であるため油断は出来ない。
中盤戦以降、内容も修正できるかどうか。
鶴竜は全く良い内容ではないが、白星には結び付けた。
まぁすごく危ない内容かと問われるとそうではないが、中身自体は何もない。
大栄翔とすれば、少し攻め急いだ印象を受けた。
もう少し左がハズにかかれば面白かったのだが、まだ経験不足というところだろう。
大関陣は揃って完勝だった。
豪栄道はこの内容を続けていくことが重要だろう。
何度も言うが、安易な張り差しは禁物である。
高安は相四つ相手でやり易く、また小手投げも読んでいてしっかり足を運んだ。
栃ノ心も相四つ相手で、上手を引けば負けない自信はあっただろう。
角番で序盤白星先行と最低限のノルマは達成したと言える。
逸ノ城はどっしり構えて余裕を感じさせる内容だが、如何せんいきなり崩れることがあるため期待は薄い。
先場所も上位相手に好成績を残しながら、中盤戦以降は壊滅的だった。
あっさり土俵を割ることも多いため、もっと貪欲に挑む姿勢をみせることが重要だろう。
琴奨菊は良い内容で5連勝としているが、上位対戦圏外のため、そこまで驚異に感じない印象である。
現にここ数場所は上位相手に黒星を喫して負け越すことが多い。
上位対戦圏外の今場所ならばそれなりに白星を重ねていくだろう。
このまま白星を積み重ねていけば、後半上位と割りが組まれる可能性もあるため、真価が問われるのはそれからだろう。
序盤終了して、内容、勝ち星の両方を加味すると豪栄道が目立つ形となっているが、百戦錬磨の第一人者 白鵬も黙ってはいないだろう。
中盤戦以降も注目である。