きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

97. 白鵬が初日黒星によりもたらす影響

白鵬が初日黒星を喫した。

横綱に昇進して以降9回目である。

まず白鵬が初日黒星を喫した場所を以下にまとめた。

場所

黒星相手

成績

優勝力士

備考

平成19年秋場所

安馬

13勝2敗

白鵬

 

平成19年九州場所

琴奨菊

12勝3敗

白鵬

 

平成20年九州場所

安美錦

13勝2敗

白鵬

安馬と決定戦

平成24年夏場所

安美錦

10勝5勝

旭天鵬(12勝3敗)

栃煌山と決定戦

平成27年夏場所

逸ノ城

11勝4敗

照ノ富士(12勝3敗)

 

平成27年秋場所

隠岐の海

3敗12休

鶴竜(12勝3敗)

照ノ富士と決定戦

平成28年春場所

宝富士

14勝1敗

白鵬

 

平成29年春場所

正代

2勝3敗10休

稀勢の里(13勝2敗)

照ノ富士と決定戦

過去8回の内、優勝を果たしたのは半分の4回であるが、そのうち3回は10年以上前の話である。

白鵬横綱へ昇進したのは平成19年名古屋場所であり、昇進してからしばらくは『初日に弱い白鵬』などと揶揄されたものだが、黒星を喫しても結果的には優勝を果たし、さらには平成21年初場所平成24年春場所まで19場所連続初日白星を達成し、またこの間に『63連勝』『7連覇』も果たして全盛期を迎えていたため、この頃には『初日に弱い白鵬』という印象は消え去ってしまった。

そのため、近年では白鵬が初日に敗れるということは、場所を展開を予想する上では大きな出来事になっている。

横綱が敗れるだけでなく『第一人者が敗れる』という印象が大きいためである。

上記の通り、白鵬が初日敗れることによる影響はかなり大きく、平成28年春場所を除いて優勝者の成績は『2敗以上』となっている。

そして自身の優勝の有無に関わらず『千秋楽まで優勝争いが縺れる』展開となっている。

さらには『低次元優勝』と呼ばれる12勝は半分の4回、優勝決定戦に縺れる展開はこれまた4回と大荒れである。

白鵬秋場所で歴代最多の7回の優勝を果たしているが、平成27年秋場所には『横綱へ昇進して初の初日から2連敗』『横綱へ昇進して以降初の休場』を経験し、さらには『平成27年~平成29年の間3年連続休場』と近年はゲンの悪い出来事も多い。

過去の事例からすると『白鵬の初日黒星=場所の混戦』となっている。

ちなみに上記の通り、横綱へ昇進して以降白鵬の初日から2連敗は平成27年秋場所だけである。

初日から2連敗を喫して優勝を果たした力士は過去に存在しないため、白鵬は明日の阿炎戦でしっかり修正出来るかどうか。

今場所も混戦になるのかどうか楽しみである。