きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

751. 2023年九州場所14日目を勝手に語る

結果的に優勝争いにおいて今場所最大の一番と言っても過言でない一番。

2敗で先頭に並ぶ『霧島ー熱海富士』の一番は霧島が制した。

重圧を感じていたのは霧島の方だと思う。
しかし重圧に潰されることなく、霧島が自分の相撲を取り切って若手を退けた。

本日の霧島は左の使い方がうまかった。
両者得意の右四つの展開で左からおっつけ、そして左を巻きかえもろ差しの形を作ることに成功した。

今場所の熱海富士は土俵際もしぶといため、霧島は土俵際も細心の注意を払い寄り切った。

上記の通り、重圧を感じていたのは霧島の方だと思う。
しかし本日の相撲は重圧を誇りに変えた一番と言えるのではないだろうか。
今後の霧島自身をより強くさせる一番になったと思う。

これで優勝に王手を懸けた。
ぜひとも明日勝って場所を締めてほしいと願っている。

一方敗れた熱海富士。
立ち合い一度合わなかったが、その辺りの影響はどうだったか。

真相は不明だが、本日の相撲を見るとまだ優勝には早いといった感想である。

今場所の熱海富士の活躍は間違いなく素晴らしい。
先場所の活躍がフロックではないことはすでに証明済みだろう。

右四つに組めば強い、前に出る圧力もある、そして土俵際もしぶとい。
良いところだらけだが、あくまで今場所はまだ平幕中位である。

もちろん今場所大関豊昇龍を下したのは実力であるが、上位総当たりではない。

そのため優勝にはまだ少し早いといったところである。

とはいえこの先熱海富士が上位総当たりの地位で優勝してほしいという思いがより一層強くなった一番でもあった。

そして本日霧島戦を見ると、四つの細かい技術に関しては霧島に及ばなかった。
むしろこれは熱海富士にとって成長のための課題と言えるだろう。

もう今場所の優勝の可能性が消滅したような記載をしてしまっているが、今場所の優勝云々ではなく、明日は熱海富士にとって重要な一番になるだろう。

対戦相手の琴ノ若も基本右四つの力士である。
しかも相手は三役常連力士である。

来場所熱海富士は上位総当たりの地位で相撲を取ることになるだろう。

先場所熱海富士は関脇大栄翔に敗れたが、小結翔猿から白星を挙げた。

熱海富士にとって関脇戦が現状の力量を把握するのに適した相手なのかもしれない(上記の通り大関戦勝利はしているが)。

その他役力士にも目を向けよう。
連覇が途絶えた貴景勝は大栄翔に敗れて5敗目。

このところ10連勝中の相手に一方的に突かれて敗れた。
今場所一番の最低な内容と言っても過言でないと思うが、馬力がなかったからこそこのような展開になってしまったか。

首の問題もあり、地力の高さと動きの良さで土俵を務めているが、千秋楽は基本次の日の事を考えなくて良いため、最後に貴景勝らしい相撲を見たいところである。

一方大栄翔は二桁に望みを繋げた。
中盤戦では心配されたが、何とかここまでこぎ着けてきた。
大栄翔としては明日も変わらず自分の相撲に徹するだけだろう。

豊昇龍が翠富士を下して9勝目。
終盤戦以降すっかり影が薄くなってしまったが、本日は翠富士相手にうまく取った。
千秋楽白星で二桁に乗せたいところである。

関脇琴ノ若が湘南乃海を下して二桁の白星に乗せた。
とはいえ霧島戦以降、精彩を欠いているようにも感じる。

本日ももたついているように感じたが、とにもかくにも二桁に乗せたことが何よりか。

この場所が大関取りへの起点となるか足固めになるかは来場所の活躍次第だと思うが、どちらにせよ10勝と11勝では大きな違いが出てくるだろう。

明日の注目の割は
貴景勝ー霧島』
琴ノ若ー熱海富士』
優勝に関わる2番である。

数日前から記載しているが、霧島が勝ってそのまま優勝してほしいという気持ちがある。

だからといって貴景勝に負けてほしいなど思えるはずもなく、貴景勝本来の押しを最後に見たい気持ちも強い。

とにもかくにも期待するのは熱戦ということだ。

もちろん霧島の優勝が一番だが、どんな結果になろうとも熱戦を期待したいところである。

明日千秋楽のため三賞予想をすると
・敢闘賞:熱海富士、一山本(条件)
・殊勲賞:高安(条件)
・技能賞:琴ノ若
以上である。

熱海富士は敢闘賞かどうか不明だが、三賞受賞は確定だろう。
一山本は明日勝てばの条件付きになるか、それとも結果的に熱海富士の影に隠れて受賞出来ない可能性もあるか。

殊勲賞は霧島に勝利した高安、豪ノ山が候補に挙がると思うが、星数を見比べると高安優勢か(私個人としては殊勲賞、技能賞に星数は関係ないと思っているが)。

そして『二桁に届いていない』等の理由のため高安の条件付きと予想。
それとも元大関の受賞ではなく、若手の受賞となるか。
『殊勲賞は受賞なし』の可能性も十分考えられるがはてさて。

琴ノ若が難しいところであり、敢闘賞でも良いと思うが、腰の重さを活かした相撲を技能と評価される可能性もあると思い、技能賞と予想。
また琴ノ若に関しても実力者のため、11勝がほしいという意見が上がるかもしれない。

明日千秋楽だが、今年の大相撲も終了である。
どんな結末になるだろうか…