きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

562. 2022年秋場所12日目を勝手に語る

少し遅くなりましたが12日目に関して。

1敗、2敗の力士が全員黒星。

何ともまぁ締まりがないと感じさせるが、ある意味では仕方ない光景とも言えるか。

ここが平幕力士たる所以とも言える。

仮にここで優勝争いしていた横綱が3人程いたとして、それが全員敗れたとなれば完全に締まりがないと言えるが、ある程度波があるのは平幕力士たる所以と言ったところである。

残念と言えば残念だが、仕方ないと言えば仕方ないとも言える。

しかしその中で平幕ではない関脇の若隆景だけは勿体ないと言えるか。

自身の取り組み前に兄の若元春が見事援護射撃を果たした。

これで星の差1つにするチャンスだったが、高安に敗れてしまった。

8連勝で来ていたし、若隆景にとって高安はそこまで苦にする相手でもなかったため、余計ショックが大きい。

高安のかち上げからの突っ張りに威力があったことは間違いないのだが、本日の若隆景は残念であった。

それは昨日の高安にも言えることではあるが。
なぜ本日このような素晴らしい相撲が取れるのに、昨日あんな相撲を取ってしまったのだろうか。

本日は四つに組むことを全く考えず、離れて勝負をつけるという強い意思を感じた。

いわゆる迷いのない相撲だが、昨日は明らかに動きが固く、迷いが生じていた。

結果論中の結果論だが、昨日勝っていれば星も並んでいたのに。

とりあえず自力優勝の芽が出てきたのが何よりか。

そして1敗だった玉鷲
立ち合いで若元春に左前ミツを許し、突き放すことが出来なかった。

若元春としては珍しく左前ミツを狙いにいき、それが見事にはまった相撲となったが、玉鷲としてはやはり緊張もあったか。

当たりも弱く感じたし、また喉輪もいつもとは逆の左で行っていた。

相手を警戒しすぎてしまったのか。
とにもかくにも残り3日間、迷いなく自分の相撲に徹することが出来るかどうか。

2敗力士が敗れたため玉鷲の単独トップは変わらないが、この黒星により自力優勝の芽が出てきた力士が数名生まれた。

これがどのように影響を及ぼすだろうか。

2敗力士の北勝富士貴景勝の変化に屈して3連敗。

貴景勝の変化は相当珍しかったと思うが、北勝富士としては当たり負けしないように意識しすぎたため、対応することが出来なかったか。

変化に関しては賛否あるだろうが、貴景勝としては3大関の中で唯一勝ち越しを決めた。

勝ち越しただけでは褒められたものではないが、内容どうであれ平幕力士に易々と敗れるわけにはいかないため、そういった面ではとりあえず良かったと言えるか。

面目を施すためには二桁に乗せたいところだろう。

北勝富士はこれで3連敗となったが、この結果だけを見てしまうと、やはりここ数場所の北勝富士は上位で勝ち越すのが難しくなっているのだと感じさせてしまう。

自力優勝の芽がない状況だが、とりあえず連敗を止めたいところだろう。

ここまで私のブログで相撲内容に関してはあまり触れていなかった錦富士だが、本日翔猿に敗れて3敗へ後退。

翔猿としては見事壁になったと言える。

今場所の錦富士は先場所以上に動きの良さを見せているが、今場所上位圏内で好調の翔猿の前ではやや勝手が違ったか。

錦富士以上に翔猿の動きが良く、また単純に押す力も翔猿の方が良かった。

そしてこれで翔猿は自力優勝の芽が出てきた。
ここに来てとんでもないダークホースが出てきたがはてさて。

明日の注目の割は2敗、3敗力士全員の取り組みであるが、気掛かりなのがおそらくこのままだと『翔猿ー高安』が組まれないことである。

玉鷲の残りの相手は上記2名になるだろうから、そうなると割が組まれなくなるのである。

現段階の3敗同士の割を組まないのはどうなのだろうか。

奇しくもこの両者、自力優勝の芽が出てきたもの同士だがはてさて…