きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

559. 2022年秋場所11日目を勝手に語る

秋場所も本日より終盤戦へ突入し、優勝争いも佳境を迎える。

幕下の土俵で朝乃山が敗れるという大波乱、大事件が起こったが、それに関しては別途記載しようと思う。

終盤戦へ突入して早々、1敗平幕力士同士の割が組まれたが、玉鷲が制して今場所初めて単独トップに立った。

ここまで同じ1敗でも玉鷲は上位総当たりによる1敗であるため、ある意味では格の違いを見せたか。

立ち合い北勝富士は左前ミツを狙いにいった(本人の談話では狙っていないとのことだが)。

手はかかったが、玉鷲が喉輪で圧力をかけて北勝富士の上体を崩し、結果として玉鷲が圧倒する内容となった。

迷いがあったのは北勝富士の方であり、自分の相撲を信じて取り切った玉鷲に軍配が上がったというところか。

玉鷲も昨日は立ち合いから引いてしまう展開だったが、見事に修正を果たした。

今場所の玉鷲は崩れる気配なく、11日目で単独トップにたったが、平幕上位にもまだ翔猿、宇良といった好調のうるさい力士がいるため油断できない。

一方北勝富士は痛手となる連敗。
優勝争いを考慮すると連敗が痛手なのは当たり前だが、それ以上に同格相手に連敗したというところがさらなる痛手か。

結局初日からの9連勝は格下相手から白星を挙げただけであり、玉鷲、高安といった同格には勝ち切れなかったため、この先も同格以上との割が続くだろうから厳しいと言わざるを得ない。

とにもかくにも迷いを捨てて、攻めの姿勢を貫くことが重要か。

そして2敗高安がまさかの妙義龍に敗れ3敗に後退。

これは痛手以上の絶望的な黒星である。

過去の対戦成績は妙義龍リードだが、それは高安が妙義龍を苦手としていた若手時代の成績が含まれているため、今ではそこまでの苦手意識はなかっただろう。

しかしここ数日と比較すると、明らかに動きが固かった。

妙義龍の相撲に合わせ過ぎているようにも感じた。

高安ファンには申し訳ないが、本日の相撲を見てしまうとやはり高安は優勝に縁のない力士だと感じさせてしまう。

昨日北勝富士を引きずり下ろしただけにあまりにも勿体ない一番である。

若隆景が豊昇龍との関脇同士の一番を制して勝ち越し。

立ち合いの当たり、低さ、足の運びと全て完璧だった。

この割が序盤戦に組まれていたら展開も変わっていたのだろうが、今の若隆景は向かうところ敵無し状態である。

玉鷲との直接対決を終えているだけに展開としては厳しいが、このまま12勝目指して突っ走りたいところである。

大関陣に目を向けると貴景勝が連敗を止めて7勝目。

正直錦木に負けるようでは貴景勝もいよいよ重症だと思っていたため、とりあえずホッとしている。

正代が連敗を9で止めた。
本日も相撲内容は最悪だが、何とか土俵際逆転を決めた。

むしろ正代云々ではなく、若元春があそこまで攻め急がなくてもいいだろうと突っ込みたくなるような相撲だった。

すでに負け越しが決まり、休場する気もないならばせめて懸命に務めることだけ考えてほしいところである。

割崩しの可能性が高いが、若隆景戦が残されているため、存在感を示すチャンスは残されている。

御嶽海が負け越しを喫し、大関陥落が決定した。

これで3場所連続負け越しと言っても過言ではない。
来場所10勝出来る雰囲気がまるで感じられないし、そもそも何か大関陥落というイメージもあまり沸かない。

それはあまりにも負けすぎていることによる感覚麻痺なのか、それとも御嶽海にとって大関という地位が全く似合っていなかったのか。

それに関しては不明だが、正代以上に出口が見えていない証拠かもしれない。

明日の注目の割は
玉鷲ー若元春』
この一番である。

ここ数日若元春の相撲が冴えないこともあり、玉鷲絶対有利にも感じるが、若元春としては弟の援護射撃になる可能性を秘めた一番である。

玉鷲は右四つ相手には左おっつけ、右喉輪の形を持っているが、その逆はあまり見られない。

左四つの若元春としては立ち合いを止めることが出来れば十分チャンスが生まれてくるだろう。

残り4日間だが、割の編成もやや難渋するか。

『若隆景ー北勝富士
『若隆景ー錦富士』
この2番は必須と言える。

特に錦富士は役力士との割(まぁ若隆景を望むのだが)を組むべきである。

今場所は上位陣と割を組むと言っても、まともな成績は貴景勝だけである。

だからと言ってこのまま平幕力士と対戦を続けて仮に優勝したとしても、私の嫌う『インチキ優勝』になる可能性が高い。

もちろんここまでの錦富士の活躍は素晴らしいが、この割を組むことにより、錦富士にとってはケチがつきにくくなるし、若隆景にとっては引きずり下ろすチャンスになるため、是非とも組んでいただきたいと思う。

そもそも錦富士は玉鷲、高安とも割が組まれていない。

上記の通り、今場所は上位陣不調に伴い、平幕好調力士の終盤戦の割の編成も難しいところだが、納得できる編成にしていただきたいところである。