きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

174. 2020年春場所5日目を勝手に語る

無観客開催の春場所も序盤5日間終了。

まず本日注目の取り組みである『貴景勝ー御嶽海』は、御嶽海が貴景勝を全く相手にせず序盤無傷とした。

立ち合い踏み込み良く、貴景勝の当たりに全く下がることなく、密着する形から攻めて完勝だった。

強いときの御嶽海は誰にも負けないくらいの力を発揮してくる。

これが続けば横綱が皆勤していようが、優勝を果たしてもおかしくないレベルなのだが、如何せん突如崩れることが多いため、大きな期待をかけることが出来ないというのが心情である。

全勝で突っ走るのが理想だが、それも難しいことであるため、この力士の場合黒星を喫したあとが課題となってくるのではないだろうか。

いずれにせよ今場所の御嶽海は期待を寄せたくなってしまう程ここまで完璧である。

一方、貴景勝が全く相撲になっていない。

立ち合いの当たりも強さを感じない。

押し相撲は歯車が狂うと苦労することが多いが、まさにその展開となっている。

序盤戦黒星先行で終え、優勝争いからは早くも脱落したと言っても過言でないが、大関として意地を見せてほしいところ。

朝乃山が高安の休場により不戦勝として序盤無傷。

この不戦勝が良い意味で休息になるか、それとも流れを悪くしてしまうものになるのか。

中盤戦以降も注目である。

一方、休場した高安だが、怪我を完治させてからの復帰を望みたいが、年齢も若いとは言えないため、精神面の低下も影響してくるのではないだろうか。

現在、照ノ富士大関から序二段まで陥落し、その後着々と番付を上昇させているが、照ノ富士が長期休場を決断したときはまだ25歳と若かった。

兄弟子の稀勢の里が無理をした結果、力士生命を短くしたため、高安もとにかく万全な状態で戻ってきてほしい。

土俵に話を戻すと、両横綱がともに白星。

白鵬は先場所の覇者 徳勝龍に少し手を焼いたが、序盤無傷とした。

徳勝龍得意の左四つとはいえ、白鵬は左四つでも十分相撲を取ることが出来るため、慌てることはなかっただろう。

徳勝龍としては、上手を引くもしくはおっつけるなどして白鵬の差し手を殺すことが出来たら面白かっただろうが、左を差して少し前に圧力をかけるのが精一杯だった。

徳勝龍は序盤戦全敗と言えど、私の想像以上に相撲は取れているように感じる。

ここまでの対戦相手は皆三役以上であるため、同格の平幕から白星を挙げることが重要だろう。

鶴竜豊山の突っ張りを意に介さず、圧力勝ちした。

5日間総合すれば白鵬よりも相撲内容は良く感じるため、このまま悪手をみせずに白星を積み重ねていきたいところ。

関脇の正代が遠藤に敗れ2敗目。

立ち合い踏み込んで一気に攻めていったが、遠藤にもろ差しを許していたため、さすがに強引過ぎた。

ここ数場所もろ差しに拘らず攻める姿勢が素晴らしいが、さすがに本日は強引過ぎた。

今場所も比較的好調であるため、連敗は避けたいところ。

明日の注目の取り組みは
『朝乃山ー御嶽海』
この一番に尽きるだろう。

現在最も大関に近い力士と2場所前まで最も大関に近かった力士が全勝で対決する。

朝乃山としては大関へ昇進するためには負けられない相手であり、御嶽海としては大関候補筆頭の座を奪われた相手に負けられない。

先場所は御嶽海が立ち合い当たり勝ったがその後引いてしまい、朝乃山が逆襲する展開だった。

今場所の相撲内容を考えると、私個人としては8:2で御嶽海が有利だと思っている。

立ち合いは五分だとしても、その後の押し合いで御嶽海が下から攻めていき、もろ差しになって攻め勝つのではないかと考えている。

朝乃山としては下がる展開になってもとにかく我慢することだろう。

安易に引っ張り込みにいっては今場所の御嶽海の思う壺である。

どちらがこの一番をモノにするのか。

優勝争いを考えもかなり重要な一番になるだろう。

明日から中盤戦へ突入するが、中盤戦開幕から楽しみな取り組みである。

はてさて…