きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

896. 2024年九州場所6日目を勝手に語る

本日より中盤戦へ突入した九州場所
大関陣では豊昇龍、琴櫻が星を伸ばしたが、新大関大の里が若隆景相手に不覚を取った。

先場所も敗れている若隆景戦だったが、立ち合い踏み込むことが出来なかった。
若隆景の踏み込みが素晴らしかったのは間違いないが、大の里としてはらしくない一番とも言える。

左からおっつけにはいっているが、若隆景の上体を起こすことが出来ず、思わず叩いてしまって墓穴を掘ってしまった。

昨日は敗れた翌日ながらも良い相撲で白星としたため、そこまで心配することもないと思ったが、先場所敗れているということで変に意識してしまったか。
残り2大関が好調なだけに痛手となる黒星である。

一方若隆景はここ2日間は大関相手に連敗していたが、最後の大関戦で白星を挙げた。
そもそも昨日豊昇龍戦に関しても豊昇龍だからこそ出来た投げ技であるため、やはり今場所の若隆景は好調と言って良いだろう。
大関、関脇戦が終了し、この先も楽しみである。

6連勝とした豊昇龍。
しかし本日も辛勝だった。
このところ同じような相撲で3連敗を喫していた熱海富士戦だったが、立ち合いの踏み込み、突き放しは良かったと思う。
しかし熱海富士がそれ以上に下半身がどっしりとしているため崩れることがなかった。

九分九厘豊昇龍が負けたと思ったが、やはり土俵際のしぶとさも豊昇龍の武器といったところか。
好調力士というのは単純に良い相撲で白星を積み重ねるだけでなく、こういう危ない相撲を白星に結びつけることでさらに勢いが増すのではないだろうか。

本日も立ち合いの踏み込みは良かったため、明日以降も同じように踏み込んで攻めの意識を持つことが重要だろう。

琴櫻は阿炎を下して5勝目。
阿炎に先手を取られて動かれたが、従来の守りの強さと無理に深追いしない攻めで反撃することが出来た。
今場所の阿炎は好調と言えるため、その力士相手を冷静に捌けたのは大きいだろう。

平幕全勝力士は明暗が分かれた。
隆の勝が豪ノ山に敗れて初黒星。
立ち合い当たってすぐに引いてしまったのが敗因である。
その後攻めに転じたが、後手に回った分慌ててしまった様子である。

隆の勝がどんなに好調であれ、さすがにどこかで黒星は喫するだろう。
本日がその日だったということで、切り替えて明日以降臨んでいくだけだろう。

一方豪ノ山は3場所連続負け越し中であり、しかも先場所は上位圏外の番付で負け越してしまった。
三役候補の一人だが、少し遅れを取る形となったため、今場所は期するものがあるか。
2日目以降は豪ノ山らしい相撲が続いている。

阿武剋が6連勝。
十両力士相手に力の差を見せつけた。
昨日も記載したが、先場所期待外れだったため、今場所ここまでは期待通りの活躍と言える。
先場所と比較して地に足ついており、廻しを引いた時の巧さ、力強さを感じさせる。
どこまで白星を伸ばしていけるのか楽しみである。

最後に霧島に触れよう。
ようやく今場所の初白星。
連日必死さは感じさせるが、それでも足がついていかず白星から遠ざかっていた。

本日は四つに組む展開となった。
どんな形であれ止まる展開になったため、少し落ち着く時間があったのではないだろうか。
得意の前ミツに手はかからず、平戸海に攻められる展開にはなってしまったが、突っ張り合いからバタバタするよりは霧島にとって良かったと言える。

本来の相撲とは程遠いがとにかく一つ白星を手にしたことが大きいと言いたいところだが、一難去ってまた一難である。
足を怪我してしまったのか明日以降に不安を残してしまった。
霧島にとっては試練の場所となっている。

明日の注目の割は
『豊昇龍ー阿炎』
この一番である。

豊昇龍は今場所攻めの意識を持って相撲を取っているが、明日はその意識が揺らぐ可能性がある相手である。
変化もあれば一気に前に出てくる可能性もある。
そして土俵際もしぶとい。
難敵と言えるが集中して臨むことが出来るかどうか注目である。

また『阿武剋ー尊富士』の一番も注目である。
何度か記載しているが、2場所前阿武剋は再出場してきた尊富士に敗れて以降、相撲内容が崩れたと思っている。
今場所ようやく阿武剋の相撲内容が復調してきたが、尊富士相手にどれだけ相撲を取ることが出来るかどうか注目である。

大の里が2敗目を喫し、優勝争いという点では現状星の差2つとなった。
まだ場所は半分以上残されているとはいえ、全勝豊昇龍、1敗琴櫻ともに充実しているため、これ以上突き放されるわけにはいかない。
1日1日場所が動いているが、明日以降どうなるか。