きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

880. 2024年秋場所13日目を勝手に語る

大の里の取り組み前に2敗の霧島、髙安が敗れて星の差が一時的に2つとなった。
その中での『琴櫻ー大の里』。

大の里が勝てば大関昇進と優勝を同時に手繰り寄せる絶好のチャンスである。
そしてそのチャンスをしっかりとモノにした。

正直大の里からすると取り直し前の一番は立ち合いミスだと感じた。
踏み込めていないし、あっさり琴櫻に上手を許してしまった。

しかし琴櫻に対して言い方は悪いが、今場所の大の里はあの程度の上手投げで崩れることはない。
あとは大の里が攻めて白星と思ったが、そこは守りの強さに定評のある琴櫻である。
土俵際しぶとく残して同体となった。

取り直しの一番は大の里が自分の相撲を貫いて白星を掴んだ。
今場所の相撲内容が集約された内容だったのではないだろうか。

これで13日目を終えて後続との星の差は2つ。
優勝はほぼ決まりと言ってよいだろう。
大関昇進に関しても『3場所33勝』には到達したが、私個人としては13勝以上で決めてほしいという気持ちが強い。

あと1つと言わず2つでも良いのだが、ここから連敗となれば仮に優勝したとしても印象が悪い。
文句なしの『今場所は大の里の場所だった』と思わせる2日間を見せていただきたいと思っている。

敗れた琴櫻はここ数日の相撲内容からすれば十分力は発揮出来たと思う。
しかし右四つの完成度の低さを露呈する形にもなってしまった。
6敗目を喫してしまい、大関在位で初めて二桁に到達出来ず。
まだ勝ち越しもしていないため、とにもかくにも勝ち越したいところである。

昨日まで2敗だった霧島、髙安にも触れよう。

霧島は豊昇龍に切り返しで叩きつけられるように敗れた。
立ち合い悪くはなかったと思うが、左四つに組んで豊昇龍に上手を許し、すぐに巻きかえにいこうとしたことが敗因か。

昨日も記載したが、元々霧島は自力優勝の芽は消滅していたため、大関取りの起点の場所としてどれだけ白星を上積み出来るのかが注目であった。
本日は残念な結果だったが、残り2日間しっかり力を示す事が出来るかどうか。

一方豊昇龍は勝っている相撲は力強さを感じるし、豊昇龍らしい豪快さも見られる。
そしてこの力士は好不調に限らず、何か大きな事をやってくれるという期待感もある。
ここに安定感が増せば鬼に金棒なのだが。

髙安は大栄翔の押しに屈した。
大栄翔が下から跳ね上げて攻めるといううまい相撲で髙安を下した。
髙安はここまで8連勝中としていたため忘れがちだが、今場所の髙安は下がったら相撲にならない。
3日目、4日目と敗れた相撲も同様だった。

本日の相撲は決して重圧に押し潰されたのではなく、今場所の髙安は下がったら相撲にならないというのを再認識させられ、またそういう相撲を取った大栄翔がうまかったということだと思う。

平戸海にも触れるが、錦木に敗れて昨日に続き平幕好調力士の壁になることが出来なかった。
気が付けば6勝7敗と二桁云々ではなく、勝ち越しすら危うい展開となってしまった。

廻しに拘らず攻める意識があり、それが功を奏して数場所結果を残しているが、足が揃ってしまうことも多い。

同じ小結の大栄翔は連日壁として立ちはだかったが、平戸海は返り討ちにあってしまった。
序盤戦の出来を考えるとこの成績は残念である。

明日の注目の割は
『豊昇龍ー大の里』
もちろんこの一番である。

大の里としては下手投げで3戦3敗の天敵である(大の里の1勝は不戦勝)。

右差し速攻だけでは出足を利用されて投げ技を食ってしまう可能性があるし、だからといって大の里が止まってしまってはそれこそ相撲にならない。

かなり難しい相手であるが、本日も苦手の琴櫻を下した。
この流れで豊昇龍にも土をつけることが出来るかどうか。

明日で優勝が決定するのか。
それとも千秋楽までもつれるのか。
いずれにしても上記の通り私個人としては13勝以上の優勝を望んでいる。

また大の里と十両の尊富士が同日優勝なるかも注目である。