きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

877. 2024年秋場所10日目を勝手に語る

中盤戦最終日の10日目。

本日、というよりも今場所最大の一番と言っても過言ではない『大の里ー霧島』の全勝と1敗の直接対決。

注目の一番は全勝の大の里に軍配が上がった。
これで後続との差は2つとなり、優勝争いは俄然大の里有利な展開となった。
また白星も二桁に乗せ、大関取りにも前進したと言える。

本日の一番は一言で言えば『自分の相撲を貫いた』方が白星を掴んだといったところか。

霧島としては珍しく立ち合い変化して廻しを求めにいった(大の里のもろ手突きを警戒しての動きにも見えた)。

立ち合い変化自体は大の里の虚をつくことには成功していたと思う。
霧島は上手を引いたところで一呼吸置きたかったのだろうが、大の里が右を差して休むことなく攻め続けた。
そして本日も大の里の左おっつけが冴えていた。

変化されて体勢が崩れかけても、右を差してからの動きはいつもと変わらず自分の相撲を貫いていた。

一方霧島としては決して狙いとして悪くなかったかもしれないが、今場所好調の自分の相撲を信じることが出来なかった。
変化をしても大の里に勝つことが出来なかったというのが、この先霧島にどのような影響を与えるだろうか。

今場所せっかく復調したのにこの一番をきっかけに再び崩壊する可能性も秘められている。
この一番だけで霧島の相撲人生が決まるわけではなく、また大の里と霧島の格付けがされるわけでもない。
霧島は本日敗れてしまったが、大関の起点の場所とするためには終盤戦が非常に重要である。
とにもかくにも切り替えていくしかない。

それにしても変化しても止めることが出来ない大の里。
対戦相手としてはまず大の里の出足を止めることが先決だが、今場所は初日の熱海富士以外まともに止めることが出来ていない。
そして本日好調の霧島が変化しても止めることが出来なかった。

どのようにして大の里を止めれば良いのだろうか。
そうなると守りの強さで大の里戦分が良い琴櫻、投げの強さで大の里戦全勝の豊昇龍。
2大関に注目が集まることになるだろう。

その2大関は本日ともに白星。
特に豊昇龍は序盤戦心配されたが、中盤戦以降は相撲内容に厳しさを増している。
ある意味いつも通りの光景かもしれないが、大の里にとっては脅威になるだろう。

2敗の平幕力士は若隆景、錦木、髙安が残った。
『若隆景ー遠藤』の2敗同士の割が組まれていたため、必然的に1人はは3敗へ後退する展開だったが、この直接対決を除けば錦木、髙安はしっかり勝ち切ったと言える。

大の里との差は2つのため、優勝争いという点ではかなり厳しい状況だが、如何せん実力者が残っているため、この先の対戦相手がどうなるか注目である。
おそらく平戸海辺りが抜擢される可能性が高いと思うが、平戸海としては壁として立ちはだかりたいところだろう。
まぁまだ割が確定したわけではないのだが。

明日の注目の割は
『霧島ー阿炎』
この一番である。

上記の通り、変化して敗れた翌日にしっかり修正することが出来るかどうか。
阿炎のもろ手突きを受けて引き技でばったり手をついてしまうという嫌なイメージも沸いてくるが、是が非でも白星を掴み取ってほしいと思う。

明日から終盤戦へ突入するが、冒頭の通り優勝争いは俄然大の里有利な展開となった。

誰が大の里を止めるのか。
まずまともに出足を止めることが出来るのか。

十両では力の違いを見せつけていた尊富士が不覚を取った10日目だが、大の里は終盤戦どうなるか注目である。