きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

874. 2024年秋場所7日目を勝手に語る

大の里が全勝、霧島が1敗を守ったが、琴櫻が痛恨の2敗目を喫した。

まず本日注目の『大の里ー平戸海』の一番から。

同学年同士の取り組みは実力云々ではなく、何かが起こるのではないかという期待感もある。
現状この両者は大の里の方が番付が上であるが、対戦成績は2勝1敗と平戸海がリードしている。

本日の相撲内容は大の里が圧倒する形だった。
平戸海として踏み込んで左前ミツを引きたかったのだろうが、前ミツではなくやや深い上手になってしまった。
大の里としてはもろ手突きとも言い難いが、少し手を出す形から右を差して電車道だった。

平戸海は悔いの残る相撲かもしれないが、大の里としては序盤戦の山場とも言える一番で完璧な相撲を取った。

何度も記載しているが、大の里の課題は止まった後の対応である。
しかし極論『止まらなければ良い』という考え方、自分の相撲を取り切れば関係ないと言ったところか。

初日こそ劣勢だったが、それ以降は後退することもないため、ここまでは自分の相撲を貫くことが出来ている。

まずは勝敗云々ではなく、誰が大の里の出足を止めるのか、話はそれからとも言える。

霧島が琴勝峰を下して6勝目。
前哨戦の突っ張りも良かったし、左を差した後の廻しの引きつけも良かった。
やや慎重になりすぎた面もあり、また土俵際で琴勝峰の懐の深さにヒヤリとさせられたが、白星を掴み取った。

霧島は黒星を喫した後の連勝。
立ち合いしっかり当たることも出来ているし、しぶとさも戻りつつある。
私個人としてはここまで本当の意味で霧島を信用していた訳では無いが、そろそろ信用しても良いか。

琴櫻は若元春に敗れて2敗目。
大の里との星の差は2つとなり、痛恨の黒星である。

ケンカ四つの両者だが、若元春に差し負け、良いところなく敗れてしまった。
若元春の左四つの強さを再確認出来たし、若元春を褒めるべき一番ではあるが、大の里、霧島が充実しているだけにここで差をつけられるのは痛手である。

まだ両者との直接対決は残されており、その対戦は終盤戦になるだろう。
それまでこれ以上星は落としたくないところである。

豊昇龍が正代を下して3勝目。
昨日礼のやり直し問題もあったが、気を引き締めて前に出ることを前面に押し出した相撲だった。
相手が胸を出してくる正代のため、やりやすいという部分もあったかもしれないが、この一番をきっかけに出来るかどうか。
この力士が勢い付けば大の里にとって脅威である。

幕内ではなく十両に目を向けると、尊富士と千代翔馬が7戦全勝としている。

尊富士はここまで力の差を見せつけ、幕内優勝したのはダテではないということを証明している。
期待値も大きすぎるため重圧もあると思うが、休場明けでこの相撲内容は素晴らしい。

そして千代翔馬
正直千代翔馬には失礼だが、基本的に大勝とは無縁の力士だと思っていた。

ここ数年は平幕下位〜十両で相撲を取ることが大半だったが、2場所前突如十両で12勝の成績を挙げた。
先場所は休場もあり、今場所再び十両に陥落していたが、ここまで7連勝。

2場所前から何が千代翔馬をここまで変えたのかわからないし、あくまで十両だけでの出来事なのかもしれないが、ここ数年は30歳を過ぎてから覚醒する力士も多いため、千代翔馬もその類いなのか。

明日の注目の割は
琴櫻ー正代』
この一番である。

ここ3日間、役力士相手に3連敗としている正代だが、琴櫻としては本日のように差し負けると苦しい展開を強いられるかもしれない。

お互いにもろ差し狙いだと思うが、立ち合いの踏み込みが重要になるだろう。

大の里、霧島の両関脇が前半戦を引っ張っているが、琴櫻としてはこれ以上離されるわけにはいかない。

明日で早くも中日だが、大の里は前半戦無傷で折り返す事が出来るかどうか注目である。