きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

873. 2024年秋場所6日目を勝手に語る

本日より中盤戦へ突入した秋場所

大の里が全勝を守り、昨日まで1敗力士が7名いたが、残ったのは琴櫻と霧島の2名だけである。
言い方は悪いが、主要力士はしっかり勝ち残ったと言える。
平戸海が敗れたのは残念であるが。

全勝の大の里だが、今場所好調の正代を全く寄せ付けなかった。
今場所の正代は前に出る圧力が冴えていたが、大の里は立ち合いからのもろ手突きと左おっつけで圧倒した。

好調力士相手にも格の違いを見せつける辺り、大の里も波に乗ってきたと言えるか。

どこまで白星を積み重ねるのか、また敗れる場合相手は誰なのか、どのような相撲内容なのか注目である。

琴櫻は先場所敗れた御嶽海相手に白星。
昨日の黒星を引きずることなく連敗を免れた。

立ち合いこそもろ差し狙いだが、結果として右四つの展開となった。
琴櫻は一応右四つ得意の力士とはいえ、まともに右四つで寄り切るのは非常に珍しく感じた(途中巻きかえようとする動きはあったが)。

今場所は攻め方の問題はあるかもしれないが、それでも攻めの意識が見られる相撲が多い。
この意識の違いがこの先もどのような影響を及ぼすか。
とにもかくにも大の里に遅れを取るわけにはいかない。

霧島が苦手翔猿を下して5勝目。
強引に小手に振って白星を掴んだ。
決して褒められた相撲ではないが、とにかく連敗しなかったことが何よりである。

今場所何度も記載しているが、先場所も初日から3日間は完璧だった。
それでも気付けば星は五分になっていた。

今場所も4日間は完璧であり、昨日平戸海にあっさり敗れた。
過去に序盤戦無傷で乗り越えたことがないとはいえ、ここで崩れるようでは先場所と変わらない。

そのためどんな形であれ連敗せず白星を掴み取ったのは今後を考慮しても大きい。
しかもそれが苦手相手ならば尚更だ。

平戸海が大栄翔に敗れて2敗目。
過去合い口が悪い相手であったが、本日も苦手意識が出てしまったか。

珍しくまともに引いてしまい、墓穴を掘ってしまった。
大栄翔からすれば立ち合い当たり良く、突っ張りの回転も良かったのは間違いないが、平戸海が苦手を乗り越える姿を見たい気持ちも強かったため残念な一番であった。

豊昇龍の一番にも触れよう。
まず相撲内容は最悪といって良いだろう。
立ち合い張り差しでいくが効果なく、王鵬にもろ差しを許してすくい投げで敗れた。

逆転の掛け投げを狙いにいくが、王鵬が冷静に対処した一番だった。

ここ2日間の王鵬の相撲、また過去に上位を下した相撲を見ると潜在能力は凄まじいものがあると感じさせるが、上位で勝ち越すことが出来ない辺り、まだ粗削りといったところなのだろう。
とはいえこの2日間の相撲は本当に素晴らしい。

そして豊昇龍はあっさりもろ差しを許す辺り立ち合いは甘いし、また勝負を諦めず掛け投げにいく姿勢は悪くないが、過去に何度も逆転の投げ技を決めているため、何とかなるだろう精神がどこかにあるのだろう。
その精神がある限り、立ち合いから厳しい相撲を取ることが出来ないかもしれない。

2年ほど前に立ち合い左前ミツを引く相撲が確立されたと思ったが、それもその場所だけであり、その相撲を安定して取ることが出来ればこんな結果にはならないと思うのだが。

そして勝負が終わった後、礼を合わせていないということでやり直しを命じられた。

礼のやり直しというのは時折見られる光景であるが、花道を下がろうとするところを止められるのはあまり記憶にない。

現状2勝4敗で大関としての不甲斐なさを悔しがる気持ちはわかるが、礼に始まり礼に終わるという部分は忘れてはならない。
ましてや大相撲を代表する大関なら尚更だ。
やり直しを命じたことは良い判断だと思っている。
明日以降、相撲内容共々修正してほしいところである。

明日の注目の割は
『大の里ー平戸海』
この一番である。

同学年同士の一番だが、ここ2場所は平戸海が連勝している。
欲を言えば全勝と1敗の対決を見たかったが仕方ない。

今場所の大の里は先場所よりも立ち合いの踏み込み、圧力が凄まじいため、平戸海としてはそれを上回る踏み込み、動きの良さを見せることが出来るかどうか。

本日の『豊昇龍ー王鵬』の一番でもそうだが、同学年同士の取り組みは実力云々ではなく何か起こるのではないかという期待感がある。
明日は何が起こるだろうか。

冒頭の通り中盤戦へ突入して早々、1敗力士が数多く減る展開となったが、主要力士はしっかり勝ち残っている。

このまま大の里を筆頭に琴櫻、霧島がついていきたいところだがはてさて…