大相撲秋場所は序盤戦5日間が終了した。
全勝力士に変動のあった5日目だが、新入幕に目を向けると白熊が2勝3敗、阿武剋が1勝4敗と序盤戦黒星先行である。
特に阿武剋は新十両での活躍、先場所尊富士と対戦するまでの内容を見ていると、先場所時点で『これは来場所新入幕で10勝はするだろうな』と感じた。
先場所尊富士戦の後から崩れてしまい、翌場所の新入幕も危ぶまれたが、持ち直して今場所新入幕となった。
今場所の活躍が期待されたが、ここまでの成績を見ると正直かなり期待外れと言える。
数日前にも記載したが、単純に幕内の力量がないのか、怪我による影響なのか原因は不明だが、とりあえず序盤戦は流れに乗ることが出来ていない。
年6場所制となった昭和33年以降、新入幕で10勝以上した力士は『74名』である。
その74名の序盤戦の成績の内訳は以下の通りである。
4勝1敗が最も多い結果となっている。
序盤戦黒星先行の2勝3敗も6名と少ないが存在する。
しかし今場所の阿武剋のように1勝4敗で10勝以上は存在しない(5連敗の後の10連勝も同様)。
過去のデータだけで考慮するならば、白熊はまだ10勝に到達できるチャンスがあるという事である。
ちなみに序盤戦2勝3敗で終えた力士は以下の通りである。
場所 |
最終成績 |
|
昭和50年九州場所 |
青葉山(東前頭11枚目) |
10勝5敗(敢闘賞) |
平成10年夏場所 |
若の里(西前頭15枚目) |
10勝5敗(敢闘賞) |
平成19年九州場所 |
若麒麟(西前頭15枚目) |
10勝5敗(三賞なし) |
松鳳山(東前頭15枚目) |
10勝5敗(三賞なし) |
|
平成30年初場所 |
竜電(東前頭16枚目) |
10勝5敗(敢闘賞) |
令和元年夏場所 |
志摩ノ海(東前頭12枚目) |
10勝5敗(敢闘賞) |
全員が10勝5敗であり、11勝以上が存在しない。
これに関してはやはり序盤戦の黒星先行が響いているというところか。
三賞に関してみてみると、平成19年~平成20年頃は新入幕で10勝してもお決まりの敢闘賞が受賞できないということが続いていたため、若麒麟は三賞受賞出来ずにいる(この間11勝の力士は全員受賞している)。
平成23年九州場所の松鳳山はこの場所同じく新入幕だった碧山が11勝、妙義龍が10勝としており、史上初の新入幕3名の二桁白星だったが、三賞を受賞したのは11勝の碧山だけだった。
余談だが、令和5年名古屋場所でも伯桜鵬(11勝)、豪ノ山(10勝)、湘南乃海(10勝)と新入幕3名全員が二桁白星だったが、この時は全員三賞受賞することが出来た。
話が少し逸れたが、阿武剋はこの先巻き返しなるかどうか。
二桁は難しくても勝ち越しまで結び付けるかどうか。
この先も注目である。