きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

868. 2024年秋場所3日目を勝手に語る

貴景勝休場。
これについては別途記載したいと思う。

土俵に目を向けると、変な意味で『荒れた1日』となったか。

まず『琴櫻ー翔猿』の取り組みだが、はっきり言えば『誤審』だろう。
昨日北の若ー阿武咲の髷掴み以上に物言いを付けなければならない一番だろう。

負けた翔猿はもちろんのこと勝った琴櫻も後味が悪いだろう。
ここ数場所は比較的際どい取り組みには物言いをつける習慣があったように感じていたのだが、今場所はそれがあまり見受けられない。
結果として誤審を招くような形にもなっている。

今場所の取り組みは熱戦が多いが、それに水を差す形となるため、際どいと感じたら物言いをつけるべきだろう。

琴櫻の相撲内容にも触れるが、なぜ上手を放したのかわからないし、あの体勢で攻めるのは無理があると思う。

ここ2日間は攻めの姿勢が出た良い相撲だったが、本日は悪い方向に働いてしまったか。
とにもかくにも命拾いしたということで明日以降引き締めていきたいところである。

豊昇龍は熱海富士に敗れて早くも2敗目。
熱海富士戦3連敗となった。

力負けと言ってよいだろう。
豊昇龍の立ち合いも決して悪くなかったが、右四つに組んだ後の地力の無さが露呈された一番とも言える。

熱海富士得意の四つであることに間違いないが、それでも豊昇龍としては工夫が感じられない一番となってしまった。

結局あのような展開になれば逆転の下手投げを決めるのがパターンであるが、熱海富士にはそれが通用しないため、為す術なしといったところか。

ある意味毎度おなじみのように序盤戦で早々2敗目を喫してしまった。
ここから修正し、何だかんだ二桁に乗せるだけの力量もあるが、如何せんこれでは先が見えてこない。
優勝争いという点では早くも厳しい状況である。

関脇に目を向けると、大の里が王鵬を下して3連勝。
立ち合いの踏み込みがそこまで鋭いものとは感じなかったが、右差しで王鵬を圧倒した。

基本逃げも隠れもしない的の大きい相手のため、大の里としても比較的やりやすい方なのかもしれない。
初日は苦戦したが、この2日間は良い相撲で白星を積み重ねているため、この流れでいきたいところ。

霧島が合い口最悪の隆の勝を下して3連勝。

霧島は大関昇進を果たした頃、大関昇進後ですら序盤戦で確実に(?)1敗はする力士であった。
どちらかといえば後半に強い力士であったため、本日苦手相手に敗れて初黒星というパターンも十分あり得ると思ったが、良い相撲で3連勝とした。

とはいえ序盤戦はまだ2日間あるし、先場所も初日から3日間は完璧だったため、まだ私自身霧島を完全に信用してはいないが、昨日も記載したように最悪の状態からは脱しているのは間違いないだろう。
それだけでもまずは良い兆しである。

『阿炎ー平戸海』の関脇ー小結の一番は攻防の末、平戸海が制した。

阿炎が珍しく立ち合い右かち上げを選択したが、平戸海は怯むことがなかった。
阿炎に攻められてもうまく残し、最後は平戸海が逆転勝ちした。
阿炎も良く動いていたが、平戸海の方がどっしり構えていた印象を受けた。

ここ数場所上位に定着しているのはダテではなく、今一番力を付けている力士といって良いだろう。

平幕で玉鷲にも触れよう。
通算連続出場1631回と歴代1位の記録を達成した日となったが、何よりも本日の相撲内容が素晴らしかった。

さすがにここ数場所は上位圏外で相撲を取ることが多くなったが、それでも本日のようにしっかり自分の相撲を貫くことが出来るというのは努力の賜物だろう。

私個人としては『玉鷲おめでとう!』という気持ちはもちろんあるが、それ以上に『上位を目指せ!』という気持ちの方が強い。
それだけ本日の相撲は素晴らしかった。

明日の注目の割は
琴櫻ー熱海富士』
この一番である。

琴櫻としては後味が悪い形となり、その中明日は一度も負けたことがない熱海富士戦である。
逃げも隠れもしない相手のため、気持ちの面では楽かもしれないが、本日の一番がどのように影響するか。

琴櫻の気持ちの切り替えが試される一番である。

琴櫻、大の里、霧島の3名が序盤戦を引っ張っているが、誰が最初に黒星を喫するか。
また黒星を喫した場合、修正可能かどうか。
この辺りが注目である。

如何せん3日目のため、まだまだ先は読めない。