きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

867. 2024年秋場所2日目を勝手に語る

秋場所2日目は2大関が安泰。
また関脇も貴景勝以外が白星と落ち着いた1日と言える。

まず初日黒星を喫した豊昇龍は大栄翔に相撲を取らせず完勝。
豊昇龍は突っ張りを得意とする相手には比較的強さを発揮するが、本日も合い口の影響が出たか。

立ち合い張り差しを選択したが、張り差し云々ではなく、右差しが早くそれで勝負がついた。

投げの強さも魅力的だが、やはり攻めの強さがあってこそ安定感に繋がっていくだろう。
この流れで白星を積み重ねていってほしいところである。

琴櫻は隆の勝を寄せ付けず連勝。
私個人としてはあまり好まないもろ差し狙いの立ち合いだったが、本日は功を奏したか。

隆の勝としては右から一発突き放していきたかったのだろうが、琴櫻の左がすぐに入る形となった。

琴櫻としてはこの2日間、比較的攻める相撲が見られている。
この力士の課題は攻めであるため、良いスタートを切ったと言える。

関脇に目を向けると、大の里が曲者の翔猿を下して連勝。
翔猿は先場所も立ち合い突っかけた後けたぐりの奇襲にいったが不発に終わっていた。
今場所もおそらく最初の突っかけはわざとだと思うが、大の里としては意に介さず冷静に対処することが出来た。

昨日の熱海富士とはまるでタイプの異なる相手であったが、小兵力士相手にも冷静に相撲を取ることが出来るのが大の里の強みでもある。
このまま白星を積み重ねていってほしいところである。

霧島が熱海富士相手に腕を極められたが、うまくほどいて白星を掴んだ。
立ち合いもやや中途半端な感じはあったが、白星に繋げたことが大きいし、何より霧島の持ち味であるしぶとさが戻ってきたことが良い兆しである。

先場所も初日から3日間は完璧でその後期待を裏切ったため、まだまだ期待を寄せるまではいかないが、大関で2場所連続負け越しを喫した時の最悪の状況を脱しているのは間違いないだろう。

阿炎が御嶽海を下して初白星。
合い口の悪い相手に一方的な内容で白星を掴んだのは大きい。
大関陣と大の里には遅れを取っている印象を受けるが、この力士は思い切りの良さが武器のため、対戦相手にとっては脅威となるだろう。

王鵬に敗れて初日から連敗の貴景勝
先場所もそうだったが、立ち合い当たることは出来ている。
この2日間も立ち合い当たることは出来ている。
しかし圧力がないから相手を後退させることが出来ず、次の手がない。

首の状態が完全に良くなることは金輪際ないと言っても過言ではないと思うが、ここ2場所は決して悪くはないと思う。
それでも勝てないのは首以外にも負傷部位は多いし、稽古不足もあるし、そしてそれに伴う単純な力の衰えもあると思う。

正直寂しいことではあるが、これが現実といったところか。
昨日も記載したように、見ているのが非常に苦しいが、貴景勝が土俵に上がり続けるならば見守るだけである。

小結平戸海が若元春を下して白星。
本日は動きの良さを活かして白星としたが、立ち合いすぐに引く場面があったため、それは反省点か。
とにもかくにも白星としたのは何よりか。

平幕下位に目を向けると、新入幕阿武尅が初日から連敗。
正直この2日間の相撲を見るとかなり期待外れな相撲である。

先場所も尊富士に敗れた後から相撲内容が崩壊したように感じたが、まだ引きずっているのか。
それともただ単に幕内と十両では力量が異なるのか。
はたまたどこか怪我をしているのか。
まだ2日間のため何とも言い難いが、巻き返しに期待したいところである。

もう一番『北の若ー阿武咲』について。
はっきり言えば『誤審』だとは思う。
明らかに北の若は阿武咲の髷を引っ張っていた。
故意かどうかに関わらず、髷を掴む、引っ張ってしまえば反則であるため、物言いをつけて北の若の反則負けにするべきだったと思う。

とはいえ私個人としては阿武咲の行動はあまり納得が出来ない。
それは勝負がついた後の髷を引っ張られたことに対するジェスチャーである。

もちろん気持ちはわからなくはない。
髷を引っ張られたことは事実だが、それでもあの場面においてあの行動は力士としていただけないことだと感じた。

明日の注目の割は
『豊昇龍ー熱海富士』
この一番である。

ここ2場所熱海富士十分の形を許し、逆転の投げを決めようとしても熱海富士に冷静に対処されて敗れている。

豊昇龍としては先に前ミツを引いて食い下がりたいところだが、どうにも相撲が大きいため中々その形を作ることが出来ない。
平幕相手に何度も同じ形で敗れるわけにはいかないし、序盤戦で早々2敗目を喫するわけにもいかない。

本日は比較的落ち着いた日だったが、これが何日続くか。
大関、関脇が場所を引っ張る展開が理想的だがはてさて…