きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

840. 2024年名古屋場所初日を勝手に語る

本日より大相撲名古屋場所が初日を迎えた。

今場所も好き勝手語っていきますのでよろしくお願いいたします。
また余談ですが、気温は上昇していても私自身は先場所より体調は良好です。

さて比較的注目点の多い名古屋場所だが、3大関が先場所同様初日全滅。
さらには先場所の覇者大の里も初日黒星。

その中、今場所進退を懸ける場所と言っても過言ではない横綱照ノ富士が平戸海を下して上位陣全滅は免れた。

昨日も記載したが、今場所の照ノ富士に休場の文字はないだろう。
出場するからには結果を残さなくてはならない。

勢いのある平戸海との対戦だったが、ある程度余裕を持って相撲を取ることが出来たか。

立ち合い平戸海に左前ミツを引かれたが、照ノ富士は引っ張り込んで相手の動きを止めることに成功した。

平戸海も懸命に攻めるが、照ノ富士もそこから強引な小手投げで呼び込むこともせず、冷静に凌いで反撃に転じる事が出来た。

まだ初日であるが、予想よりは動くことが出来ているといったところか。

まだまだ当たりの強い力士、踏み込みの鋭い力士は存在するし、しかも明日は横綱昇進以降苦手としている明生戦のため、一息つく暇もないが、とにもかくにも大関陣が全滅している中、先場所の二の舞にならず結びを締めたのは良いことである。

そしてその大関陣。
全員完敗と言っても良いだろう。

しかも琴櫻、豊昇龍に関しては先場所と同じ相手に初日不覚を取ってしまった。

琴櫻は大栄翔の攻めに為す術なく敗れた。
自慢の腰の重さ、残り腰もまるで発揮することが出来なかった。

大栄翔が良かったことは間違いないが、それにしても本日の相撲を見るとあまり期待出来ないのが正直なところではある。

豊昇龍は熱海富士に右四つがっぷりの展開で敗れた。
結果論に聞こえるかもしれないが、正直立ち合いで熱海富士に上手を引かれた瞬間私は『あっ、熱海富士の勝ちだな』と感じた。

先場所も上手を引かれて敗れているが、同じ展開であった。
熱海富士としては気を付けるのは豊昇龍の投げ技だけである。

豊昇龍としては四つに組んでもこれといった絶対的な強さがないことが露呈された一番だった。

相手が出てくるところを投げ技で何とかしようとしており、見透かされるように熱海富士に冷静に寄り切られてしまった。

琴櫻にしても豊昇龍にしても初日のためまだまだこれからではあるが、如何せん本日のような相撲では優勝は難しく感じてしまう。

そして深刻なのは角番貴景勝だろう。
頭から当たっていくが踏み込めていないし当たりは弱い。
対戦相手の明生の方が踏み込みは良いし、やりたいこと全てやられてしまっている内容である。

貴景勝の場合、一つの白星をきっかけに流れを掴む力士であるが、自慢の当たりの強さが影を潜めていては厳しいと言わざるを得ない。

そして新関脇大の里。
御嶽海相手に完敗と言える内容だった。

全盛期の御嶽海、そして100%の力を発揮した時の御嶽海ならばこの結果に驚きはないが、正直大関2場所目、言い換えれば2年前の夏場所から御嶽海の強さは感じられなくなり、いまや『平幕中位の力士』という印象が強くなっている。

たまに力を発揮するように見えてもそれはあくまで『上位圏外の力量』という印象だったが、本日の相撲を見ると強い時はまだ強いと思わせる相撲だった。

とはいえ大の里としては今場所大関昇進を狙うならばここで落とすようではまだまだと言ったところか。

立ち合いからの圧力、右差し速攻は誰もが警戒するところであり、御嶽海もしっかり対策した内容だった。

先場所ですら壁にぶつかることなく優勝を果たしたが、大の里にとっては今場所が真価の問われる場所になるかもしれない。

特例復帰を目指す霧島は難敵髙安を下して白星発進。
立ち合いも当たれており、動きの良さも見せていたため、ここ数場所の中では状態は良いか。

攻めあぐねていたようにも見えるが、相手の髙安も腰の重たいしぶとい力士であるため、仕方ない部分もあるだろう。

とにもかくにも重要な場所の初日に難敵を下して白星発進としたのは大きい。

気掛かりなのは髙安だが、取り組み途中に力を抜いてしまった。
明日以降に支障をきたさなければ良いのだが。

明日の注目の割は
照ノ富士ー明生』
この一番である。

照ノ富士としては横綱昇進以降苦手としている相手である。
ケンカ四つであり、差し手争いになると思うが、照ノ富士としては強引に引っ張り込みにいかず、我慢して相撲を取ることが出来るかどうか。

本日平戸海戦では比較的余裕を持っていたように見えるが、如何せん身体は常に爆弾を抱えているため何とも言い難い。

まだ初日だが、今場所も優勝成績は12勝以下になる可能性が高い。
それだけ頭一つ抜けた力士は存在しないということである。

何だかんだで琴櫻、豊昇龍辺りは白星を積み重ねていくだろうが、優勝争いにもしっかり加わってほしいところである。

そして照ノ富士
何度も言うが、出場するからには結果を残さなくてはならない。

明日も注目である。