きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

830. 2024年夏場所13日目を勝手に語る

4名いた3敗力士の内、残ったのは琴櫻と大の里の2名。

番付通りの結果となり、琴櫻と大の里の一騎討ちに見えるが、4敗力士の中には大関豊昇龍と関脇阿炎が存在する。

成績の問題はあれど、役力士から優勝力士が出てくる可能性が高くなった13日目と言える。

取り組みを振り返ると、まず3敗同士『琴櫻ー湘南乃海』の一番。

元々湘南乃海が琴櫻を攻め切るといった展開は想像が出来なかったが、とはいえ琴櫻が『この形になって勝つ』という想像も出来ない一番ではあった。
漠然と琴櫻は勝ってくれるだろうという思いで観戦したが、琴櫻は勝ちにいった相撲と言えるか。

昨年秋場所の優勝決定戦で貴景勝が熱海富士相手に変化をしたが、それに近いものを感じた。

批判を覚悟で大関として勝ちにいった。
賛否はあると思うが、私個人としては中途半端なことをせずしっかり決めにいったという点では良かったと思っている。

問題は残り2日間。
ここ数日琴櫻の相撲内容は決して良いとは言えない。
元々守りの相撲が主体であり、攻められることが多いためそう感じる部分も多いかもしれないが。
この内容で阿炎、豊昇龍を相手に出来るかどうか注目である。

大の里は曲者宇良を下して新小結で二桁の白星を挙げた。

宇良が潜り込もうとしたのか詳細は不明だが、意に介さずもろ手突きで圧倒した。

恐がらずかつ土俵際にも注意を払っていたため、完璧な内容と言っても差し支えないだろう。

明日以降の対戦相手の単純な力量ならば琴櫻の対戦相手よりも劣るだろう(阿炎は共通しているが)。

残り2日間も持ち前の出足を活かして相撲を取ることが出来るかどうか。

新入幕欧勝馬は若元春に敗れて4敗目。
昨日も記載したが、私個人の思いとしては若元春に勝ってほしいと思っていた(欧勝馬に負けてほしいと願っているわけではない)。

すでに負け越している若元春だが、ここで番付の重みを示さなければならない。
それをしっかり示すことが出来て良かったと思う。

勝馬としては新入幕で関脇と割が組まれたというだけでも十分評価できる。
明日も豊昇龍戦が組まれたが、本日の経験を活かしてほしいところである。

上記の通り4敗力士の中に大関豊昇龍、関脇阿炎が存在する。
あと大栄翔も4敗で残った。

豊昇龍はかつて苦手にしていた翠富士にもろ差しを許したが、食い付かれる前に早めに対応することができた。

逆転優勝のためにはもう一つも落とすことはできないため、ここでつまずくわけにはいかない。

そしてここに来て一番不気味なのが阿炎である。
如何せん4敗力士の中で唯一自力優勝の芽が残されている。

本日も明生相手に攻め込まれ、もろ差しも許したが、執念の逆転勝ちを決めた。
このところ琴櫻相手にはかなり分が悪く、大の里にも先場所敗れている。

それでも上記の通り自力優勝の芽が残されており、思い切りの良さがウリのため、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。

大栄翔は御嶽海を下して4敗を守った。
大栄翔が素晴らしいのは間違いないが、御嶽海側から見ると怪我による影響もあり、勝ち越しを決めたことで気力は失われているようにも感じる。

大栄翔としては残り2日間、平幕力士相手とはいえ明日の髙安は難敵である。
優勝を狙うためには一つも落とすわけにはいかない。

明日の注目の割も3敗、4敗力士に関するものだろう。

冒頭の通り、琴櫻、大の里を筆頭に何だかんだで役力士から優勝が出てくる可能性が高くなった。

展開としては良いが、あとは成績がどうなるか。
また決定戦に突入するのか。
残り2日間、目が離せない。