きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

632. 2023年春場所10日目を勝手に語る

WBC日本代表の準決勝サヨナラ勝ちの興奮冷めやらぬ中、春場所は本日で中盤戦が終了。

翠富士が勝ち、星の差1つで追っていた大栄翔が敗れ、星の差2つで終盤戦へ突入することになった。

それにしても翠富士の快進撃が止まらない。
本日から役力士と割が組まれ、その幕開けとなる翔猿戦。

今場所の快進撃がそう思わせるのか、翠富士が右四つに組み止めた時点で思わず勝負ありと感じてしまった。

小兵力士でありながら胸を合わせる形を作ることで安心して見ていられるという不思議な光景だった。

今場所の快進撃、そして翔猿も小兵力士であることも影響しているだろうが。

役力士が相手でも怯むことなく、むしろ翠富士の方が完全に強いと思わせる相撲内容だった。

こうなると誰が翠富士を止めるのかに注目が集まるだろう。
終盤戦へ突入しても快進撃は続くのか注目である。

1敗大栄翔が豊昇龍相手に良いところなく敗れてしまい、2敗へ後退した。

合い口の悪い相手であり、本日も豊昇龍の張り差しで当たりを止められてしまい、突っ張ることも出来なかった。

ここ2日間、素晴らしい内容で完勝していただけに残念であるが、豊昇龍の状態も上がってきていたというところか。

大栄翔としては星の差2つとなり、かなり厳しい展開ではあるが、まだ翠富士との直接対決が残されているため、とにもかくにも切り替えていくしかない。

どこで翠富士と割が組まれるかは不明だが、これ以上星を落とすわけにはいかない。

2敗の琴ノ若が力強い相撲で阿炎を下して勝ち越しを決めた。
阿炎の突っ張りに全く下がらず、逆に圧力をかけて圧倒した。

ここ数日かなり充実した内容であり、この先も期待を寄せたくなる相撲である。

大栄翔同様、翠富士と割が組まれるまではこのまま白星を積み重ねていきたいところである。

その他平幕2敗力士では遠藤が正代を下して2敗を守った。

昨日記載したが、苦手の正代戦であり、さらには正代を苦手としているため勝ち目は薄いと思っていた。

相撲内容も正代に左を差されて寄られた瞬間『やっぱりこうなったか』と思ったのだが、やはり好調力士はただでは終わらないのか。

元々土俵際でうまく回り込む事が多い遠藤ではあるが、うまく土俵際で逆転のすくい投げを決めた。

先場所こそ勝ち越してはいるが、ここ数場所は上位圏外でも負け越すことが増えており、正直力の衰えを感じさせていたのだが、今場所は要所で巧さを見せている。

かつての期待度からすればこの地位ならば当然とも言えるかもしれないが、とにもかくにも遠藤の活躍は喜ばしいことである。

昨日も記載した究極のタラレバだが、翠富士との直接対決に勝っていればという思いもあるが、明日は豊昇龍と割が組まれたため、遠藤らしい相撲技術の高さを活かした相撲を取ってほしいところである。

2敗高安が新入幕の金峰山に不覚を取った。
立ち合いで当たり負け、その後も劣勢に回り、叩いて墓穴を掘ってしまった。

ここで敗れることにより、優勝争いからは脱落と言っても過言ではない。

また新入幕相手に完敗したことにより精神面も危惧される。
それは今場所だけでなく、来場所以降も。

高安は一度崩れると誰が相手でも勝てないと思わせるほど停滞してしまうことがある。

何とか切り替えてこの地位ならば最低でも二桁は勝ってほしいところだが。 

明日の注目の割は
『若元春ー翠富士』
この一番である。

今場所の若元春はある意味では最も地力をつけている印象を受ける。

左四つにさえ組めば負けないと言っても過言では無いほど左四つ組めば安定しているし、7勝3敗と結果も残している。

翠富士としては左四つを警戒するのはもちろんのこと、離れて相撲を取るのかそれとも中に入っていくのか、どのように攻めていくのか注目である。

場所前全く想像していない形で終盤戦へ突入していくが、上記の通り誰が翠富士を止めるのか注目である。

役力士の意地が試される終盤戦となるが、翠富士としては仮に敗れた場合、そこから切り替えていくことが出来るかどうか。

当然だが翠富士が敗れたとき、場所は再び動き出すだろう。

その時2敗力士は食らいついていけるかどうか。

終盤戦も目が離せない。