きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

624. 2023年春場所3日目を勝手に語る

注目の『貴景勝ー正代』の割は貴景勝が圧勝した。

昨日も記載したが、貴景勝の方が立ち合いの当たり、圧力は上だと思っていたが、土俵際がポイントだと思っていた。

しかしそれも杞憂に終わり、左おっつけが効いており、正代も懸命に堪えたが反撃させなかった。

次期大関候補に連勝していた正代に相撲を取らせず圧倒するというのは貴景勝としても気分が良いのではないだろうか。

花道を下がる際足を引きずっていたことは気掛かりだが、この2日間は完璧と言って差し支えないだろう。

一方敗れた正代も今場所はやはり悪くないと感じさせる内容だった。

その理由はあっさり土俵を割らなかったことである。

それが普通と言われたらそれまでなのだが、その普通が出来なかったからあっさり土俵を割り、その結果3場所連続で負け越しているのである。

正代の持ち味は土俵際のしぶとさにもあるため、本日も一方的に敗れたとはいえ、土俵際で何とかしてやろうという気持ちは伝わった。

関脇に目を向けると、若隆景が初日から3連敗。

本日の阿炎戦もそうだが、相手の間合いで相撲を取ってしまっている印象を受ける。

後手に回っているため、叩きや突き落としを食っている。

もっと立ち合い鋭く踏み込み、先手を取りたいところだが。

昨年の秋場所は初日から3連敗の後11勝まで星を挙げたこともあるため、何とかきっかけを掴みたいところである。

豊昇龍が琴ノ若を下し、初白星を挙げた。

先に上手を引かれる苦しい展開だったが、持ち前のしぶとさを発揮して逆襲した。

昨日まではその持ち前のしぶとさが見られなかったためその面では良い傾向だが、先場所序盤戦のような左前ミツ速攻は影を潜めている

この相撲で白星を積み重ねたとき豊昇龍は面白い存在になってくるだろう。

一方敗れた琴ノ若だが、あの体勢で敗れるのだから豊昇龍に対して相当苦手意識を持っている様子である。

正直あの体勢で勝てないならこの先琴ノ若が豊昇龍に勝つことは出来ないのではないだろうか。

本日も上手がやや深いといった問題はあったかもしれないが、御嶽海戦のように堂々とした相撲を取っていれば展開も変わったと思うのだが。

新関脇の霧馬山は玉鷲に少し攻め込まれたが、下半身が崩れることがなかった。

昨日は黒星を喫したが、連敗しないことが何よりである。

新関脇とはいえ、大関の足固めの場所であるため、序盤戦出来れば1敗のままいきたいところである。

小結は大栄翔、翔猿が3連勝とした。

大栄翔の3連勝は良い意味で何も感じない。
大栄翔の力量は誰もが認めるところだし、気になるところはこのまま白星を積み重ねていくかどうかという点である。

先場所は中盤戦にやや崩れたため、今場所はどうなるか。

翔猿は立ち合い変化で白星を掴んだが、思い通り身体が動いている印象を受ける。

昨日のような前ミツ狙いの相撲もあり、幅が広がっている中でこの先楽しみな存在である。

左四つで強さを発揮していた若元春が御嶽海の出足に屈した。

単純な力関係で言えば何一つ不思議ではないのだが、ここ数場所の両者の充実度、さらには過去の対戦成績を見ても意外な結果と言えるか。

若元春としても面を食らった部分はあるかもしれない。

正直御嶽海は大関2場所目から復活の兆しがまるで見られず、下降線を辿る一方だった。

時折強さを発揮しても結局負け越しが続いているため、本日の一番もたまたまなのかもしれないが、きっかけにしてほしい思いがある。

平幕に目を向けると高安、宇良の動きの良さが目立つ。

とはいえ高安の場合、ある意味お決まりパターンかもしれない。

番付を下降させては力の違いを見せて優勝争いに絡むため、本当の意味で注目するのは上位圏内の力士と割が組まれたときだろう。

宇良はここ2場所負け越して悔しい思いをしているため、今場所は地元で期するものがあるか。

この力士は誰と対戦しても何かやってくれるのではないかという期待があるため注目である。

明日の注目の割は
貴景勝ー阿炎』
この一番である。

貴景勝にとって天敵とも呼べる相手である。

先場所はおっつけからうまく崩して白星を手にしたが、阿炎もそれは頭に入っているだろう。

貴景勝としては考えすぎて一方的に敗れることも多いため、この2日間のように迷いなく当たっていけるかどうかがカギとなるだろう。

そして十両の土俵では
『朝乃山ー逸ノ城
この一番が注目である。

私自身『どちらが強いか?』と問われたら朝乃山と答えるが、右四つの型としては逸ノ城の方が上だと思っている。

左前ミツの引き方は逸ノ城の方が巧いし、もちろん胸を合わせれば逸ノ城の方が有利だと思っている。

朝乃山としては月並みだが、自分十分相手不十分の形を作りたいだろうが、右差しを優先することで逸ノ城に上手を許す可能性がある。

正直言うと幕内の取り組みを含めても今場所一番気になっていた割であった。
それが早くも4日目に実現するとは思わなかった。

明日は十両の取り組みから注目である。