きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

610. 2023年初場所12日目を勝手に語る

ここに来て貴景勝が連敗し、阿武咲が単独首位に立った。

正直9日目までの貴景勝の相撲内容、そして後続がばたばたと崩れていった時はこのまま貴景勝の場所になると思われた。

昨日も記載したが、ここ2日間の相撲を見ていると霧馬山に勝てるイメージが全く沸かなかった。

そして本日も霧馬山の相撲が良かったのは間違いないと思うが、貴景勝側として見れば貴景勝の相撲とは程遠い内容だったと言えるだろう。

立ち合いの当たりが弱い。
そしてその後の突き押しの威力も弱い。
これらが弱い貴景勝に脅威はない。

優勝への重圧だけで片付けられる問題ではないと思う。
初優勝への重圧ならばまだしも、貴景勝は2回優勝経験がある。

重圧が全くないわけではないだろうが、それだけで片付ける事はできないだろう。

何かがおかしい。
それが何なのかはわからないのだが。

そしてこの先、明日の阿武咲との割は決まっており、14日目と千秋楽は若隆景、豊昇龍、正代からの選択だろう。

この3日間の相撲を見ているとこの4名誰にも勝てない気がする。

阿武咲には押し負けるイメージしか沸かない。

若隆景は今場所圧力負けする場面多いが、今の貴景勝の当たりには下がることなく、組み止められる姿が浮かぶ。

豊昇龍も怪我があるとはいえ、若隆景同様に今の貴景勝の当たりには下がらないだろう。

正代は息を吹き返している。
究極のたらればだが、今の正代が優勝争いしていればかなり面白いくらいである。

場所前展望でも記載したが、貴景勝は2年連続で初場所途中休場していた。

その中今場所は2日目に早々黒星を喫したが、その後は貴景勝らしい押し相撲が光っていた。

風化も出てきていたが、何がどう崩れてしまったのか。

残り3日間で修正出来るのだろうか。
このままではクンロクで終わっても不思議ではない。

まさかと言っては失礼だが阿武咲が単独首位に立った。

平幕上位で好調の玉鷲相手に素晴らしい相撲を取った。

立ち合いの当たりも良く、一旦は残されて突き返されたが、最終的には玉鷲に引かせた。

昨日まではあくまで平幕中位で活躍しているレベルであり、本日からが優勝を狙う意味では本当の闘いである。

その初日に実力者玉鷲を下したのは大きい。
平幕中位での活躍は伊達では無いということである。

そして残り3日間も同じように相撲を取ることが出来るかどうか。

阿武咲自身、単独首位に立つこと自体は初めてでないとはいえ、終盤戦における単独首位は初めてである。

今後の対戦相手も地力では阿武咲よりも上の力士と当たるだろう。

ここから先は阿武咲にとって未知なる世界へ足を踏み入れることになるが、変わらず力を発揮することが出来るかどうか。

明日の注目の割は
貴景勝ー阿武咲』
この一番以外ないだろう。

貴景勝と関脇力士いずれかの割が崩されたが、それに関してはどうでもいい。

上記の通り、ここ3日間の相撲内容ならば阿武咲が圧倒的に有利だと感じる。

貴景勝としては中学時代からのライバルが先頭に立ったことで燃えるものはあるはずだ。

精神論になるが、是非とも翠富士戦、錦富士戦のような闘志を思い出してほしい。

中学時代からのライバルがついに大相撲の世界で優勝を争い、そしてその中割りが組まれることになった。

これだけでも中々熱いものはある。

本日は貴景勝と阿武咲にしか触れていないが、これだけで十分だろう。

明日の一戦、目が離せない。