きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

580. 2022年九州場所7日目を勝手に語る

相撲と関係ない話から入るが、本日からちょっと私用のため3日程東京に滞在する。

今は九州場所のため、残念ながら両国で相撲観戦とはいかないが、とりあえず北海道と比較すると暖かいことに感動している。

さて話本題に入るが、1敗力士4名が全員白星。
全員が自分の相撲を取り切ったと言えるだろう。

まず1敗力士で最高位の豊昇龍は、今場所一番の相撲と言って良いのではないだろうか。

立ち合いから突っ張っていき、そこからもろ差しの形を作り、相手が小手投げに来るところを外掛けで刈り倒した。

今場所は1敗としながらも強さをあまり感じさせない内容が続いていたが、本日のような相撲で白星を積み重ねていけば面白い。

一方今場所ここまで内容面では全力士1位と言っても過言でない高安は、本日も完勝と言って良いだろう。

大栄翔を押し切る事はできなかったが、圧力を掛けて押し込む事はできていたし、何より安易に引きにいかなかった事が良かった。

しっかりと自分の間合いで相撲が取れているし、やりたいことが出来ていると思う。

この先の対戦相手は単純な力量ならば序盤戦よりも劣るが、翔猿といった曲者も残されている。

こういった力士相手にも思い切り相撲を取ることが出来るかどうか。

まだ場所は半分以上残っているが、周囲の期待が大きいだけに重圧も早くからのしかかって来るのではないだろうか。

残り平幕1敗力士の阿炎、王鵬も自分の相撲を取り切っている。

阿炎に関しては実力者であるため、このまま白星を積み重ねていけば、すぐにでも上位と割が組まれるだろう。

というか終盤戦で割がグダグダする可能性があるため、早めの対応が必要だろう。

大関陣は昨日同様ともに白星。
大関とも上々の出来と言える。

貴景勝は翠富士の変化を意に介さず完勝。

頭を下げ過ぎず、相手を見つつもしっかり足を運んでいた。

正代は宇良相手に良く見ながら押し込んでいくことが出来た。

一度残されたが、慌てることなく冷静に捌くことが出来た。

関脇に目を向けると、若隆景が比較的お得意様としていた翔猿に完敗。

翔猿の押しの威力が予想以上だったためか、若隆景にしては珍しく思わず引いてしまった。

大関への足固めの場所で、本日の黒星はかなり痛手と言える。
優勝争いという点から見ても残念な黒星である。

特例復帰場所の御嶽海が連敗で3敗目。

霧馬山相手に立ち合い押し込めず、すぐに両前ミツを引き付けられてしまった。

本日は霧馬山の相撲が素晴らしかったとはいえ、あまりにも一方的に敗れてしまったことがどのように影響を及ぼすだろうか。

過去特例復帰を果たした7回の内、7日目で3敗を喫して復帰したのは三重ノ海だけである。

ちなみに三重ノ海はここから6連勝して10勝としている。

また連敗も貴ノ浪栃ノ心が最大3連敗を喫している。

これらを踏まえるとまだまだ諦めるのは早いが、とはいえ御嶽海としては厳しい展開に陥った。

その他力士に目を向けると、琴ノ若が復調している。

初日から3連敗を喫したときは、やや覇気もないように感じたが、本日は素晴らしい攻めだった。

まだ高安と割が組まれていないため、高安戦で存在感を示すチャンスがあるだろう。

明日の注目の割は
『霧馬山ー高安』
この一番である。

過去は長い相撲になることの多い取り組みだが、先場所は高安のかち上げから圧倒している。

今場所も高安はかち上げで来るだろうが、霧馬山も今場所は立ち合い鋭いし、突っ張りの威力も十分である。

高安のかち上げに下がらず相撲を取ることが出来るかどうかが鍵となるだろう。

霧馬山としてはまだ豊昇龍戦も残っているため、2名の1敗力士を自力で引きずり落とすチャンスがある。

一方高安としては初優勝のためには何としても白星を掴みたいだろう。

どちらが自分の相撲を取り切ることが出来るか注目である。

若隆景が敗れたことは残念だが、貴景勝は2敗で食らい付いている。

現状自力優勝は消滅しているが、出場している力士の中で番付最上位のため、このまま食らい付いていきたいところである。

比較的上位が充実している場所だが、優勝争いという点では数名に限られる。

この先抜け出すのはどの力士になるだろうか。