きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

560. 朝乃山敗れる

本日18時頃。
職場から自宅まで歩いていたところ、ふと朝乃山のことを頭に浮かべた。

『来場所十両では全勝出来なさそうだけど、でも誰に負けるかなぁ~。やっぱり押し相撲の一発かなぁ~。』といったことを考えていた。

いつもは仕事終わりに筋トレをしにジムへ通っているのだが、水曜日は休館日のため、そのまま自宅へ帰った。

風呂から上がり、夕飯を食べながら録画した大相撲中継を観戦していた中、実況が『朝乃山が敗れた』という発言が聞こえた。

私は思わず耳を疑い、すぐに巻き戻して再度発言を耳にしたが間違いではなかった。

18時頃、朝乃山のことを思い浮かべたのは虫の知らせか何かだったのか。

そしてすぐにスマホで朝乃山の取り組みを確認した。

対戦相手の勇磨に関しては申し訳ないが、私自身四股名しか知らない存在だった。

そのため勇磨の体型を見たとき『こんな細身の力士に負けたの?足取りでもされた?立ち合い変化?動き回って後ろについたのか?』等色々な妄想を膨らませていた(その後冷静に見たら勇磨の身体はまだ細身ではあるものの中々良い体型であることに気付いた)。

内容は朝乃山が攻め込みながらの逆転の突き落としを食ってしまうというものだった。

負けるなんて全く思っていなかったが、万が一、いや億が一あるとしたら可能性のある展開ではあったか。

敗因を挙げるならば、組みにいかず終始離れた展開になってしまったことか。

まず何が驚きかというと、もちろん朝乃山が元大関だということである。
そしてそれに加え『怪我による陥落ではない』からである。

復活劇の第一人者と言える照ノ富士は膝の怪我、糖尿病と全身的な問題があり、番付を下降させた。

そのため序二段では決定戦で敗れていたし、三段目でも1敗、幕下では合計2敗を喫していた。

この時はむしろ黒星を喫しても何ら疑問には思わなかった。
照ノ富士の場合、怪我による問題もあったから、どこかでは負けてしまうだろうという思いがあったからだ。

そして近年、朝乃山と同じように怪我による陥落ではなく、不祥事により陥落した力士が阿炎と竜電である。

まず阿炎の場合、幕下力士がまるで相手にならず、結果として2場所連続全勝優勝を果たして関取へ復帰した。

竜電も2場所連続全勝優勝は逃したものの、13連勝はしており、基本的には他を寄せ付けない力量だった。

朝乃山は単純に考えて阿炎、竜電よりも力量が上の力士である。

何せ2人は当時最高位が小結、朝乃山は大関なのだから。

それが言い方は失礼だが、幕下なんかで躓いてしまった。

勝負に絶対はないとはいえ、この結果に驚きを隠せないファンは多いだろう。

何が一番ショックかと問われたらやはり『来場所の関取復帰が叶わなくなった』という点だろう。

上記の通り、竜電の場合敗れたが7番相撲を取る前に6勝はしていたため、地位を考慮しても関取復帰は出来るだろうという考えもあった。

しかし朝乃山の場合15枚目のため、7戦全勝以外は来場所の復帰は絶対ないのである。

『来場所も朝乃山は幕下』というショックがあまりにも大きい。

元々過度な期待をされている力士だけに、この1敗が変な方向へと向かわなければ良いのだが…