きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

552. 2022年秋場所5日目を勝手に語る

序盤戦が終了した秋場所
照ノ富士、正代にとっては『今場所もそうか』という序盤戦の成績である。

照ノ富士は今年に入って3回目の序盤戦2敗である。

本日は鬼門と呼べる玉鷲相手に為す術なく敗れた。

玉鷲の圧力を受け切るだけの膝の状態ではないといったところか。

今年の春場所は5日目に玉鷲に敗れて2敗目を喫し、翌日から休場となった。
今場所もそんな雰囲気が醸し出しているがどうだろうか。

押し相撲に敗れるときの照ノ富士はある程度一方的な展開が多いとはいえ、本日の相撲を見るとかなり厳しいか。

そして正代。
初日の相撲を見たときは、さすがに今場所の序盤戦1勝4敗はないだろうと思っていた。

しかしまさかの4連敗。
この3日間の相撲はここ数場所と何ら変わりない。

春場所名古屋場所は中盤戦以降息を吹き返したが、初場所夏場所はきっかけを掴むことなく負け越しを喫している。

東京場所に弱いのか、角番でなければやる気が出ないのかは不明だが、角番ではない場所でも中盤戦以降力を発揮することが出来るかどうか。

ある意味では注目点かもしれない。

残りの上位陣、貴景勝、御嶽海は完勝。

貴景勝は過去対戦成績五分の明生相手に貴景勝らしい相撲で退けた。

何度もぶつかり合う展開の中、安易に突き落としにいかず、相手を良く見て押し込んでいき、最後はタイミングの良い突き落としを決めた。

圧力をかけられている。
足が出ている。
相手も見えている。
これぞ貴景勝の相撲と言える内容である。

序盤戦を1敗としたのは今後の展開を考えても大きいだろう。

御嶽海は宇良に相撲を取らせず連敗を止めた。

やはりこの力士はよくわからない。
初日、2日目は完勝し、その後精彩を欠いて連敗。
しかし本日これだけの相撲が取れるのだから。

強さと弱さが混在しているのは今に始まったことではないが、角番脱出のために序盤戦白星先行としたのは大きいだろう。

さて最初の照ノ富士のところで触れていなかったが、玉鷲は序盤戦無傷の5連勝とした。

この5日間は完璧といって良いだろう。
しかし玉鷲は中盤戦以降が問題である。
正代とは逆の力士であるため、明日以降どうなるか。

おそらく明日から貴景勝、御嶽海と連戦になると思うが、私個人としてはここで連敗する可能性はかなり高いと思っている。

ここを1勝1敗で乗り切ったとすれば優勝争いという点で期待が持てるかもしれない。

関脇同士の一番である『豊昇龍ー大栄翔』は豊昇龍が立ち合いで圧倒した。

ここ数日上手を求めて横に動く立ち合いが続いており、やや物足りない印象を受けていたが、本日は完璧な相撲だろう。

むしろ大栄翔相手にこの相撲が取れるならば怖いものなしにも感じるのだが。

一方大栄翔としてはこんな一方的に敗れるような力量ではないはずなのだが。

これで4連敗となり、大栄翔らしさがまるで見られない。

怪我云々ではなく、単純に大栄翔の力量が現状の上位圏内の力量より劣っているだけなのか。
どうにもそのように感じさせる相撲が続いている。

若隆景が今場所上位で存在感を見せている翔猿を下して連勝。

まだ精彩を欠いているようには感じるが、白星を積み重ねることで流れも変わってくるか。

一方翔猿は同格からそれより少し上の相手に勝つことが出来れば三役も見えてくるのだが、この辺りがまだ難しいといったところか。

そして本日の取り組みで目を引いたのが『若元春ー高安』の一番である。

ここで若元春が左四つに組み合って高安に勝つようなことがあれば驚きだったのだが、そうは問屋が卸さなかった。

とはいえ若元春がかなり強くなっていると感じさせる一番だった。

それは若元春の『突っ張り』である。
昨日も遠藤相手に突っ張りで圧倒していたが、本日も高安を後退させるほどの威力があった。

その流れの中で左四つに組み、若元春ペースかと思ったのだが、右から突き落としにいって墓穴を掘ってしまった。

最後は残念だったが、確実に力をつけてきているため、早く上位に戻ってきてほしいところである。

そして若元春に勝った高安だが、やはりこの地位ならば頭一つ抜けた存在と言えるか。

本日も若元春相手に壁となることが出来たのではないだろうか。

明日の注目の割は
貴景勝玉鷲
この一番である。

ここで玉鷲が勝つようなことがあれば、気は早いが玉鷲にとって優勝のチャンスが巡ってくるかもしれない。

上記の通り、私個人としては玉鷲貴景勝、御嶽海に連敗すると思っている。

しかし衰え知らずの優勝経験のあるベテランが私の予想を覆すのかどうか注目である。

一方貴景勝にとっては優勝争いのためには引きずり下ろしたいところである。

まだ序盤戦が終了しただけで先は長いが、早くも星の潰し合いの序章は迎えているかもしれない。

照ノ富士が厳しい立場にあるため、貴景勝が場所を引っ張ることが出来るかどうか。

またすでに2敗を喫し、角番のため余裕はないだろうが、力を発揮すれば誰よりも強いであろう御嶽海も踏ん張りどころだろう。

明日から中盤戦へ突入するが、優勝争いという点ではまだまだ荒れそうである。