きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

538. 2022年名古屋場所14日目を勝手に語る

昨日まで充実していた照ノ富士逸ノ城貴景勝が14日目に全員黒星を喫した。

締まりがないと言えなくもないが、それ以上に3名と対戦した正代、若隆景、明生が最高の相撲を取ったと言えるだろう。

まず照ノ富士と対戦した正代だが、昨日連勝が止まったとはいえ、正代の勢いは消えていなかったということか。

立ち合いの踏み込みはほぼ互角であり、いつもは照ノ富士に左前ミツを早々許すことが多かったが、本日は許さずタイミング良く突き落とした。

照ノ富士としては少し前のめりになりすぎたようにも感じるが、それよりも正代のタイミングが良かったと言えるのではないだろうか。

そして逸ノ城と対戦した明生。
明生が今場所最高の相撲を好調力士相手に見せつけた。

逸ノ城が張り差しから左上手を引いたが、明生は上手こそ許したものの左を差し勝ち、さらには上手も切って逸ノ城が巻きかえてきたところを一気に寄り切った。

これぞ明生の相撲といったところである。
元々今の地位で取るような力士でもないし、さらには本日勝って勝ち越しという成績も、本来の実力を考えるとかなり物足りないだろう。

しかし本日は明生が本来の実力を発揮した。
そして実力を発揮すれば今場所好調の逸ノ城すら圧倒できるということである。

逸ノ城からすると差し負けたこと、上手を引き付けられなかったことが敗因か。

貴景勝と対戦した若隆景も明生同様、実力を発揮すれば大関も圧倒できるということを証明した。

期待値からすると今場所もやや物足りない成績であり、昨日の照ノ富士戦も不完全燃焼もいいところだった。

しかし本日は貴景勝の当たりを上回る当たりで右を差し、小手投げも持ち前の足腰でしっかり残し、貴景勝を圧倒した。

照ノ富士逸ノ城貴景勝は細かく見れば敗因はあるだろうが、何度も言うがそれ以上に対戦した力士が完璧な相撲を取ったと言えるだろう。

これで優勝が3場所連続3敗以上であることが確定し、単純に成績だけを見るならば物足りない、締まりがないようにも感じるが、後半戦以降は3強がしっかり相撲を取り続けていた。

そして本日14日目、たまたま皆同じ日にコケてしまったということであるため、とにもかくにも明日千秋楽、欲を言えば3敗の優勝決定戦で優勝が決まるところを見たいと思っている。

あくまで貴景勝に優勝してほしくないというわけではなく、先頭集団がともに白星を挙げ、優勝決定戦の末決まるのが私個人としては望ましいと思っている。

とはいえ優勝が4敗になろうとなんだろうと、3強が皆力を出し切ってほしいという気持ちが強く、そして千秋楽まで完走してほしいという気持ちが何より強い。

3強だけではない。
千秋楽まで土俵に立つことが出来た力士達、全員の健闘を祈っている。

明日千秋楽ということで三賞の予想もしてみると
・敢闘賞:阿炎(条件)、錦富士(条件)
・殊勲賞:逸ノ城
・技能賞:該当者なし

逸ノ城が文句なしの受賞であり、優勝すればもう1つ受賞の可能性も高い。

錦富士がいわゆる『新入幕で10勝』による敢闘賞。

問題は阿炎だが、優勝争いをしている1横綱1大関から白星を挙げているため殊勲賞候補だが、逸ノ城の方が印象が強いため、正直受賞しない可能性もあるだろう。

もし受賞となった場合、私は殊勲賞の方が良いと思うが、星数が物足りないとか諸々考慮すると条件付きで敢闘賞という流れに至るような気がする。

上記の通り、明日全員の健闘を祈っている。