きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

533. 2022年名古屋場所9日目を勝手に語る

本日より後半戦へ突入した大相撲名古屋場所

昨日の廻し待ったの件については怒り心頭だったが、切り替えていきたいところである。

しかし一難去ってまた一難とは意味合いが異なるかもしれないが、コロナウイルス感染に伴う休場力士が日を追う毎に増加している。

果たしてこのまま千秋楽まで場所を開催することが出来るのだろうか。

これで優勝争い先頭組みが次々と休場に追い込まれてしまったらどうなってしまうのだろうか。

それこそ『隠蔽』も出てくる可能性は否定できない。

開催や中止に対する具体案、また番付編成に関する案がないから不安がより募っているとは思うが。

出場している力士も気が気でない状態だとは思うが、全力で取り組んでいただきたいと切に願っている。

さて土俵に目を向けると、昨日熱戦を制し、先頭集団に並んだ横綱照ノ富士は、らしくない相撲ながらも2敗を守った。

相撲巧者遠藤相手にあまりにも大雑把な相撲も取り、墓穴を堀りかけたが、今場所の遠藤が不調だったこともあって救われたか。

元々膝には爆弾を抱えているし、昨日の相撲で疲労が蓄積していたこともあるか。
何だかんだ白星に結びつけるのはさすがだが、明日以降修正していきたいところだろう。

ここ2日間、怪物とは程遠い内容で連敗していた逸ノ城が霧馬山を下して連敗を止めた。

正直逸ノ城が連勝中は霧馬山戦が鍵になると予想していたし、ここ2日間のことも考慮すると逸ノ城にとってはかなり厳しいのではないかと思っていたが、冷静に相撲を取っていた。

左上手は引けなかったが、左から引っ張り込み、右前ミツを引き付けて身体を活かして相撲を取った。

とにもかくにも連敗を止めたことが何よりだし、内容も上々であるため、再度白星を積み重ねてほしいところである。

一方霧馬山がこれで4連敗。
今場所は2大関に勝利し、一度も勝ったことのなかった隆の勝からも白星を挙げ、一皮剥けたかと思われたが、ここ数日は粘り腰がないように感じる。

何とか連敗を止めてほしいところだが心配である。

大関陣はともに白星。

貴景勝は昨日照ノ富士と熱戦を繰り広げた若元春が相手だったが、立ち合い起こしてからの左突き落としで難なく下した。

しっかり当たって圧力をかけられているときの突き落としは見ていて安心感がある。

見方を変えれば押し切ることが出来ていないとも取れるが、今場所の状態を考慮すると上々ではないだろうか。

何だかんだ先頭とは星の差1つのため、食らいついていけばチャンスがあるかもしれない。

角番正代が4連勝で白星先行。
御嶽海とも違う形のよくわからない力士だが、今の正代はそう簡単に押し切ることが出来ない土俵際のしぶとさが戻っている。

下半身が安定しているからこそだろうが、春場所同様の展開になりつつある。

正代に対してよく『精神的な問題』と発言する解説者が多いが、先場所及び今場所の連敗中の内容は精神面云々ではなく、単純に力量が落ちている印象を受けていた。

しかしやはり精神的な問題であったのか、ここまで立ち直る事が出来ている。

本当に気持ち1つでここまで変わることが出来るものなのか不思議であり、だとしたら『今場所は優勝する』という強い気持ちを持てば優勝争いにも顔を出せるのではないかと思うし、追い込まれてからでなければ力を発揮できないならば大関としてどうなのかとか色々突っ込みたくなるところはあるが、とにもかくにも白星が先行した。

1つ負けたらまた連敗地獄にはまるかもしれないし、角番脱出までは気を抜けないだろう。

本日一番目を引いた取り組みが『若隆景ー琴ノ若』の一番である。

力で技術を上回った一番であるが、とはいえ琴ノ若の体の寄せ方もかなり巧かった。

体勢としては上手を引いていた若隆景の方が有利に見えたが、琴ノ若が常時圧力をかけており、若隆景の出し投げをしっかり頭に入れていた。

場所毎に強くなっており、さらには琴ノ若も2敗勢の1人であるため、この先も楽しみである。

一方若隆景は4敗目を喫し、いわゆる3場所33勝には届かない成績となった。

元々今場所12勝挙げても昇進は中々厳しかったと思うが、現状ここまで5勝4敗も2場所前優勝したということを踏まえると少々物足りないか。

今場所は本日の琴ノ若戦でもそうだが、身体の大きい相手に力負けしている印象を受ける。

要所で良い相撲は取っているが、良くも悪くも『勝ち越し止まり』といったところか。

上記の通り、優勝力士という点で期待値が高いだけに少々物足りないが、上位戦が終盤戦に組まれるだろうからそこで結果を残したいところである。

正代、霧馬山のように序盤戦と中盤戦で調子が変わり、星数が逆転する力士も存在するが、本日割が組まれた『豊昇龍ー玉鷲』辺りもそれに該当するだろう。

豊昇龍が厳しい攻めで圧倒したが、序盤戦は粘りもなくかなり心配されたが、これで4連勝として白星を先行させた。

本日の内容を見ても、正直序盤戦からは予想のつかない厳しい攻めだった。

一方玉鷲は泥沼の6連敗。
ここ数場所の流れと言えばそれまでだが、明らかに序盤戦と動きは違う。

15日間好調を維持し続けるのは難しいことだと改めて感じさせる展開である。

その連敗中の玉鷲と明日逸ノ城が当たるわけだが、逸ノ城としてはここで落とすわけにはいかない。

後半戦は負けられないという重圧とも戦うことになると思うが、逸ノ城も幕内で13勝、14勝を挙げたことがあるため、重圧に打ち勝ってほしいところである。

明日で中盤戦が終了するが、いま一番の思いは何とか千秋楽まで迎えてほしいということである。