きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

525. 2022年名古屋場所4日目を勝手に語る

今場所初めて大関陣が2勝1敗と勝ち越し。
『安泰』ではなく、もはや『勝ち越し』ですら珍しく感じてしまうレベルだということか。

御嶽海は苦手の霧馬山を下して連敗を止めた。

立ち合い変化を選択したが、押し込む自信がなく、また霧馬山に食い付かれることを嫌ったか。

あまり中身のない内容だが、とりあえず星を五分に戻し、明日も勝って序盤戦白星先行で終えたいところだろう。

正代が今場所の初白星。
立ち合いで左を差すことが出来たのが勝因だろう。

結果的に左差し速攻とはならなかったが、豊昇龍の動きにも良く足を運んで残し、必死さが伝わる良い相撲だったと思う。

正直大関にかける言葉としてはレベルの低いものかもしれないが、現状の正代の力量は残念ながらここ数場所を見てもわかるように、この程度だということである。

春場所のような奇跡を起こすためにはとにかく白星を積み重ねるしかない。

極論言えばこの先全敗して14敗を喫しようが、7勝8敗だろうが、来場所の番付は関脇である。

勝ち越すか負け越すか。
正代にとってはこの二択である。

貴景勝がこのところ苦手にしている逸ノ城相手に良いところなく敗れた。

立ち合いの当たりは弱いし、突き放すことも出来ず、あっさりと上手を許してしまった。

本日の相撲を見ていても、逸ノ城が余裕を持って相撲を取っており、貴景勝がまるで押し込める気配がない。

直近で貴景勝が勝ったのは髷掴みによる勝利であり、この場所は貴景勝が12勝を挙げて好調な場所だった。

その場所ですらこの展開なのだから、この先貴景勝逸ノ城に勝つことは出来るのか、その不安が過る内容である。

そしてその髷掴みに関してだが、それにより本日も物言いがついた。

微妙な一番と言われたらそうであるが、だからといって貴景勝が露骨にアピールしているように感じ、正直それは見苦しく感じた。

納得できない部分はあるかもしれないが、単純に内容だけ見ても完敗している。

髷掴み云々に頼る前に、貴景勝の信条である押しを磨いて逸ノ城をしっかり押し出しさえすれば不満も解消されるだろう。

恨むなら自分の不甲斐なさを恨むべきだと思う。

本日は大関陣から触れたが、照ノ富士琴ノ若を下して3連勝。

とはいえ内容は強引に感じた。
あんな強引にとったりにいかなくても、照ノ富士程の力士ならば、両上手を引き付けて寄り切ることも出来ただろう。

それをしない辺り、照ノ富士も磐石とは言い難いということか。
白星に結びつける辺りはさすがだが。

両関脇に明暗。

若隆景は過去2戦2勝の阿炎相手に完敗した。
何とか阿炎のもろ手突きを下から跳ね上げようとしていたが、阿炎の圧力に屈してしまった。

阿炎の相撲が素晴らしかったのは間違いないが、今場所の若隆景は軽さが目立つ。

優勝した場所と比較すると、足腰の粘りも陰りが見える。

元々若隆景は同格以下との対戦成績は分が良かったが、先場所から負けが込んでいる。

対戦相手も研究しているため難しい部分ではあるが、何かきっかけを掴みたいところである。

大栄翔は隆の勝を下して連勝。
とはいえ本日も内容的には大栄翔らしさが見られなかった。

今場所は突っ張りの腕の伸び、回転が悪く、ただ腕を伸ばしているだけに見受けられる。

それでも星を五分に戻したというのが大きいかもしれないが、大栄翔も何かきっかけを掴みたいところである。

平幕全勝であった玉鷲佐田の海に敗れた。

どこかで負けるとは思っていたが、まさか佐田の海に負けるとは思っていなかった。
しかも完敗である。

ここまで3日間の両者の相撲を見たら、立ち合いの当たりで玉鷲が圧倒するのではないかと思っていたが、これが合い口というものだろうか。

玉鷲としてはここ数場所中盤戦以降崩れる傾向にあるため、この先崩れず持ち直せるかどうか。

平幕中位に目を向けると、北勝富士が気掛かりである。

昨年までは上位総当たりの地位で負け越しを最小限に留める力量の持ち主だったが、上位では大負けし、さらには今場所平幕中位でここまで1勝3敗である。

今場所は引きにばったり手をつくことが多く、脆さが目立っている。

若手と呼べる年齢ではないが、まだ老け込むほどの年齢でもないため、修正することが出来るかどうか。

明日は『照ノ富士逸ノ城』の割が組まれているが、正直逸ノ城がどれだけ好調だろうが照ノ富士に勝てる姿は全く思い浮かばない。

そのため特に注目はしていないのだが、ここで万が一逸ノ城に勝つようなことがあればもしかするとという気持ちが沸いてくるかもしれない。

明日で序盤戦が終了するが、果たして波乱は起きるのかどうか。