きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

503. 2022年夏場所9日目を勝手に語る

本日より後半戦へ突入した大相撲夏場所

2敗力士は玉鷲以外白星を挙げた。

本日注目の割である『御嶽海ー隆の勝』は隆の勝が完勝した。

立ち合い当たって突き放して右を差し、左はハズにかけて電車道だった。

御嶽海が本調子から程遠いとはいえ、5連敗中の相手に最高の相撲内容で勝利したことは大きいだろう。

ここ数日の相撲内容、上位での経験等も加味すると優勝候補最右翼と言っても過言でないが、このまま全勝でいけるかと言われたら難しいところである。

まずは目の前の1勝、勝ち越しを目指すことか。
考えたくもないが、この先全敗すれば勝ち越しにすら届かないわけだから、まずは勝ち越して気持ちを落ち着かせることが重要かもしれない。

隆の勝と同じく、上位圏内で2敗力士だった玉鷲が遠藤に不覚を取った。

立ち合いの当たりは悪くなかったと思うが、遠藤にうまく手繰られてしまった。

2回目の優勝の可能性も十分あったが、後半戦へ突入して早々、痛手となる黒星となった。

平幕下位の2敗3名は、皆がのびのびと相撲を取っている印象を受ける。

上位圏内の好調力士と対戦するまでは、特に意識することなく相撲を取ることが出来るのではないだろうか。

下手すれば3名(碧山、佐田の海、一山本)の中から一気に抜け出す可能性も考えられなくもないが、この3名が隆の勝に勝てるイメージは中々沸かないし、大栄翔、玉鷲、霧馬山辺りにも勝てるイメージは沸かない。

問題はここらの力士と割を組むタイミングだろう。
あまりにも遅すぎると、また割の編成が後手に回ってしまう。

上位陣に目を向けると、照ノ富士が翔猿を豪快に吊り出した(決まり手は極め出し)。

磐石な内容とは言い難いが、落ち着いて相撲を取ることが出来たか。

出足のある力士でなければそこまで苦労することはないか。

昨日も記載したが、問題は貴景勝、阿炎辺りと当たるときではないだろうか。

番付順にいけば11日目には阿炎と当たるため、ここが一つ鬼門になるだろう。

貴景勝が若隆景相手に不覚を取った。

ここ数日本調子には言い難いが、それでも玉鷲、大栄翔と好調力士を下してきた。

トップ集団とも星の差1つとしたため、展開によってはチャンスがあっただけに痛手となる黒星となった。

それは今場所星の挙がっていない若隆景相手だからというのも大きいか。

今場所の貴景勝は引き叩きが多い。
明らかに決まる場面でもないのに、引き叩きを見せることが多い。

前半戦でも記載したが、最近の貴景勝は突き押しで決めきれないことが増えている。

それは貴景勝の突き押しの威力が低下しているためなのか、対戦相手も圧力が増しているためなのかは不明だが、結果として押し切れないため、引き叩きが増えている。

これに関しては今場所だけでなく、来場所以降も課題となるだろう。

現状大関の中で唯一白星先行させているが、この先難敵が多いため、厳しい土俵になるだろう。

一方連敗を止めた若隆景だが、本日は我慢して相撲を取ることが出来ていた。

廻しを引くことは出来なかったが、頭を上げず、下から攻めることを意識していた。

二桁のためには全勝が絶対条件だが、それよりもまずは勝ち越しだろう。

ここまでは今場所期待を裏切ったと言える展開かもしれないが、本当の意味で裏切りとなるのは負け越した時ではないだろうか。

先場所の優勝を除いても、若隆景はここ数場所しっかりと勝ち越しを続けていた。

勝ち越しするだけの力量、地力、安定感は備わっているため、優勝の翌場所でそれらが崩壊してしまうと裏切ることになってしまう。

本日のように我慢して相撲を取ることが出来ればチャンスはあるだろう。

隆の勝に完敗した御嶽海だが、まるで相撲になっていない。

どこか負傷しているのだろうが、勝ち越せるだけの気力があるかどうか。

正直無理だと思うならば早めに休場して、来場所以降に備えた方が良いと思うのだが。

本日のような相撲内容が続くならば、御嶽海にとってプラスになるとは思えないが。

正代は今場所初の連勝。
阿炎の突っ張りに下がることなく、下から跳ね上げて圧倒した。

攻めるときのばた足は気掛かりだが、とりあえず攻める相撲で連勝したのは大きいか。

とはいえ勝ち越しには5勝1敗計算のため、厳しい事に変わりないが。

その他力士に目を向けると、大栄翔が優勝争いから完全に脱落したと言っていいだろう。

この先の展開は読めないし、4敗まで優勝ラインが落ちる可能性もゼロではないが、現状4敗は苦しいか。

役力士との対戦成績が良かっただけに勿体ない気もするが、対戦相手の霧馬山が素晴らしかった。

霧馬山はここ数日力強さも見せているが、今場所は当たりの強い相手に対しても大きく下がることなく、逆に突き返す場面が見受けられる。

元々足腰の良い力士であるが、ここに力強さが加われば自ずと成績は上昇するだろう。

そして昨日に引き続き気になる点が『物言い』に関してである。

昨日は『正代ー豊昇龍』の取り組みで、そして本日は『琴ノ若北勝富士』の取り組みで際どい相撲の中物言いがつかなかった。

昨日も誤審と言われても無理のない一番だし、本日の取り組みに関しても誤審とまではいかなくても、同体ではないかと思わせる一番だった。

『実際土俵で見るのとビデオで見るのとでは違う』という旨の発言をする親方が多い。

それは事実だろうが、それと物言いをつけるかつけないかは全く別の問題だろう。

その理由ならばそもそも物言いの制度とは何か?ということになるだろう。

際どい相撲には積極的に物言いをつけてほしいと切に願う。

明日の注目の割は
『隆の勝ー遠藤』
この一番である。

過去の対戦成績で何気にと言っては失礼だが、遠藤がリードしているだけに、隆の勝としては油断できない相手である。

攻め急いで土俵際うまく回り込まれる可能性も高いため、土俵際が一つポイントとなるだろう。

人数は多いが、優勝争いは現状2敗、3敗の中から誕生するのではないだろうか。

私個人としては隆の勝がこのまま全勝でいってほしいという思いも強いが、さすがに厳しいか。

最低でも優勝は3敗であってほしいという思いが一番強い。
その中に照ノ富士が入ってほしいという気持ちも強い。

とにもかくにもめちゃくちゃな展開でありながら、最後は上位圏内の力士が締めてほしいと願っている。

明日で中盤戦が終了するが、どのような展開で終盤戦へ突入するのだろうか。