きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

497. 初日黒星の優勝力士

大相撲夏場所は序盤戦5日間を終了した。

大関陣の成績が合計で『6勝9敗』と負け越している中、横綱照ノ富士はここまで4勝1敗の成績である。

横綱として考えるならば当然の成績であり、むしろ横綱が序盤戦で1敗を喫している方が話題となるものだが、休場明けの初日で呆気なく土俵を割った相撲を見てからで考えると好成績に思える。

気は早いが、終わってみれば照ノ富士が14勝1敗で優勝になっても驚きは少ないかもしれない。

それだけ周囲で飛びぬけて好調な力士は存在しないし、照ノ富士自身も落ち着きを取り戻したような印象を受ける。

そこで今回、初日に黒星を喫した後に優勝を果たした力士についてまとめた(年6場所制となった昭和33年以降の優勝力士)。

まず初日に黒星を喫した後に優勝を果たした力士は『全30名』である。

昭和33年初場所~先場所までで全384場所であるため、確率にして『7.8%』である。

かなり低確率であるため、如何に初日を落とすとその場所の優勝が厳しくなるかを証明する記録と言えるだろう。

そして過去30名の番付の内訳は以下の通りである。

横綱が7割近くを占めている。

ちなみに大関4名は千代の富士、琴風、武蔵丸白鵬であり、琴風以外は後の横綱である。

関脇の3名は保志(後の北勝海)、照ノ富士、御嶽海であり、保志と照ノ富士が後の横綱、御嶽海は大関のため、相当な実力がなければ成し遂げられない記録と言える(とはいえその一方、平幕で達成している若三杉、旭天鵬は最高位関脇止まりだが。)。

 

次に最終成績に関してだが以下の通りである。

意外なことに14勝が最も多い結果となっている。

ちなみに優勝成績の番付の内訳は以下の通りである。

これらのグラフだけを見ると、照ノ富士の14連勝もいけるような気がするが、あくまで全体通じてみると『7.8%』と低確率である。

その中照ノ富士は優勝を果たすことが出来るかどうか。

明日の対戦相手はこのところ連敗中の玉鷲である。

『勝手に語る』の方でも記載したが、今場所のターニングポイントになる可能性を秘めている。

大関陣が崩壊している中、頼りは横綱だけであり、照ノ富士が上位の貫録を示すことが出来るかどうか。

まだ場所は序盤戦を終えたばかりである。

この先がらりと展開が変わることも十分考えられる。

はてさて…

最後に余談だが、初日黒星の後優勝を果たした回数で最多は白鵬の『5回』である。

そして上記の通り、照ノ富士も経験者であるため、過去の経験が活きてくるかどうか。