きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

470. 2022年春場所6日目を勝手に語る

照ノ富士休場。
正直昨日の相撲を見て15日間皆勤する姿があまり思い浮かばなかったため、そこまで驚きはない。

まずは治療に専念してほしいと願うが、膝に関しては一生の問題であるため、この先どうなるのかという不安も大きい。

横綱へ昇進して2場所は横綱相撲を体現するかのように相手の攻めを受け切り、最後は白星に結び付けていた。

しかしこの相撲を取り続けるにはやはり無理があり、先場所の終盤戦から膝は悲鳴をあげていた。

今場所も膝だけに限らず様々な要因が入り混じり、結果として照ノ富士らしくない相撲が続いたわけだが、この先相撲内容を修正することが出来るのかどうか。

7年程前、一気に大関へ駆け上がった時も守りの強さは一級品であった。

しかし膝を負傷してそれが難しくなり、大関陥落を経験し、さらには序二段まで陥落してしまった。

照ノ富士が今後横綱として安定した成績を残すためには、押し相撲相手に受け以外の対策が必須になるだろう。

来場所以降の巻き返しに期待したいところである。

さて土俵は中盤戦へ突入した。

昨日初黒星を喫した御嶽海が連敗を免れ、明生を寄せ付けず、御嶽海らしい相撲だった。

連敗しないことが何よりだし、そして内容も最高である。

この力士は敗れた翌日が重要であるため、うまく切り替えられたのは大きいだろう。

貴景勝は好調の霧馬山を下して4勝目。

今場所は左脇が甘い場面が見受けられたためどうかという思いもあったのだが、霧馬山に廻しを与えず、貴景勝の間合いで突き放すことが出来た。

3連勝とし、徐々にエンジンがかかってきたか。

まだ中盤戦へ突入したばかりのため、すでに2敗を喫していても食らいついていけばチャンスはあるだろう。

昨日初日を挙げた正代は玉鷲相手に良いところなく敗れた。

昨日の白星は喜ばしいことだったが、やはり今場所の正代では厳しいと言わざるを得ない内容か。

昨日も記載したが、正代が勝ち越す姿は想像しにくいが、出場するからには何か一つでも後半戦さらには来場所に繋がるものを掴むことが重要だろう。

両関脇に明暗が分かれた。

若隆景が隆の勝に攻められる展開となったが、うまいこと凌いで白星に結び付けた。

今場所は巧さ、力強さ、そして動きの良さを存分に発揮している。

白星の挙がっていない隆の勝相手に落とさなかったというのが重要だろう。

さらに上の番付を狙うならばこういった場面で確実にモノにする力が重要になってくるだろう。

そういった意味で阿炎は豊昇龍に敗れてしまったのは痛手か。

とはいえ豊昇龍の足腰の良さが異次元だったとも言える内容ではあるのだが。

先場所張り差し速攻で敗れており、張り差しを防いだところまでは良かったのだが、白星には結び付けることが出来なかった。

ともあれ月並みだが連敗しないことが重要であり、明日以降も攻めの気持ちを貫くことが重要だろう。

唯一全勝の高安が相撲巧者の志摩ノ海を寄せ付けず6連勝。

右のハズ押し、圧力だけで圧倒する内容だった。
このところの高安は長い相撲に定評(?)のある力士だが、今場所は比較的早い相撲も見られている。

意識しているのかどうかは定かではないが、スタミナ面を考慮しても悪いことではないだろう。

昨日も記載したが、問題は上位と組まれたときに力を発揮できるか、そして早い相撲を意識しすぎて攻めが雑にならないかというところか。

その他平幕力士を見ても大勝しそうな雰囲気を醸し出しているのは琴ノ若くらいか。

本日は千代翔馬に上手良い位置を許して苦しい展開だったが、しっかり我慢して相撲を取ることが出来ていた。

確実に力を付けてきている証拠だろう。

明日の注目の割は
『高安ー北勝富士
この一番である。

高安にとっては今場所初めて上位圏内の力量を持った力士との対戦と言えるだろう。

大関時代から苦戦を強いられている相手でもあり、ここでしっかり勝ち切ることが出来るかどうか。

この先の高安を占う意味でも重要な一番である。

中盤戦へ突入し、照ノ富士不在となり、御嶽海、高安が中心となるか。

そこに両関脇、そして復調しつつある貴景勝、さらには琴ノ若辺りが入ってくるか。

この中には安定して13勝以上の白星を挙げられる力量を持った力士は存在しない。

しかし全員が爆発力を持った力士と言えるだろう(若隆景はそれも少し異なるかもしれないが)。

この先も楽しみである。