きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

469. 2022年春場所5日目を勝手に語る

昨日もう触れなくてよいと思っていたが、まず初日を挙げた正代から。

何はともあれ初白星を挙げたことは喜ばしいことだろう。
内容も攻めの姿勢を見せて良い内容だった。

大関が平幕に勝っただけと言えばそれまでだし、当然と言えば当然の出来事なのだが、今場所の正代の状態を見ていたら只事ではないのはわかるだろう。

この先勝ち越しまでたどり着く姿は正直想像しにくい。
結局関脇へ陥落してしまうのだから暴論7勝以下ならば何勝でも関係ない。

それでもこの1勝に心打たれるファンも多いのではないだろうか。

前途多難だが、本日の攻めの気持ちを忘れずに明日以降も臨んでほしいと思う。

出場するからには正代自身も何かしら掴み取らなければいけないだろう。

さて本日で序盤戦が終了したが、序盤戦最終日に再び荒れる大阪場所が展開されたと言えるだろう。

大関御嶽海が初黒星を喫した。

昨日白星には結び付けたが墓穴を掘る叩きを見せ、本日好調の霧馬山ということで不安材料てんこ盛りだったわけだが、不安的中となってしまった。

立ち合いも圧力なく、霧馬山にあっさり上手を引かれ良いように取られてしまった。

弱い御嶽海が露呈されたわけだが、問題は初黒星を喫した翌日にどれだけの相撲を取ることが出来るかがカギとなるだろう。

先場所は連敗が無かったため好成績を収めることが出来た。

この2日間は最悪な内容が続いている。
うまく修正できるかどうか注目である。

そして照ノ富士が2場所連続で玉鷲に敗れ、序盤戦に2敗目を喫した。

昨日照ノ富士にとっては箸休めになったかと思われたがそうもいかなかった。

今場所の照ノ富士は腰が軽いため、持ち前の粘り腰が全く見られない。

むしろ本日玉鷲の押しに下がってしまうのも想定内とも思えてしまうほどである。

やはり膝の具合が相当悪いのか。
絶対的な強さを見せ、新横綱から2場所連続で優勝を果たしたが、今場所の内容を見ているとそれがかなり薄れてしまっている印象を受ける。

下手をすれば途中休場もありえるがはてさて。

角番大関貴景勝がやや苦手としている明生を下して連勝とし、序盤戦白星先行。

成績とすれば最低限の成績だが、この2日間は文句ない相撲内容だろう。

この相撲内容が続けば勝ち越しは見えてくると思うがはてさて。

両関脇は揃って白星を挙げて序盤戦4勝1敗とした。

若隆景は得意のおっつけが見られ、さらには力強さも感じさせる素晴らしい内容である。

ここ1年で上位に定着出来る力量は備えているが、今場所はさらに上を期待させる強さを発揮している。
中盤戦以降も楽しみである。

阿炎が突き切れず、隆の勝に攻め込まれる展開だったが、うまく腕をひっかけて逆転した。

初日含め突き切れない場面も目立つが、それが上位総当たりか否かの違いではないだろうか。

それでも序盤戦4勝1敗とし、関脇としては上々の出来だろう。
若隆景同様、中盤戦以降も注目である。

そしてただ一人全勝の高安。
本日はお得意様の宝富士相手ということで、長い相撲にはなっても負けることはないだろうと予想していた。

思いの外攻められる展開となったが、立ち合いから攻め込んでいた分、ある程度余裕があっただろう。

まだ序盤戦とはいえ単独トップに立ち、優勝に対して少しは意識してしまうだろうか。

高安は大関時代から12勝を挙げて次点の成績を残すことが多かったが、幕内で13勝以上の経験がない。

昨年春場所も10日目を終えて9勝1敗の単独トップに立ったが、終盤戦は泥沼の1勝4敗で結局10勝に終わった。

兄弟子の稀勢の里同様、これでもかというほど重圧に弱い力士であるため、早々単独トップに立ったことでどのような影響を及ぼすだろうか。

明日の注目の割は
『若隆景ー隆の勝』
『阿炎ー豊昇龍』
関脇ー小結の割2番である。

まず若隆景だが過去3勝4敗と負け越している相手である。

とはいえ今場所の隆の勝は星が挙がっていないため、こういった所をしっかりモノにすることが出来るかがこの先躍進するために必要になってくるだろう。

それは阿炎も同様である。
先場所一方的に敗れている相手だが、ここは是が非でも白星に結び付けたいところである。

序盤戦で役力士が全員黒星を喫し、さらには照ノ富士が2敗目を喫して、平幕ただ一人全勝という展開である。

正直このまま高安が突っ走るとは考えにくい。
上記重圧の問題もあるが、単純に上位相手に同様の相撲内容を見せられるかどうかである。

大関、上位経験豊富とはいえ、2場所前の九州場所は上位総当たりの地位で負け越しを喫しているためはたしてどうなるか。

御嶽海もこの先崩れる可能性は十分考えられる。
如何せん関脇時代にその光景を嫌というほど見せられている。
何としても修正していきたいところである。

では両関脇はどうかとなった場合、二桁は狙える相撲内容だが、これが12~13勝となると中々予想が難しい。

そして第一人者 照ノ富士はそもそも皆勤できるかどうかという展開にまで陥っているのではないだろうか。

まだ序盤戦ということもあり、優勝ラインとしては3敗まで考えておいた方が良いかもしれない。