大相撲春場所は3日目を終了し、角番の両大関が苦戦を強いられている。
特に正代はどうにもならない状態である。
負け方があまりにも一方的過ぎるし、持ち味である土俵際の粘りも何一つない。
泥沼の初日から3連敗であるが、過去に角番大関で初日から3連敗を喫した力士は最終的にどのような結果を残しているのか。
昭和33年以降大関へ昇進した力士を対象としているが、過去は『4名』である。
結果は以下の通りである。
場所 |
最終成績 |
備考 |
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霧島 |
平成4年九州場所 |
0勝4敗11休 |
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平成16年九州場所 |
0勝4敗 |
4日目に引退 |
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令和2年初場所 |
5勝10敗 |
場所後に引退 |
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令和3年秋場所 |
8勝7敗 |
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直近の貴景勝は記憶に新しいが、貴景勝を除き残りの3名は負け越しを喫している。
そもそも15日間皆勤しているのが2名だけである。
引退に直結するような展開も半分を占めている。
ちなみに若嶋津も角番場所で3連敗を喫しているが、3日目に引退したため不戦敗を含めての3連敗である。いずれにせよ引退と隣り合わせの展開と言っても過言ではない。
『勝手に語る』の方でも記載したが、今場所の正代の相撲はまるで引退場所の大関の相撲を見ているようである。
過去4名を振り返ると、霧島、武双山、豪栄道はこの段階で32~33歳の年齢であり、大関としては引退してもおかしくない年齢である。
そして唯一勝ち越しを決めて角番脱出に成功している貴景勝は、この段階で25歳とかなり若いため、この辺りも大きな影響を及ぼすだろう。
正代は現在30歳であり、25歳でもなければ32~33歳でもない。
この辺りはどのように影響を及ぼすだろうか。
いずれにせよ正代がピンチであることに変わりはない。
きっかけを掴むことは出来るのだろうか。
はてさて…