きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

435. 2022年初場所初日を勝手に語る

新年の幕開けとなる大相撲初場所が本日より初日を迎えた。

今場所も好き勝手に語っていこうと思いますので15日間よろしくお願いいたします。

早速初日全体の感想を述べると、ここ数場所の初日の中では熱戦が多かったように感じた。

いまだ出稽古の制限もある中調整は難しいだろうが、比較的身体が動いている力士が多いように見受けられた。

それは結びの一番が熱戦だったこともあるだろうが、全体を通じてもそのように感じた。

その結びの一番である『照ノ富士ー大栄翔』。
照ノ富士にとっては横綱昇進後初めて黒星を喫した相手でもあり、先場所も逆転勝ちと苦戦を強いられることの多い相手である。

そして今場所も劣勢になる場面が多く見受けられた。

まず立ち合いから大栄翔のハズ押しに上体が浮きかけ、その後も攻められる展開が続いた。

しかし照ノ富士は劣勢な状態からでも引くことなく、また無理に引っ張り込んで掴まえようともせず常に前傾姿勢を保っていた。

要所ではしっかり圧力をかけて攻める場面もあったため、最後土俵際の逆転に繋がったのだろう。

照ノ富士は先場所も攻められる場面は見受けられ、対戦相手からしたらあと一歩という展開も多かったのだが、その一歩が想像以上に難しい一歩なのだろう。

大栄翔としては先場所同様最高の相撲を取った。
この黒星は仕方のないことだろう。

初日から本当に素晴らしい一番を観ることが出来たため、観戦者としては満足である。

さてその他上位陣に目を向けると、大関陣は内容が対照的ではあるがともに白星。

貴景勝が目の覚めるような相撲で初日白星とした。

相撲巧者の若隆景であり、立ち合い変化もある相手だったが、迷いなく立ち合いからぶちかまして圧倒した。

元々貴景勝は小兵力士を相手にするのが比較的得意な力士であり、いつもは様子を見ながら突き放していくが、本日はその素振りがなかった。

この相撲が続けば今場所も期待できるが、序盤戦で取りこぼすことが多いため油断はできない。

もう一人の大関正代が霧馬山にもろ差しを許して絶体絶命だったが、何とか土俵際の逆転を決めた。

正代としてはあまり中身のない相撲であるが、土俵際しぶといのも正代の魅力ではあるため、明日以降切り替えていきたいところ。

関脇は明暗が分かれた。

大関への足固めの場所としたい御嶽海が曲者宇良相手に完勝。

しっかり相手を見て当たっていき、宇良を正面に置いて相撲を取っていた。

初日は強い御嶽海をみることが出来たため、この内容を続けられるかどうか。

関脇へ復帰した隆の勝が逸ノ城相手に黒星。

うまく左からおっつけ相撲を取っているように見えたが、途中で逸ノ城に右を差されて形勢逆転してしまった。

期待しているだけに初日黒星は残念であるが、明日以降切り替えて臨んでほしいところである。

その他力士に目を向けると、先場所活躍した阿炎が初日完勝。

先場所同様引く意識はなく、攻めの姿勢を貫いていた。
今場所も活躍が楽しみである。

新入幕の王鵬が素晴らしい内容で初日白星とした。

本日は左おっつけが強烈であったが、今後型が身に付けばもっと強くなっていくだろう。

明日の注目の割は
貴景勝ー明生』
『御嶽海ー逸ノ城
この2番である。

貴景勝大関昇進以降成績の悪い2日目に対戦成績五分の明生であるため、嫌な要素が揃っている。

本日のような相撲内容ならば問題ないと思うが、安易に突き落としにいったりすると墓穴を掘る可能性が高い。

先場所も明生に敗れているため、押しに徹することが重要だろう。

御嶽海は対戦成績ではダブルスコアで圧倒している逸ノ城相手だが、要所で敗れることの多い相手でもある。

うまくハズ押しでいけるかがポイントであると思うが、立ち合いの当たりも重要になってくるだろう。

まだ初日のため断定はできないが、今場所も照ノ富士の腰の重さは健在だし、貴景勝、御嶽海も良さそうである。

序盤戦は先場所と似たようなメンバーで場所が進んでいくのか。
初日は熱戦も多かったため、明日以降も注目である。