きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

430. きょうへいくんの2021年大相撲総括

年内余白も少なくなり、寒さも身に染みる今日この頃。

しばらく投稿していなかったが、この間にも大相撲では水を差すような話題もあるわけだが、それに関してはあえて触れないでおこう。

さて2021年の大相撲をざっと振り返ると

照ノ富士大関復帰、そして横綱昇進

白鵬引退

鶴竜引退

④朝乃山6場所出場停止

こんなところだろう。

衝撃度で言えば『白鵬引退』に勝るものはないし、何ならこれだけでも多くを語ることが出来る。

白鵬が引退し、入れ替わるように照ノ富士横綱昇進を果たしたが、本当の意味で世代交代に至らなかったと言える。

誰も白鵬に勝つことが出来なかった。

白鵬は最強のまま引退したという出来事は未来永劫語り継がれていくだろう。

朝乃山の出場停止に対して『もう謹慎を解いても良いのでは?』という意見も挙がっているが、これに関してはすでに前例があるにも関わらず、協会の看板である大関が噓の供述をしたのだから仕方のない事だろう。

照ノ富士の対抗馬が欲しいからという考えを持っている方もいるみたいだが、照ノ富士が幕内へ復帰以降、朝乃山には5戦5勝である。

私のブログで何度も記載しているが、右四つの完成度があまりにも違いすぎるため、朝乃山が照ノ富士に勝てるイメージが全く持って想像することが出来ない。

ましてや朝乃山が休場中、照ノ富士横綱昇進を果たしたわけだが、照ノ富士は朝乃山と対戦していた時期よりもさらに力をつけている。

そのため以前に増して朝乃山が照ノ富士に勝てるイメージが全く想像出来ないため、照ノ富士の対抗馬が欲しいという願いだけで朝乃山の謹慎を解いてほしいと思うのは如何なものかと思う。

今年の大相撲を振り返る上で上記4点を挙げているが、照ノ富士横綱昇進はもちろんめでたい出来事であるが、若手力士に目を向けたとき爆発的な活躍はなかったと言える。

今年の初場所は大栄翔が初優勝を果たした。

この段階までは照ノ富士にも隙はあったし、誰が優勝するのかわからない時代が続いていた。

ここで大栄翔が春場所も二桁勝利を挙げていたならば流れも変わったかもしれないが、ここからは照ノ富士の強さが目立つ時代へ突入した。

はじめこそ12勝の優勝が続き、白鵬にも苦杯を舐めたが、横綱昇進以降の照ノ富士はまさに横綱相撲を体現するかのような内容である。

膝に爆弾も抱えており、何だかんだで隙もありそうなのだが、九州場所では全勝優勝も果たしてしまった。

貴景勝、大栄翔、阿炎といった力士はある程度押し込むことは出来ているのだが、押し切ることが出来ず、さらにそこから引き、いなしで崩すこともできない(大栄翔は秋場所で勝利しているが)。

横綱相撲とは相手に攻めさせておいてから自分の形を作って勝つことを意味するため、九州場所照ノ富士はまさにそのような相撲内容だった。

朝青龍白鵬と一時代を築いた横綱が続いているが、この両者はどちらかというと相手に相撲を取らせない圧倒的な強さが目立っていた。

しばらく横綱の圧倒的な強さを見ていただけに、少し攻められると『もしや』と思ってしまうのだが、照ノ富士本人からすれば余裕はあるだろうし、照ノ富士の強さは朝青龍白鵬とは違う強さとも言えるかもしれない。

照ノ富士の絶対的な強さにより、誰が優勝するのかわからない時代は終わった。

私自身、それ自体は良いことだと思っている。

誰が優勝するのかわからないのはたまに見る分には良いが、それが続くようになると締まりがなく、悪く言えば『どんぐりの背比べ』であり、レベル低下を露呈することになるからである。

しかしこの照ノ富士独走状態が1年以上続くと次は周りの力士の不甲斐なさを叩くようになってしまう。

照ノ富士の強さは本物なのに『ライバル不在だから』とケチをつけられ、さらには『負けてほしい』という声もあがってくると思う。

そういった批判的な声をかき消すためにも周りの力士は力戦奮闘していただきたいと思う。

特に若手力士は上位陣の少ない今がチャンスであり、上位を脅かす力士に成長していただきたいと思っている。

かれこれ4~5年大関候補である御嶽海は九州場所で11勝を挙げた。

来年で30歳を迎えるため、正直来年早々勝負の年になるだろう。

近年は30歳を越えてから力を発揮する力士も珍しくはないが、正直御嶽海がそれに該当するかというと、稽古嫌いの噂も耳にするためそうは思わない。

ここまで9勝、11勝としているが、最近では朝乃山、正代が直近3場所32勝で昇進を果たしているし、優勝2回、三役在位の実績も踏まえて12勝を挙げれば十分声は挙がってくるだろう。

来年は霧馬山、豊昇龍辺りが三役の常連になってくれたらもっと盛り上がりを見せてくれると思うし、隆の勝も三役で二桁勝利を挙げてきっかけを掴んでほしいところである。

今年は緊急事態宣言に伴い、制限の多い環境下でも年6場所開催できたことは何よりだった。

これは大相撲ファンとして喜ばしい事であるが、相変わらず問題は山積みである。

力士への応急処置に関してはかなり深刻な問題だろう。

事故が起きた場所後に講習を開いたようだが、脳震盪を起こした力士に対してまるでその講習が活かされる場面がなかった。

形だけの決まりなど全く持って意味を成さない。

割の編成に関してもファンから批判されているのはわかっているだろう。

なぜ改善しないのか。そもそもその意思すら感じられない。

問題は山積みである。

具体的な対策を立案するとともに、力士が土俵に集中できる環境作りが必要だろう。

最後になりますが、おそらく今年最後の投稿になると思います。

皆様ありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。