きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

406. 2021年大相撲九州場所展望

1年納めの大相撲九州場所が明日から初日を迎える。

以前も記載したが、これといって焦点はないと思う。
『2年ぶりの九州場所』っていうことが焦点ではないだろうか。

優勝争いに目を向けても、照ノ富士以外候補がいない。

縺れる展開になるとしたら照ノ富士の膝が思わしくない場合に限るような気もする。

その照ノ富士だが、先場所見事新横綱で優勝を果たしたが、後半戦は苦戦を強いられる場面もあった。

横綱としての重圧、膝の事を考えると立派な成績、結果であることは間違いないのだが、やはりこの力士は常に爆弾を抱えているだけに予想が狂わされる事も多い。

相手云々ではなく、自分との戦いが続くことになるだろう。

そして以前記載したことがあるが、照ノ富士はここまで5回の優勝で『地方場所の優勝経験なし』である。

3月場所、7月場所を制覇したことはあるのだが、この時は東京開催だったため、照ノ富士は全て東京場所での優勝である。

初の地方場所制覇なるかという点は注目かもしれない。

大関陣に目を向けると、正代は勝ち越しが関の山か。

先場所前半戦は危ない相撲をモノにするなどある意味正代らしい相撲も取っていたのだが、終盤戦星を積み重ねることが出来ず結局8勝だった。

何度も記載しているが、立ち合いの当たりに拘りすぎており、当たりを止められた後の対応が全く出来ていない。

正直これが改善されない限り、毎場所同じことの繰り返しだと思う。

貴景勝は過去2回の優勝を11月場所に果たしているため、相性は悪くないと思うが、首の怪我の具合が如何なものか気になるところである。

先場所は初日から3連敗を喫しながらも角番脱出を果たし、貴景勝らしい相撲が見られるようになったと思ったが、最後の3日間は相撲になっていなかった。

爆発力を秘めている力士であることは間違いなく、照ノ富士にとっては比較的厄介な相手であるため、何とか序盤戦無傷で乗り切って流れを掴みたいところである。

関脇に目を向けると、御嶽海は特に語ることはないか。
正代と同じく勝ち越しが関の山だと思うし、今場所も強さと弱さを混在させるのだろう。

明生は三役で2場所連続勝ち越しを決めているが、大勝するイメージが沸かない。

とはいえ先場所照ノ富士をもろ差しで下したように、地力はかなりつけてきているようである。

同格相手に星を落とさずいけば二桁も狙えるだろう。

小結に目を向けると、先場所に続き逸ノ城が在位している。

先場所は稽古不十分の中で勝ち越しを決め、潜在能力だけでいえば照ノ富士にも負けず劣らずであるため何とか奮起して欲しいところ。

力さえ出し切れば二桁も楽々到達すると思うのだが、あっさり土俵を割ることが多いのも逸ノ城という力士である。

新小結の霧馬山は足腰も良く、私も期待している力士である。

現状でも廻しを引けば力強さを発揮するが、まだ立ち合いの踏み込み、圧力が足りないか。

今場所どれだけ力を発揮してくれるのか楽しみである。

平幕に目を向けると、大栄翔の爆発力には期待したいものがある。

先場所は優勝した場所には及ばないものの、久々に大栄翔らしい突っ張りがみられ、見事照ノ富士から金星第1号を手にした。

優勝を果たした場所のように、左右の腕がしっかりと伸びるような突っ張りを繰り出せば面白い存在になると思う。

そして隆の勝にも期待したいところだが、この力士もムラのある力士である。

立ち合いで立ち遅れることが多いため、立ち合いしっかり踏み込み、相手に圧力をかけることが出来れば面白い存在になるだろう。

ここ数場所はやや低迷しているため、何とか奮起して欲しいところ。

そして上位とギリギリ対戦圏外の豊昇龍も注目である。

先場所は途中休場するなど悔しい思いをしたが、その中でも存在感は十分であった。

型が完成すればすぐに三役定着するだろうが、今場所の活躍に期待である。

序盤戦好成績ならば中盤以降、上位と割を組まれることになるだろう(そもそも貴景勝、隆の勝が同部屋のためここらとは対戦するが)。

下位に目を向けると先場所途中休場で番付を大きく下げた北勝富士は怪我さえ癒えていれば二桁には乗せるのでは無いかと思うが、やはり優勝争いを考えたとき最低でも12勝を挙げられそうな力士は見当たらない。

照ノ富士一強は間違いないが、照ノ富士の独走か、並走する力士が現れるか、それとも照ノ富士が崩れて荒れてしまうのか。

明日から楽しみである。