きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

380. 2021年大相撲秋場所展望

大相撲秋場所が明日から初日を迎える。

白鵬休場以外に関してはほとんど情報が入ってきていないが、焦点となるのは『新横綱照ノ富士』だろう。

むしろここ以外皆無とも言える。

白鵬休場及びここ数場所の充実度、さらには周囲の団子状態を踏まえると優勝間違いなしと言いたくなる状況である。

しかし新横綱の成績に関して以前投稿したが、優勝を果たした力士は『4名』、新横綱場所が1人横綱となった場合『10勝5敗』の成績しか残せていない。

後者は新横綱場所が1人横綱になった例が過去に2回しかないため、そこまで気にするような事でも無いかもしれないが、前者は年6場所制が定着以降の28名中のため無視はできない情報である。

先場所のように強引な相撲を取らず、冷静に対処して組み止めることが出来れば問題ないと思うが、新横綱の重圧がどのように影響するだろうか。

その他力士に目を向けると、大関陣は残念ながら望み薄である。

正代はここ3場所勝ち越しが関の山であり、二桁いけば御の字ではないだろうか。

大関へ昇進した頃の立ち合いの踏み込みは影を潜めており、そして立ち合いの当たりだけに固執しているようにも感じる。

もちろん立ち合いの踏み込みは重要だが、その後左を差す工夫や止まった時の展開を考えた方が良いと思うのだが。

もう1人の大関貴景勝は今場所角番である。

先場所は頚部を負傷したため、かなり心配されるのだが、状態はどれだけ仕上がっているのか。

この力士の場合、優勝争いに加わるためには何としても序盤戦無傷でいくことだろう。

大関昇進へ昇進して13場所目だが、序盤戦無傷は1場所に留まる。

そしてその場所は優勝を果たしている。
そもそも上位圏内で序盤戦無傷が3回あり、優勝2回、同点1回と貴景勝にとって序盤戦が如何に重要であるかを示す記録である。

優勝争い云々よりもまずは角番脱出が目標か。
そして序盤戦で躓き、中々流れに乗ることが出来なければ角番脱出にも苦労するだろう。

関脇に目を向けると常連の御嶽海と新関脇明生である。

御嶽海も勝ち越しが関の山だろう。
正代、貴景勝には勝てる可能性は高いが、照ノ富士に勝てるイメージは沸かず、さらには二桁勝つイメージも沸かない。

このところ力をつけている明生も期待の力士ではあるが、優勝争いという点では全く想像できない。
目指すは勝ち越しだろう。

小結は先場所大関復帰を果たすことが出来なかった高安と復活の兆しを僅かに見せた逸ノ城である。

高安は大関在位時よりも四つの安定感は増していると思うが、馬力が影を潜めて大人しくなった印象である。

照ノ富士に対抗できる数少ない力士であり、二桁を勝つ力量も十分備わっているが、如何せん内容にムラがあり、さらには今年の春場所をみてもわかるようにここ一番の重圧に弱すぎる。

大関復帰は白紙に戻り、その中で腐らず相撲を取ることが出来るかどうか。

そして逸ノ城だが、先場所は比較的強さを発揮した場所だった。

照ノ富士戦の完敗、その他平幕力士へのもったいない一番もあったが、どっしりと構えてさえいればある程度強さを発揮出来るだろう。

あとは立ち合いで左前ミツを浅く引く技術が身に付けば鬼に金棒なのだが。

照ノ富士という分かりやすい目標があるため、そこを目指してほしいところである。

初日にその照ノ富士と割が組まれているが、工夫なしに挑んでは照ノ富士にとってはただのお得意様になってしまう。

逸ノ城にとって真価の問われる場所となるかもしれない。

平幕に目を向けると豊昇龍が筆頭まで番付を上げた。

ここ数場所の成長は著しいものがあり、期待するなという方が無理である。

まだ相撲が大きい傾向にあるので、前ミツ引き付けて食い下がる相撲を覚えたら面白いのだが。

また立ち合いの踏み込み、鋭さも課題となるだろう。
今場所白鵬との対戦が見られないのが残念である。

先場所大勝した琴ノ若が上位初挑戦である。
身体も良いものを持っているが、今場所は5勝出来れば良い方だと思っている。

正直これといった強さを感じないし、また長身でありながらもろ差し狙いの窮屈な相撲が気掛かりである。

先場所新三役で跳ね返された若隆景だが、今場所はその悔しさをバネにすることが出来るかどうか。

ここ数場所不振が続いている大栄翔だが、それでもまだ上位圏内である。
復活のきっかけを掴みたいところだがはてさて。

優勝争いを考えたとき、上記の通り13勝はおろか二桁すら勝てそうな力士がいないため、俄然照ノ富士に思えるがどうなるのか。

爆発力を持っている力士が爆発したとき対抗できるとは思うがはてさて。

優勝争いの予想は
本命が照ノ富士
次点で高安
期待したい逸ノ城
としておこう。