きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

376. 低迷続きの年間最多勝を脱却することが出来るか?

約1ヶ月ぶりの投稿となるが、この1ヶ月間にも角界ではコロナウイルスによる問題だけでなく、大麻問題など相も変わらず多くの問題を抱えている様子である。

それはさておき今年はここまで一応順当に4場所開催することが出来ている。

4場所経過すると気になり始めるのが『年間最多勝』である。

ここまでの上位は

1位:照ノ富士(49勝11敗)

2位:高安(36勝22敗2休)

3位:正代、御嶽海、逸ノ城琴ノ若(35勝25敗)

という状況である。

この4場所で大関取り、綱取りを成功させた照ノ富士が後続に大差をつけており、この先休場がなければ年間最多勝は確実だろう。

そしてその後続だが、34勝にも明生、豊昇龍と位置付けており、34~36勝だけで7名も存在する。

如何にここ数場所、安定して好成績を残すことが出来る力士が照ノ富士しかいないということの証明でもある。

ちなみにここまで『全4場所勝ち越している力士』は照ノ富士、御嶽海、明生の3名である。

話は年間最多勝に戻るが、過去に最多勝と次点の差が最も開いた年は平成17年の『25勝差』である(朝青龍84勝、琴欧州59勝)。

仮に照ノ富士が残り30連勝したとして後続が18勝以下ならばこの記録に並ぶが、さすがにそれは現実的ではないか。

とはいえ照ノ富士の状態が良好ならば20勝差はついてしまうかもしれない。

そして照ノ富士は5年ぶりの60勝以上による受賞が懸かっている。

如何せんここ4年間は56勝、59勝、55勝、51勝(年5場所)と低迷続きである。

そもそも白鵬が56勝で年間最多勝を受賞したとき、60勝未満による受賞は史上初だった。

それが4年連続なのだから、如何にここ数年低迷しているかがわかる記録である。

70勝以上の受賞となれば平成26年白鵬以来(ちなみにこの時は81勝)であり、70勝台の受賞となれば平成24年白鵬以来(74勝)である。

白鵬の休場が目立つようになってからここしばらく低次元の争いが続いていたため、照ノ富士にはぜひとも70勝台の受賞を果たしてほしいところである。

ここ数場所の力量は本物であるが、如何せん膝に爆弾を抱えているため油断ならない。

ましてやこの先横綱としての重圧もかかるだろうから尚更である。

そして次点の記録に関しては黄信号が灯っている。

過去最低の次点記録は令和2年正代の48勝である。

しかしこれは年5場所による成績であるため、年6場所ならば昭和50年(魁傑)、平成29年(御嶽海、貴景勝)、令和元年(阿炎)の『54勝』である。

ここまで4場所の成績で次点の高安は36勝であるため、17勝以下ならば過去最少記録を樹立してしまう可能性がある。

35勝以下の力士を見ても2場所で18勝、1場所計算9勝を達成できる力量を持った力士達ではあるものの、ここ数場所の成績を考えると勝ち越しが関の山という可能性も大いに考えられる。

そのため次点は過去最少記録を樹立してしまう可能性が高いが、これに関してもぜひとも不名誉な記録を樹立しないようにしていただきたいところである。

何としても今年は低迷続きの年間最多勝を脱却していただきたいと切に願っている。