きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

363. 2021年名古屋場所9日目を勝手に語る

本日より後半戦へ突入した大相撲名古屋場所

白鵬照ノ富士の両雄はともに白星。
そして全体通じても特にこれといって荒れることもなく。

白鵬千代大龍と離れる展開となったが、慌てずに対処した。

正直張り差しからあっさり捕まえるか、当たってすぐに叩いて終わると思っていたので、思いの外千代大龍が健闘したという印象を持った。

千代大龍としてはいつも通り思い切り引きに出たら面白かったかもしれない。

一昔前に雅山(現 二子山親方)が『モンゴルの力士は横の叩きにはついてくるが、縦の叩きに弱い』と発言していたことがあった。

もう15年程前の話だが、確かに雅山白鵬に勝利したときもそのような展開だった。

そのため本日千代大龍も当たってすぐに叩いたらどうなっていたのだろうとふと思ったりした。

とにもかくにも白鵬が冷静に対処したような内容だった。

照ノ富士隠岐の海を全く寄せ付けず。

立ち合いは照ノ富士が右四つ狙い、隠岐の海がもろ差し狙いであった。

結果的に隠岐の海得意の左四つとなったが、照ノ富士は左四つでも十分相撲が取れるし、元々の四つ相撲の技術は照ノ富士の方が遥かに上であるため、慌てることなく冷静に寄り切った。

まさに磐石の内容である。
中盤戦以降は相撲内容にもより一層厳しさを増しているため、このまま全勝街道をひた走ることが出来るかどうか。

大関正代は明生を下して白星先行。

正直本日は負けると思っていたが、何とか凌いで白星に結びつけた。

必死の土俵が続いているが、白星を先行させたのは大きいだろう。

勝ち越しのためには3勝が必要であり、役力士との対戦も4番残されているため、一息つく暇もないだろう。

関脇に目を向けると高安、御嶽海ともに白星。

高安は北勝富士に立ち合い変化されたが慌てずに対処し、北勝富士の上体を起こしてから冷静に叩き込んだ。

御嶽海は琴恵光相手に電車道会心の内容だった。
昨日のうっぷんを晴らすような相撲だった。

両関脇ともに白鵬照ノ富士との対戦が残されているため、それまで白星を積み重ねていきたいところである。

本日注目の割だった『若隆景ー豊昇龍』は豊昇龍が豪快な下手投げを決めた。

右四つで上手を引いたのは若隆景であり、その段階では頭を付けて若隆景が有利になるかと予想したが、すぐに身体をうまく使いながら下手投げを決めた。

叔父の朝青龍も上手、下手問わず右からの投げが強烈だったため、そのDNAはしっかり引き継がれているということか。

前に出て勝つ相撲が理想ではあるが、たまに豪快な投げを見るのも大相撲の醍醐味である。

明日の注目の割はこれまた優勝争いという観点からはないが『高安ー若隆景』は注目である。

高安としては二桁のために負けられない一番であり、若隆景としても負けると勝ち越しが厳しくなる星勘定である。

過去は高安が若隆景のおっつけに苦しんでいるが、高安としては差すことに拘らず突き放して圧力をかけることだろう。

若隆景としては突っ張りに下がらず、下から押し上げていくことが出来るかどうか。

明日で中盤戦も終了である。
このまま全勝で2強が終盤戦へ突入するのか。

はてさて…