きょうへいくんの大相撲日記

幼少期より大相撲を愛し、勝手に語ります。

356. 白鵬、今場所中の引退は回避した?

今場所最大の焦点である白鵬が初日から3連勝とした。

盤石とは言い難い内容だが、6場所連続休場明けの中、何だかんだで白星に結びつける辺りはさすがの一言である。

進退を懸ける力士の序盤戦は15日間の中で最も注目するべき点とも言える。

序盤戦で黒星を喫した時点ですぐに引退する力士もいれば、数日間相撲を取って引退する力士もいる。

逆に序盤戦で白星を積み重ねていけば、15日間皆勤して結果を残すことにもつながる。

昭和33年以降、横綱へ昇進した力士は28名である。

余談だが白鵬を除く27名がすでに引退しており、現役の横綱白鵬のみとなっているわけだが、白鵬より後に横綱へ昇進した日馬富士鶴竜稀勢の里が先に引退する結果となっている。

そして引退した27名は引退場所においてどのような成績を残していたのか調べてみた。

四股名

引退場所初黒星の日

最終成績

備考

若乃花1※

初日

0勝2敗

場所前に引退

朝潮

初日

2勝5敗

場所前に引退

柏戸

2日目

1勝3敗

 

大鵬

初日

3勝3敗

 

佐田の海

2日目

2勝4敗

前場所まで幕内連覇

玉の海※※

 

 

場所前に急死

前場所12勝3敗

北の富士

初日

0勝3敗

 

琴櫻

初日

0勝4敗

場所前に引退

輪島

2日目

1勝2敗

 

北の湖

初日

0勝3敗

 

若乃花2

初日

2勝4敗

 

三重ノ海

初日

0勝3敗

 

千代の富士

初日

1勝3敗

 

隆の里

初日

0勝2敗

 

双羽黒※※

 

 

場所前に廃業

前場所13勝2敗

北勝海

初日

0勝3敗

場所前に引退

大乃国

初日

4勝5敗

 

旭富士

初日

0勝4敗

 

 

 

場所前引退

前場所全休

2場所前優勝

貴乃花

3日目(不戦敗)

4勝4敗1休

 

若乃花3

2日目

2勝4敗

 

武蔵丸

2日目

3勝5敗

 

朝青龍※※

 

 

場所前に引退

前場所優勝

日馬富士

初日

0勝3敗

前場所優勝

鶴竜

初日

0勝2敗

5場所連続休場中で場所中に引退。

成績は引退の4場所前の成績。

稀勢の里

初日

0勝4敗

 

最終成績は最後の不戦敗を含めての成績である。

※印は場所前に引退している力士であり、その力士は前場所の成績を記載した(鶴竜は4場所前の成績)。

※※印は急死、突如の廃業・引退などの力士であるため、成績は空欄とした。曙も今回はこの枠に入れることにした。

※※印のついた力士以外の成績を見てみると、全員が『3日目までに黒星を喫している』結果となっている。

実に17名が初日黒星、5名が2日目に黒星を喫しており、初日から2連勝とした力士は貴乃花だけである。

その貴乃花も2日目の相撲で負傷して翌日休場となり、再出場を果たすも場所中引退となった。

表を見てもわかる通り、序盤戦で引退した力士は18名である(出場していた日で算出しているため6日目不戦敗の力士も含む)。

如何に序盤戦が大切かを教えてくれる結果であるが、白鵬は進退を懸ける場所にて初日から3連勝とした。

過去の成績から考えると3連勝して引退した横綱は存在しないため、白鵬はこのまま今場所を乗り切ることが出来るかどうか。

それも明日、明後日の結果次第で変わるかもしれない。

とにかく序盤戦を落とさないことが重要だろう。

まだ場所は12日間も残されている。

今場所最大の焦点である白鵬だが結果や如何に…